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ChatGPTとの対話・「八十八夜」について [かわうそ@暦]

■ChatGPTとの対話・「八十八夜」について
 「黄金週間」の2日目。明日と明後日はお仕事をする予定の私には単なる日曜日ではあるのですが、それでもなんとなく大型連休に入ったような、うきうきした気分になっております。そんな浮かれ気分の中で今朝はちょっと「流行りもの」で遊んでみました。「流行りもの」はChatGPT。ご存じの通りOpenAI社が作った対話型のAIシステムです。「Chat」とある通り、文字での対話の形式でやり取りできるので結構楽しいです。今回、ChatGPTで行った対話のテーマはまもなくやってくる「八十八夜」についてです。流行りもののChatGPTの可能性や、限界(現時点での)が判ってなかなか面白かったのでそのやり取りの結果を取り上げてみることにしました。日曜日の朝の気楽な読み物だと思ってやり取りをお読みください。以下は、そのやり取りの結果です。「私:」が私の入力した文面。「GP:」がChatGPTからの出力です。「※注」は、上記のやり取りについての追加説明です。なお、下記のやり取りは2023/4/30の朝に行ったものです。

◇「八十八夜」について
▼私:八十八夜について説明して

▼GPT:八十八夜とは、日本の春の季語の一つで、春分から数えて88日目の頃のことを指します。通常は、4月下旬から5月上旬にかけての期間を指します。この時期は春の新緑が美しく、茶摘みに最適な時期であるとされています。特に、茶道の世界では、八十八夜を迎えたときに初摘みの茶葉を使用することが一般的で、非常に重要なイベントとされています。また、日本の農業では、この時期が種まきの時期であり、春の作物の収穫に向けて、土壌の準備や種まきを行う重要な時期でもあります。八十八夜は、日本の自然や農業の恵みを感じる季節の移り変わりを象徴する言葉として、古くから親しまれています。

▼私:八十八夜はいつですか?

▼GPT:八十八夜は、通常4月下旬から5月上旬の期間にあたります。具体的な日付は年によって異なりますが、春分の日を起点に数えて88日目の日が八十八夜となります。

※注 ご存じの通り、八十八夜を数える日数の起点は春分の日ではなく立春のの日です。この辺の誤りを修正できるか試してみることにしました。

▼私:前述の説明では春分の日を起点に数えて88日目とありますが、それではその前に説明された「通常4月下旬から5月上旬の期間」と矛盾します。

▼GPT:申し訳ありません。説明が不十分でした。八十八夜の期間は春分の日を起点に数えて約88日後とされますが、具体的な日付は年によって異なります。一般的には、八十八夜は4月中旬から5月中旬にかけての時期とされています。この時期は、茶の季節や春の野菜が美味しい時期でもあり、日本の伝統的な季節行事としても知られています。再度、説明不足でしたことをお詫び申し上げます。

※注 どうやら矛盾すると指摘された部分が「4月下旬から5月上旬」の部分と解釈したらしく「4月中旬から5月中旬」と訂正してきました。そこじゃないんで、もうちょっと具体的に指摘してみます。

▼私:春分の日は概ね3月21日前後ですから、これを起点として88日目であれば八十八夜の時期は6月中旬~下旬ごろのはずです。説明が矛盾していませんか?

▼GPT:申し訳ありません、先程の回答に誤りがありました。八十八夜は、春分の日を起点として数えておおよそ88日後のころに訪れるとされています。春分の日は、3月20日または3月21日のいずれかで、その後88日後は6月16日または6月17日ごろになります。八十八夜の時期は一般的に、このあたりの時期とされています。大変申し訳ございませんでした。

※注 修正する方向、そっちじゃないんだけどな・・・

▼私:八十八夜の日は概ね5月1日前後となっており、説明と異なります。88日を数える起点が間違っていませんか?

▼GPT:申し訳ありません、前回の回答に誤りがありました。八十八夜は通常5月1日前後で、春分の日を起点として数えると88日目になるという説明が正しいです。先程の回答に誤りがあり、ご迷惑をおかけしました。

▼私:八十八夜が5月1日前後であるならば、その88日前は2月上旬ですから、日数を数える起点は明らかに春分の日ではありません。いかがでしょう?

