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【冬至冬中冬はじめ】(とうじ ふゆなか ふゆはじめ) [かわうそ@暦]

【冬至冬中冬はじめ】(とうじ ふゆなか ふゆはじめ)
 [「冬至」は、二十四節気の一つ。太陽が最も南に寄り、北半球では夜が最も長い日。陽暦十二月二十二日ごろ] 冬至は、暦の上では冬の半ばといえるが、気温が一年中で最も下がるのは立春(陽暦二月四日ごろ)なので、実際の寒さからすると冬のはじめだということ。[参考]春の到来からいうと、光の春は冬至から、気温の春は立春からはじまるといえる。 《成語林》

 寒くなりました。寒さに弱い私にはつらい季節です。冬至と言えば「冬の至り」のはずなのに寒さはまだまだ。本日採り上げた言葉は、冬至と冬という季節の実際の関係をよく表した言葉です。辞書の説明にあるとおり、北半球に住む私たちからすれば冬至は一年で一番日(昼)の短い日です。日の時間が一番短い日を過ぎれば後は長くなるだけですから、日の長さという点では冬至は冬という季節の半ばを過ぎて、春に近づいて行く日という事になります。ところが、日の長さよりおよそ一月遅れて変化する気温からすれば、寒さのピークはこれから。冬至を過ぎて、年が明けてからが寒さは本番を迎えます。寒さから言えば、冬はまだ始まったばかり。「冬至冬中冬はじめ」という言葉は光(日の長さ)と気温という二つの異なった観点から眺めた冬至と季節の関係を上手に言い表した言葉です。日が当たることによって大地や海が暖められ、気温はその大地や海が空気を暖めてはじめて上がり始めるものです。この気温の間接的な変化のために、光の季節と気温の季節の間にはおよそ一月のずれが生じてしまいます。折角日が延びてもすぐに暖かくはならないとは、何とも残念ですね。とは言いながら、光の上では今日は春に向かい始める日。気温から見る季節にしても春に向かって暖かくなるための準備は始まったわけですから、冬至を過ぎても寒さは厳しくなるばかりとはいえ、先が見えないわけでもありません。光の上からは春に向かうということで、光の話だけに気分だけでも明るくして、これからの寒さを乗り切って行きたいと思います。(「2020/12/23 号 (No.5198) 」の抜粋文)
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