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「バカヤローの日」に思う [かわうそ@暦]

■「バカヤローの日」に思う
 1953年(昭和28年)に当時の吉田茂首相が衆議院予算委員会の席で「バカヤロー」と発言したことが問題となり、これがきっかけで衆議院が解散にまで至ってしまった、有名な「バカヤロー解散」のきっかけになった日です。経緯はよく知らなくても「バカヤロー解散」と呼ばれる衆議院の解散があったと言うことだけは知っているという方は大勢いらっしゃるのでは。確かにインパクトのある名前ですからね、バカヤロー解散って。さてさて「バカヤロー解散」なんていうと、なんだか大声で「バカヤロー」と叫んだかのような錯覚をしてしまいますが、事実はさにあらず。西村議員との質疑がつづき、その答弁後に吉田首相が自席に戻ろうとしたときに「バカヤロー」と呟いただけです。この「バカヤロー」の呟きをたまたまマイクが拾ってしまったため、これが議会軽視の発言とされて懲罰動議が出され、やがて内閣不信任決議案が提出されるまでの騒動となりました。この内閣不信任決議案は可決され、この結果を受けて、吉田首相は衆議院を解散することになりました。口は禍の元と言います。吉田首相も、腹立ち紛れで呟いた「バカヤロー」の一言が禍の元となってしまいました。当時と今とでは、国会の雰囲気も違うかもしれませんが、近頃の国会の中継などを見ていると、確かに「バカヤロー」の一言くらいつぶやきたいようなつまらないやりとりが続くことが多いように感じます。予算委員会のような重要な委員会では、ほとんどの閣僚が議場に居並ぶことになりますが、その様子を見ている国民の一人としては、こんなやりとりのためにその場に座っているより、それぞれの所管する省庁で、しっかり指揮を執ってくれた方が、よっぽど国民のためになるんじゃないのかな・・・なんてね。昔と違って現在は、情報を双方向で共有することが容易に出来る様になってきましたから、国会のインターネット中継中に、視聴している国民の評価もリアルタイムに表示されるようなシステム、取り入れてくれないかな。こうした評価は、普通はGoodとBadの評価なんでしょうが、国会中継に関しては、バカヤロー解散に敬意を表して、Bad ボタンじゃなくて「バカヤロー」ボタンなんかがいいんじゃない?だとしたら、Good ボタンは「ガンバレ」ボタンかな?そして、この評価結果が、その質問や答弁をした議員や大臣毎に記録されて一覧出来るようにするとか。こんな風に出来たら、国会中継に映りたいばかりに(?)、くだらない質問を長々と行う人も減るんじゃないかななんて。「バカヤロー」と言いたいのは、国民の方だぞ! てね。しまった、妄想の膨らんで止まらない・・・。あまり続けると、読者からの「バカヤロー」の声が聞こえてきそうなので、本日はこの辺で。(「2021/02/28 号 (No.5265) 」の抜粋文)

 以上「バカヤローの日」の暦のこぼれ話でした。

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2021-02-28 [twitter投稿]



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ツバキ(玉之浦)! [ヘッダー画像]

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2021.02.25撮影
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メトン周期と旧暦 [かわうそ@暦]

□メトン周期と旧暦
 最近、「旧暦は19年毎に繰り返すと聞いたのですがその理由は?」と言う旧暦関係ではよくある質問が続けてありましたので、このよくある質問に対する答えとなる旧暦の繰り返しの周期、メトン周期に付いて書いてみることにします。

◇メトン周期と太陰太陽暦
 「19太陽年は、 235朔望月の日数と一致する(近似的に)」この19太陽年の長さのことを「メトン周期」と言います。メトン周期は紀元前 433年にギリシャの科学者、メトンが発見した周期だと言われています。メトンは当時使われていた暦(太陰太陽暦の一種)の誤りを修正するために、この周期を利用することを提案しています。太陰太陽暦の暦月は月の朔望月の長さになりますから平均、暦月の平均の日数は平均朔望月の 29.53日に近い値となります。では、この長さで 1年12ヶ月を過ごすと

  29.53(日) × 12(ヶ月) = 354.36(日)

 となります。これだと私達がよく知っている季節のめぐりである太陽年の1年の日数 365日、もう少し詳しく表すと365.2422日に比べておよそ11日も短く、この月の朔望の周期で数えた12ヶ月で1年と数え続けると、暦月と季節の関係が、3年でおよそ1ヶ月、8年で季節1つ分にあたる3ヶ月近くもずれてしまいます。このずれを修正するために太陰太陽暦では、時々「閏月」という13ヶ月目の月を何処かに挿入することになります。古い時代の素朴な太陰太陽暦では、この閏月をどこにいれるかは、目にする作物の成育の状況や気候と暦を見比べて、経験的に決めていました。「経験的に」と意えば聞こえは良いのですが、一歩間違えると「適当にいれる」ことにもなり、もう一歩間違えると、閏月をいれる者にとって都合が良いように勝手に挿入の時期を決めてしまうと云うことにもなりかねません。「そんな馬鹿な!」と思えますが、そんな馬鹿なことが、結構あちこちで行われました。「そんなんじゃダメだろう!」と考えたメトンが、システマティックに閏月を挿入するための基礎となる周期として考えたのがメトン周期です。1年12ヶ月とすると、

  19(年)×12(ヶ月)= 228(ヶ月)

