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暖かな春の彼岸の入りの日の雑話 [かわうそ@暦]

■暖かな春の彼岸の入りの日の雑話
 今朝は春の彼岸の入り。「暑さ寒さも彼岸まで」と言われる彼岸の始まりの日です。そして今朝はこの諺通りで、春らしい穏やかな朝でございます。人一倍寒がりな私ですので、他人が見たら冬の服装だろうと言われそうな装いではありますが、私にとっては春の装いである姿で、朝の一時を過ごしております。ああ、春、春なんですよ。

  閑話休題

 「暑さ寒さも彼岸まで」は彼岸の頃になれば、春ならば余寒の寒さも薄らぎ春らしくなり、秋ならば残暑もしのぎやすくなる時期であると昔から言い習わされて来た言葉です。彼岸が春と秋にあり、この言葉も春の彼岸、秋の彼岸を同等に扱った言葉のようですが、我々の感じる暑さと寒さには多分に「慣れ」の問題があって、温度計の示す気温とは違っているようです。「暑さ寒さも彼岸まで」といえば、暑い時期も寒い時期も彼岸辺りで終わりとなってあとは快適な気温の過ごしやすい季節となるという意味で使っています。ですが実際の気温の変化を見てみると、春と秋とでは大違い。理科年表のデータから30年分の東京の月平均気温を平均して春の春分と、秋の秋分の気温を比較する、春の彼岸の時期の平均気温は 8℃。対して秋彼岸の平均気温は23℃。その差は15℃ほどもあります。15℃の気温差といえば大変なものですが、寒い冬を越した春分の彼岸と暑い夏の後にやってくる秋彼岸は、人間にとってはどちらも「過ごしやすい」と捉えられようです。人間の慣れってすごいですね。言葉を換えれば、人間て随分アバウトな生き物だともいえますが。アバウトデモ委員です、「過ごしやすい季節」と感じるのなら。本日は「暑さ寒さも彼岸まで」を実感できる彼岸の入りの日です。暦のこぼれ話なのに、彼岸についての話はないのか!と、そんな読者の不満の声もあるかもしれませんが、彼岸の期間は今日から7日間もありますので、また「ぼちぼち」書かせていただきますので、本日はこんな話でお許しください。

                          (「2024/03/17 号 (No.6378) 」の抜粋文)
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