▼GPT:申し訳ありません。先程の回答に誤りがありました。八十八夜は、通常4月下旬から5月上旬の期間にあるものとされています。起点は春分の日ではなく、節分から数えることが多いようです。そのため、2月上旬から数えて88日目となるわけではありません。誤った情報を提供してしまい、申し訳ありませんでした。

※注 節分まで来ました。もう一押しですね。

▼私:節分とは何ですか?

▼GPT:節分(せつぶん)は立春・立夏・立秋・立冬の前日のことを指します。日本では主に立春の前日を節分として祝います。また、節分の日には、豆まきが行われます。豆まきは、鬼を追い払い、邪気を祓うために行われる行事で、家族や友人と一緒に行うことが一般的です。また、近年では、豆まきイベントやコンサートなども開催され、多くの人々が楽しんでいます。

▼私:八十八夜の説明で節分を起点として日付を数えるとありましたが、その節分は立春・立夏・立秋・立冬の前日と、この四立を基準にして考えていることが示されていることを考えると、八十八夜も計算起点は節分ではなく、立春の日ではないのでしょうか?

▼GPT:おっしゃる通りです。八十八夜の起点は節分ではなく、立春の日となります。説明に誤りがありましたことをお詫び申し上げます。八十八夜は、立春の日から数えて約88日後の日になります。具体的には、立春が2月4日の場合、88日後は5月3日頃になります。ただし、季節によって日にちが異なるため、一概には言えません。

※注 まだ若干不満は残りますが、かなりいい線に収束してきましたので今回はここまでとしました。

◇おまけ
 「今回はここまで」としておきながらさらにちょっとだけ対話を続けてみました。

▼私:八十八夜の説明を英語でおこなってください。

▼GPT:88 nights, or "hachijuhachiya" in Japanese, is a term used to describe the period between the beginning of spring and summer when tea leaves are said to be at their most flavorful. The name "88 nights" is derived from the traditional belief that it takes exactly 88 days for the tea plants to grow from the first day of spring to the day of the first summer harvest. The actual date of the harvest can vary depending on the region, but it typically falls in late April or early May. During this time, many tea farmers and enthusiasts celebrate the harvest with various festivals and ceremonies.

▼私:八十八夜の説明を日本語で行ってください。

▼GPT:八十八夜とは、通常4月下旬から5月上旬の期間で、お茶の若葉が出始める頃の日本の季節を表す言葉です。名前の由来は、昔の暦において春分の日を起点として数えると、88日目にあたることから来ています。この時期に摘まれた茶葉は、香りが高く、味も優れているとされ、茶道や和菓子、菓子造りなどにも用いられます。

※注 比較のため、上記の英語の回答をGoogle翻訳にかけると「八十八夜(はちじゅうはちや)とは、春先から初夏にかけての茶葉が最も香る時期のこと。 「八十八夜」という名前は、茶の木が立春から初夏の収穫までに成長するのにちょうど88日かかるという伝統的な信念に由来しています.収穫の実際の日付は地域によって異なりますが、通常は 4 月下旬または 5 月上旬になります。この時期、多くの茶農家や茶愛好家が、さまざまなお祭りや儀式で収穫を祝います。」となりました。すごくいい説明です。「日本語で説明して」として得られたものよりずっといい(日本語の回答では相変わらず「春分の日」が登場しちゃう・・・)。元々英語ベースで開発されたChatGPTなので、情報ソースとしては圧倒的に英語の情報が多いといわれているので、これが英語と日本語の説明文の質の違いとなっているのでしょうか?この辺は、ChatGPTの内部の処理方式を知らないので何とも言えませんが、得られた結果からだけ見ると、

  英語説明 > 日本語説明

 と、英語説明の方に軍配が上がる気がしました。ただGoogle翻訳で「the first day of spring」が立春と完全にイコールかという問題もあるので、この言葉をたまたま「立春」とGoogle翻訳が訳したからぴったりと感じているだけかもしれません。その点は注意が必要ですね(欧州圏では、春分の日を春の初めの日と伝統的に考えていたので、「the first day of spling」を「春分の日」と訳したら、日本語での説明と概ね同じになりますね。いやそれでも「お祭りや儀式で収穫を祝う」という説明がある分、英語の説明の方が優れてるかな?

