【弥生】(やよい) [かわうそ@暦]
【弥生】(やよい)
(イヤオヒの転) 陰暦 3月の異称。春の季語。
古今和歌集恋「やよいのついたちより、しのびに人にものら言ひてのちに」 《広辞苑・第六版》
今日、2023/04/20は旧暦では三月、弥生の朔日です。今年は、閏二月がありましたので、だいぶ遅めの「弥生」です。弥生という呼び名は三月を表す和風月名と呼ばれる伝統的な暦月の異称の一つです。和風月名の多くは、日本が原始的な自然暦を用いていた時代に生まれた名前だと考えられます。そのため、その名前は人々の生活や自然の変化などを直接読み込んだようなものがあります。この「弥生」という名称もそうしたものの一つ。
「弥生」の語源説には、
1.クサキイヤオヒツキ(草木弥生月)の略。イヤオイ(弥生)の義。
2.ヤヤオヒ(漸々成長)の約。ヤヤオヒヅキ(漸生月)の義。
3.桜梅の盛りであるところから、ヤウバイの反ヤヒの転か。
《日本語源大辞典より、抜粋》
文字として記録が残る以前から言い習わされてきた言葉でしょうから、和風月名の語源については様々な説が有るものですが、その点からいうとこの弥生は大変に「異説」の少ない言葉です。幾つか説があったとしてもいずれも植物が生長する様を表した言葉という点で一致しています。冬の間、寒さに耐えていた植物が、春になって一斉に動き出す様は異説が入り込む隙がないほど印象的なものだったようです。自然が少なくなったといわれることの多い昨今ですが、都会の真ん中であっても気をつけてみれば、草木弥生月の姿を見つけることが出来るはずです。
※参考記事
和風月名(わふうげつめい)の話 http://koyomi8.com/reki_doc/doc_0102.html
(イヤオヒの転) 陰暦 3月の異称。春の季語。
古今和歌集恋「やよいのついたちより、しのびに人にものら言ひてのちに」 《広辞苑・第六版》
今日、2023/04/20は旧暦では三月、弥生の朔日です。今年は、閏二月がありましたので、だいぶ遅めの「弥生」です。弥生という呼び名は三月を表す和風月名と呼ばれる伝統的な暦月の異称の一つです。和風月名の多くは、日本が原始的な自然暦を用いていた時代に生まれた名前だと考えられます。そのため、その名前は人々の生活や自然の変化などを直接読み込んだようなものがあります。この「弥生」という名称もそうしたものの一つ。
「弥生」の語源説には、
1.クサキイヤオヒツキ(草木弥生月)の略。イヤオイ(弥生)の義。
2.ヤヤオヒ(漸々成長)の約。ヤヤオヒヅキ(漸生月)の義。
3.桜梅の盛りであるところから、ヤウバイの反ヤヒの転か。
《日本語源大辞典より、抜粋》
文字として記録が残る以前から言い習わされてきた言葉でしょうから、和風月名の語源については様々な説が有るものですが、その点からいうとこの弥生は大変に「異説」の少ない言葉です。幾つか説があったとしてもいずれも植物が生長する様を表した言葉という点で一致しています。冬の間、寒さに耐えていた植物が、春になって一斉に動き出す様は異説が入り込む隙がないほど印象的なものだったようです。自然が少なくなったといわれることの多い昨今ですが、都会の真ん中であっても気をつけてみれば、草木弥生月の姿を見つけることが出来るはずです。
※参考記事
和風月名(わふうげつめい)の話 http://koyomi8.com/reki_doc/doc_0102.html
(「2023/04/20 号 (No.6046) 」の抜粋文)
2023-04-20 17:47
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