SSブログ

KAGAYA (‏@KAGAYA_11949) [twitter投稿]


nice!(0)  コメント(0) 

お月見の「薄」のはなし [かわうそ@暦]

□お月見の「薄」のはなし
 今日は、旧暦八月十五日。お月見(中秋の名月)の日です。団子の話は昨日してしまったので、本日は団子と並んでお月見の設えには欠かせない薄の話を採り上げてみます。

◇薄を探しに
 お月見といえば、秋の草花を生けて(芋や団子も供えて)お月様が昇るのを待ちますが、秋の草花の中でもお月見に欠かせないものが薄。薄は日の当たる広い、そしてあまり乾燥していない場所に密集して生える植物です。30~40年くらい前からは、強力な競争相手のセイタカアワダチソウが出現したことによって、多少その生活範囲を狭めているようですが、それでもまだ、結構がんばって生えている姿を目にします。私の子供の頃は、住んでいたところがドンと田舎だったこともあり、それこそどこにでも薄が生えていて、お月見のために薄をとってくるように言われても、ものの5分で調達完了!というくらいのものでした(今住んでいる場所も、結構な田舎なので私に限って言えば、今でも薄の調達は容易です)。そんな身近な植物、薄でしたが、お月見に飾るとあの銀色の光る穂が、なんだか神々しく見えたものでした。

◇お月見には、なぜ薄?
 秋を代表する草花なら他にも沢山あるのに、なぜお月見と言えば薄なのでしょう。一説には、垂れ下がる薄の穂が十分に実った稲穂を連想させるからだと言います。薄の穂を稲の穂に見立てて、その実りに感謝(刈り入れ前であれば沢山の収穫があることを予め感謝する予祝)したものだと言います。なるほどなるほど。また、これとは違うもう一つのおもしろい理由(説?)もあります。「植物と行事」(湯浅浩史著)という本に日本以外の稲作民族や日本の稲作開始以前と同じく水田で芋(タロイモ)を栽培する地域の多くで薄を魔よけの力のある植物として呪術的に使用している例が紹介されています。薄はその葉の鋭さから「手切り草」という呼び名もあります。この鋭い葉は人間だけでなく悪霊すらもおそれさせるようで、その力によって、収穫物の象徴である芋や団子(米)を悪霊から守る呪術的な意味が込て備えられるのだと考えられます。つまり団子(米)のボディーガードですね。日本のお月見の薄も、こうした魔除けとしての薄が水田方式の芋や稲の栽培方式とともに、日本に伝来したものかもしれません。お月見は稲の収穫を間近に控えた時期の行事でしたから、魔除けの薄によっ嵐やイナゴや野生動の食害など、様々な「魔」から稲を守ってほしいという願いが込められていたのかもしれません。

◇今夜の天気は?
 団子と薄の調達は無事に終われば、後の問題は天気。幸い私の住んでいる近畿地方の天気予報では今夜は晴れ。最近の天気予報はよく当たりますから、きっときれいな満月が見えることでしょう。皆さんのお住まいの場所はいかがでしょうか?楽しいお月見が出来るといいですね。

                               (「2023/09/29 号」の抜粋文)
nice!(0)  コメント(0) 

今日(9/29)の夜空に見える月は【満月&十五夜の月】。中秋の名月です。 [かわうそ@暦]

◆今日(9/29)の夜空に見える月は【満月&十五夜の月】。中秋の名月です。
月は日暮れの頃に東の空から昇り、翌日の夜明け頃に西の地平線に沈んでゆきます。新月から数えて15日目の十五夜の月と満月は同じものと考えられがちですが、十五夜と満月が同じ日になる確率は50%以下。案外はずれています。(今回は一致しています)

◆お月様の基礎データ
・満月の瞬間は 9/29 18時58分 (月齢は 14.3)
 ※満月とは、月と太陽の黄経の角度差が180度となる瞬間です。
・月出:9/29 17時32分 月没:9/30 6時 7分 (東京での時刻)
・南中(真南に見える瞬間):9/29 23時44分 (東京での時刻)
・南中時の月と地球の中心距離は 362100 km (平均距離の 0.94倍)。

 月は平均より 22900km近く、見かけの大きさはいつもより大きいです。お月様、見えるでしょうか?よいお月見が出来るといいですね。(「お月様のお知らせメール」の抜粋文)
nice!(0)  コメント(0) 

中秋の名月とダンゴ [かわうそ@暦]

□中秋の名月とダンゴ
 明日は中秋の名月。今年もそんな季節になりました。そんな季節になったので今年も中秋の団子の話です。中秋の名月と言えば皆さん、お供えのダンゴを思い出しますよね。花より団子ではなく、月より団子・・・。以前、名月の供え物についてアンケートを行ったことがあるのですが、その結果として、中秋の名月のお供え物の団子は「丸い」ものが一番多かったです。この辺は団子を作るより購入してくるという事からかもしれません。大量に作るには「丸い団子」が適していそうですから。

