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バカヤローの日 [かわうそ@暦]

□バカヤローの日
 生きていればたまには「バカヤロー」といいたくなるようなこと、たまにはありますよね(「毎日ある」となったら困りますがね)。今日は「バカヤローの日」。たまにはいいたくなってしまう「バカヤロー」という言葉を、思いっきり叫んでもいい日です・・・てわけじゃないか?今日が「バカヤローの日」となったのは、もしかしたら最も有名な「バカヤロ-」という言葉が発せられた日だからです。その日は1953年(昭和28年)の2月28日。発せられたところは衆議院の予算委員会の席上でした。吉田茂首相(当時)が「バカヤロー」と予算委員会中に発言したことが問題となり、ついには衆議院が解散することにまでなってしまった有名な「バカヤロー解散」の、そのきっかけになった日です。経緯はよく知らなくても「バカヤロー解散」と呼ばれる衆議院の解散があったことは知っているという方は大勢いらっしゃるのでは? 確かにインパクトのある名前ですからね、バカヤロー解散って。さてさて「バカヤロー解散」なんていうと、なんだか大声で「バカヤロー」と怒鳴ったかのような錯覚をしてしまいますが、事実はさにあらず。或る議員との質疑がつづき、その答弁後に吉田首相が自席に戻ろうとしたときに「バカヤロー」と呟いたというのが事実です。吉田首相は腹立ち紛れで「バカヤロー」とつぶやいてしまっただけかもしれませんが、たまたまこのつぶやきをマイクが拾ってしまったため、さあ大変です。これが議会軽視の発言とされて懲罰動議が出され、内閣不信任決議案が提出されるまでの騒動となりました。この内閣不信任決議案は可決され、この結果を受けて、吉田首相は衆議院を解散することになりました。口は禍の元とはよく言ったもの。吉田首相も、腹立ち紛れで呟いた「バカヤロー」の一言が禍の元となってしまいました。「バカヤロー」の一言で解散となり総選挙となったわけですが、その結果は吉田首相が率いた自由党の大敗に終わりました。かなり手痛い失言となってしまったわけです。いろいろと腹の立つことは多いですが、「バカヤローの日」とそれに続く出来事を思い出して、軽はずみな言動は慎もうと思ったかわうそでした(思っていても、ついつい・・・というのが現実かもしれませんがね)。

                          (「2023/02/28 号 (No.5995)」の抜粋文)
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