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【東雲】(しののめ) [かわうそ@暦]

【東雲】(しののめ)
 (一説に、「め」は原始的住居の明り取りの役目を果たしていた網代様(あじろよう)の粗い編み目のことで、篠竹を材料として作られた「め」が「篠の目」と呼ばれた。これが、明り取りそのものの意になり、転じて夜明けの薄明り、さらに夜明けそのものの意になったとする)

 1.東の空がわずかに明るくなる頃。あけがた。あかつき。あけぼの。
  古今和歌集恋「東雲のほがらほがらと明けゆけば」
 2.明け方に、東の空にたなびく雲。
  《広辞苑・第六版》

 本日の取り上げた言葉は「東雲」。漢字の読みの問題に使われそうな言葉です。語釈の2にある「明け方に、東の空にたなびく雲」から、「東雲」で東の空が白む頃を表す言葉になったというのは何となく想像もついたのですが、この文字で「しののめ」と読む理由は見当がつきませんでした。その疑問は、今回の説明を読んで納得しました。篠竹の網目、「篠の目」からか。もちろん、古くからある言葉の語源説なので、これ一つというわけではありませんが、少なくとも私一人はこの説明で納得することが出来ました。ちなみにこの明り取りの網目には「篠の目」だけでなく「稲目」というものもあるとか。こちらは何を編んだものかは、文字を見ればわかりますね。もし、明り取りの網目を作るものの主流が稲藁だったとしたら「東雲」と書いて「いなめ」なんて読むようになったのかもしれませんね。なお、この「東雲」がついた言葉に【東雲草】(しののめ ぐさ)というものがあります。これは、日本では古くから親しまれてきた園芸植物の異称です。さて、何のことでしょうか?朝の頭の体操のつもりでお考え下さい。(答えは・・・辞書を引いてくださいね)(「2020/02/26 号 (No.4897) 」の抜粋文)

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