 となります。メトン周期は19太陽年が 235朔望月と一致するというものですから、19年間に 235の暦月を設ければ、季節のめぐりと暦月の巡りはほぼ一致することになります。1年を単純に全て12ヶ月とすると、既に書いたとおり、 228暦月となってしまいますので 235暦月に 7暦月分足りない。それで19年の間に閏月を挿入した1年13ヶ月となる年を7回作ってやれば、よいというのがメトン周期の暦への利用方法です。では、19年に7回の閏月を設けて 235朔望月とすると

  19太陽年 = 365.2422日 × 19 = 6939.6018 日
  235平均朔望月 = 29.53059日 × 235 = 6939.6887 日
  その差 0.0869日 (約2時間5分)

 ですから、この方法を用いると季節と暦月のずれは、小さく押さえることが出来ます。日本の旧暦は、中国で生まれた太陰太陽暦にその根源がありますが、中国で生まれた旧暦のご先祖様の暦にもこの「19年に7回の閏月を挿入する」とよいという考えは取り入れらていていました。中国ではこの長さを「章」と呼んでおり、19年に7回の閏月を挿入するという規則に基づいた暦を「章法の暦」と呼んでいました。

◇より長い周期
 19年 235朔望月というメトン周期の他にも、太陽年と朔望月の整数値の長さが近似的に一致する周期があります。有名なところはメトン周期の4倍の長さの「カリポス周期」、さらにカリポス周期の4倍であるヒッパルコス周期です。ただし、ヒッパルコス周期は

  19年×4×4 = 304年 = 235朔望月×4×4 - 1日 = 3760朔望月 - 1日

 という、調整の「-1日」がつきますが・・・。ヒッパルコス周期が3760朔望月から1日引くというのは、メトン周期における19太陽年と 235朔望月の日数の差が0.0869日であることを見ると解ります。小さなこの差も、

  0.0869日×4×4 = 1.3904日

 と1日を超える差になるため、1日分差し引いているわけです。

◇周期の限界
 メトン周期やカリポス周期などを用いると、太陰太陽暦がかなりすっきりしたものになるのですが、こうした周期を使うものの限界は、全て「平均した場合の話」と云うところにあります。朔望月の長さは平均すれば何度か使った、29.53059日になりますが、実際に個々の朔望月の長さを見ればその長さは29.27~29.83日の間で変化しますので、厳密に考えて行くと希にメトン周期や「章」といった平均周期で考えた状態から外れた年も出現してしまいます。中国の暦法は平均的に考えた年と朔望月から組み立てた「章法の暦」から、時代が進むにしたがって、章法を脱した、より現実の月の朔望に近い暦へと変化(進化と言うべきか?)し、これを「破章法の暦」と言いいました。日本に中国から暦が伝来した時代には、中国ではこの章法の暦から破章法の暦への変化の時期に当たっており、日本で使用された暦はそのごく初期をのぞけば、全て破章法の暦ということが出来ます。現在の「旧暦」と呼ばれる暦も破章法の暦です。「旧暦は19年に7回の閏月のある暦」だという解説を書いたサイトや書籍を見かけることがあります。確かに破章法の暦でも章法と大きくずれるわけではないので、だいたいは19年で7回の閏という関係は成り立つのですが、これはあくまでも近似的な話であって、「旧暦とは・・・暦」と言い切ってしまうと、それは少々誤解なさったものといわざるを得ないでしょうから、気を付けてお読み下さい。

◇便利な時代
 さて、メトン周期等は長い間の観測結果と、沢山の手計算の結果導き出されたものです。これを二千年以上も前に行っていたというのは、驚きです。しかし、現在は太陽年の長さも平均朔望月の長さも理科年表を開いたり、ウィキペディアで調べれば簡単にわかり、計算もコンピュータがやってくれますので、メトン周期やカリポス周期のように太陽年の整数倍と平均朔望月の整数倍が近似的に一致する周期を見つけることは簡単です。表計算ソフトなどに数値をいれて、ちょちょいと探すだけで

  19/235, 38/470 , 57/705 , 76/940 ,258/3191 ,277/3426 ,296/3661 ,
  315/3896 ,334/4131 ,353/4366 ,372/4601 ,391/4836 ,410/5071 ,・・・
 ※(太陽年数/朔望月数)を表す

 のような組み合わせを見つけることが出来ます。興味があれば、他に面白い組み合わせなど探してみて下さい。(「2021/02/27 号 (No.5264) 」の抜粋文)
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今日(2/27)の夜空に見える月は【満月】です [かわうそ@暦]

◆今日(2/27)の夜空に見える月は【満月】。
月は日暮れの頃に東の空から昇り、翌日の夜明け頃に西の地平線に沈んでゆきます。新月から数えて15日目の十五夜の月と満月は同じものと考えられがちですが、十五夜と満月が同じ日になる確率は50%以下。案外はずれています。(今回も一致しませんでした)旧暦日による呼び名では【十六夜の月】です。

◆お月様の基礎データ
・満月の瞬間は 2/27 17時17分 (月齢は 15.6) ※満月とは、月と太陽の黄経の角度差が180度となる瞬間です。
・月出:2/27 17時26分 月没:2/28 6時56分 (東京での時刻)
・南中(真南に見える瞬間):2/28 0時16分 (東京での時刻)
・南中時の月と地球の中心距離は 369600 km (平均距離の 0.96倍)。

 月は平均より 14800km近く、見かけの大きさはいつもより少し大きいです。お月様、見えるでしょうか?見えるといいですね。(「お月様のお知らせメール」の抜粋文)

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2021-02-26 [twitter投稿]



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サンシュユ(山茱萸)! [ヘッダー画像]

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別名:ハルコガネバナ、アキサンゴ
2021.02.23撮影
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