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【寒の水】(かんのみず) [かわうそ@暦]

【寒の水】(かんのみず)
 寒中に汲んだ水。冬の季語。 《広辞苑・第六版》

 小寒と大寒の期間(2020年は1/6~2/3)を寒といい、一年で一番寒い時期とされています。この時期に汲まれた水が「寒の水」です。一年で一番寒いこの時期の水は質が最も良く、寒の水は柔らかな味でいつまでも腐ることなく、保存出来るといわれました。寒さの厳しい時期ですので、雑菌の繁殖が抑えられたためでしょうか。寒の時期に作られた味噌や醤油、酒は「寒仕込み」と呼ばれて、珍重されますが、この仕込みに欠かせないものが寒の水。いつまでも腐ることのない良質な寒の水は、長期保存の必要な味噌や醤油の製造に適したものなのでしょう。またその柔らかな味わいが酒の味を良くするのだとも考えられます。寒中は寒くて辛い時期ですが、寒中の厳しい寒さは辛いだけのものでなく、生活に役立つものでもあるのですね。(「2020/01/10 号 (No.4850)」の抜粋文)

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