◇朝の対話を終えて
 いろいろと取り上げられることの多いChatGPT、その使用に制限をかける国もあるようですが(政治上の都合でという国と、悪用、誤用のの防止という国と、制限をかける理由は違うようです)、うまく使えば便利な道具となるなと感じます。なんとなくぼんやりと考えていることを明確にするのに人との対話が有用なことはよく知られていますが、私のように対話する友達が少ない人間でも、ChatGPTなら、嫌がらず付き合ってくれるので、考えを深めるための相談相手に利用できるかも(寂しい使い方・・・)。元となる情報ソースの偏りなどがあるでしょうから、返ってきた答えが正しいものでないことも多いですが、その辺については自分で気を付ければ現段階でも役立つ道具といえそうです。もちろん、今後もっと進歩することでしょうし。少なくとも今朝の私には、暦のこぼれ話の話の種を作ってくれたという意味で役立ってくれていますからね。本日は、八十八夜についてChatGPTの間で行った対話を取り上げた、毛色の変わった暦のこぼれ話でした。

                          (「2023/04/30 号 (No.6056) 」の抜粋文)
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【ぶらんこ】 [かわうそ@暦]

【ぶらんこ】
 (一説にポルトガル語から) 2本の綱か鎖で吊り下げた横木に乗って、前後に揺り動かす遊具。
 ゆさわり。ふらここ。鞦韆(しゅうせん)。春の季語。 《広辞苑・第六版》

 公園などに必ず備え付けられている遊具、ブランコ。誰でもブランコにまつわる思い出の一つや二つはあるはずです。このおなじみの遊具ブランコは俳句の季語にもなっています。「ブランコ」が季語? 季語としたらその表す季節は?結論から云えばブランコの示す季節は「春」です。ブランコと春、この間にどんな関係が有るのでしょうか。どうやらブランコが春の季語となる過程はただの遊具としての存在ではなくて、農耕儀式に用いられたものとしての側面が作用しているようです。例えばインドでは冬至の日に女性がブランコにのり、太陽の再生を促す行事があったといいますし、古代のギリシャでも農耕の始まる頃に女性がブランコに乗って、これを動かすという行事があったそうです。中国や韓国にも似たような行事はあり、中国では清明の頃(正しくは、冬至から数えて105日目)に行われる寒食(かんしょく)という行事の一つとして女性がブランコに乗ったといいます。また韓国では女性の成人の祝いとして端午の節供にブランコに乗る行事が有るそうです。面白いのは、この話ではブランコに乗るのが皆「女性」だと云うことです。女性は生命を生み出す性ということで、農耕儀礼では実りの担い手とされることが多々ありますが、そうしたことから類推するとブランコの行事の数々も、こうした豊穣を祈る儀式の一つとして行われてきたのではないでしょうか。中国では、唐の玄宗皇帝が仙人になった気分にさせてくれる遊具としてブランコを「半仙戯(はんせんぎ)」などと呼び、好んだことから、唐の時代以後は宮廷には必ず供えられたようになった遊具でした。春の季語として定着したのは、蘇軾の有名な漢詩、「春宵一刻値千金」の詩が「鞦韆(しゅうせん=ブランコ)院落夜沈沈」で締めくくられている事によるといわれています。今日は、昭和の日で休日という方も多いはず。豊穣を祈る儀式、中国の宮廷に備えられた半仙戯から現代の公園に揺れるブランコまで、その歴史に思いをはせながら、晩春の休日、公園のブランコで子供に戻ってみるのもいいかもしれませんね。

                          (「2023/04/29 号 (No.6055) 」の抜粋文)
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ボロニア・ヘテロフィラの花 ! [ヘッダー画像]

230411no79.JPG
別名:ピグミーランタン
2023.04.11撮影
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