◇関東と関西の団子
 私の生まれ育った場所では、月見の団子は丸だったように記憶しています。まあ、40年以上も前の記憶ですし、食べられれば何でもOKだった子供の頃の記憶なので、自信を持って断言は出来ないのですが。ちなみに私の生まれたところは、福島県。一応関東の文化の影響圏内かな?現在住んでいる場所は和歌山。こちらは関西の文化圏。こちらでは団子は丸ではなくて、少し細長く、先端が尖った芋のような形。この違いは関東と関西の違いなのでしょうか? だとしたら、いつ頃から違っていたのか?こんな時に毎度お世話になるのが、守貞漫稿(もりさだまんこう)という江戸時代の後期に書かれた本。喜田川守貞という人が一人で30年もかけて書いた当時の風俗百科事典と言った本です。この本によると団子は、

  江戸   : 団子は正円(まんまる)
  京都・大阪: 団子は小芋の形に尖らし、豆粉に砂糖を加えて衣とする

 とあります。また団子の数についても言及が有り、京阪では平年は十二個、閏年は十三個供えたとあります。これは明らかにその年の「暦月の数」だけ供えたと言うことですね。一方の江戸に関しては数についての言及はないのですが、別の本などによると十五個供えるとありました。こちらの数は多分「十五夜」の数でしょう。守貞漫稿が書かれた時代には既に関東と関西で団子の形が違っていたようです。そう言えば、団子の衣についても子供の頃の団子にはなくて(かわりに団子自体にうっすらと甘い味が付いていました)、現在住んでいる関西の団子はきな粉や時には餡の衣をまとっています。この辺りの事情は 150年ほど前の江戸時代末期の状況と同じようです。

◇団子の形
 団子の形の違いですが、関西に見られる小芋のような団子というのがより古い形態のように思われます。中秋の名月の供え物は、団子以前は里芋だったと考えられています。今でもこの日に里芋を供える地方は多いはず。団子は始めこの「里芋」をかたどって作られ始めたものと考えられますから小芋の形の関西の形が原型に近いのではないでしょうか。関東の真ん丸の団子は、中秋の名月が一種の収穫祭という行事の性格が薄らぎ、名月を愛でる行事の性格が強くなった結果、供え物の団子も収穫物をかたどった小芋の形から、満月をかたどった真ん丸な形へと変化した物ではないかと考えています。どうですかね?皆さん供えるお月見の団子の形は果たしてどのような物でしょうか?読者の皆さんにお暇があれば、お住いの地域と共に団子の形など教えて頂けましたら嬉しいです(写真大歓迎!)。

                           (「2023/09/28 号 (No.6207)」の抜粋文)
nice!(0)  コメント(0) 

フヨウ(芙蓉)! [ヘッダー画像]

230926no13.JPG
別名:モクフヨウ(木芙蓉)
2023.09.18撮影
nice!(0)  コメント(0) 

ハギ(萩)! [ヘッダー画像]

230922no36.JPG
2023.09.26撮影
nice!(0)  コメント(0) 

【月見月】(つきみづき) [かわうそ@暦]

【月見月】(つきみづき)
 陰暦8月の異称。 《広辞苑・第六版》

 いつもお世話になっている広辞苑の説明文ですが、本日の「月見月」に関しては、いやにあっさりでした。陰暦八月の異称・・・まあ、そのとおりですけど。今日(2023/09/26)を旧暦(陰暦)に変換すると、八月十二日。陰暦八月、つまり月見月です。月見といえば思い浮かぶのは中秋の名月。中秋の名月は旧暦八月の十五夜の日、つまり旧暦八月十五日です。今年は三日後の9/29が中秋の名月となります。この中秋のお月見を含む暦月ですから、旧暦(陰暦)の八月はお月見の月、「月見月」と呼ぶわけです。月月に月見る月は多けれど 月見る月はこの月の月 (詠み人知らず)秋の虫の声を聞きながら、昇るお月様に団子や芋その他の秋の収穫と、野の草花を供えてお月様にその年の実りに感謝するお月見。秋の収穫、秋の野の草花もスーパーマーケットで購入・・・という時代になっても、月見月のお月見の風習は、残して行きたいもの。今年もお月見が出来るといいですね(晴れてくださいね)。

                          (「2023/09/26 号 (No.6205) 」の抜粋文)
nice!(0)  コメント(0) 

ハナミズキ(花水木)の実 ! [ヘッダー画像]

230926no9.JPG
別名:アメリカヤマボウシ(亜米利加山法師)
2023.09.26撮影
nice!(0)  コメント(0)