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【年忘れ】(としわすれ)(かわうそ@暦) [好きなもの、好きなこと]

【年忘れ】(としわすれ)
 (その年の苦労を忘れる意)年の暮に催す会合。忘年会。冬の季語。好色一代男7「年忘れ三十日はこれに御契約」[株式会社岩波書店 広辞苑第六版]

 年の暮れに一年の苦労を忘れ、無病息災を祝うために親戚、友人が集まって催す宴のこと。本来は年の暮れに行われていた先祖の霊を祭る祭祀の直会(なおらい=神事の終わりに神酒・神饌をおろしていただく酒宴のこと)であったと考えられます。日本の「年忘れ」の宴は、既に室町時代の文献に登場するそうですから、宴会としてはかなり歴史と伝統のある宴会というわけです。現代はというと、職場単位の忘年会が年忘れの会の主流のように思いますが、このあたりは江戸時代の商家で、年の暮れに主人が使用人を招いて慰労をする宴会を開いていたということの影響があるのかなと思っています。ちなみにこの宴会では、主人(および主人一家)は宴の冒頭で一通り挨拶をした後は、席を立って、その後は無礼講になったのだとか。建前では無礼講とはいっても、最後まで偉い人たちが居座っては、なかなかに気詰まりなもの。この辺の気遣いは江戸の粋に見習いたいものですね。(『2011/12/16 号 (No.1903)』の抜粋文)

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