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【幻日】(げんじつ) [かわうそ@暦]

【幻日】(げんじつ)
 太陽の両側にあらわれる光輝の強い点。空中に浮ぶ氷晶による光の屈折でおこる暈(かさ)の一種。
 白色または薄い色彩を帯びる。 《広辞苑・第五版》

 晩秋から早春の頃まで、上空の大気が冷えてその中の水蒸気が凝結して細かな氷の結晶、氷晶となることがあります。この氷晶は、その断面は概ね六角形になります。三角形や、六角形といったガラスに光を当てると白色光が七色の光にわかれて見えたり、光が射した方向とは異なる向きからその光が見えることが有ります。どちらも光の屈折現象がおこす悪戯です。空の上で出来た氷の結晶、氷晶もこのガラスと同じようなもの。氷晶に光が射し込むと、ガラスの場合に見られると同じように様々な光の屈折現象を見せてくれます。「幻日」は、氷晶を通過する太陽の光が屈折現象によって作り出だす幻の太陽で、太陽の左右に並んで出来るものです。注意して見ていれば幻日は、冬の間に何度か見ることが出来る現象で、太陽と並んでぼんやりした光が見えます。そのぼんやりした光と太陽との距離は角度にして22°。ぼんやりした光の塊は、太陽に近い側はほんのりと赤く、外に行くに従って黄色、青色、紫色と色を変えていきます。幻日自体は、それほど珍しい現象ではありませんが淡い光だからでしょうか、見過ごされてしまいがちです。そのためか幻日の話をしてもそんなの見たこと無いと言う人がほとんどのようです(少なくとも私の周りでは)。そこにあっても気付く人が少ないので幻の日(太陽)なのかもしれません。晴れた冬の日に、空を見上げたらそこに、太陽のほかにぼんやりとした幻の太陽の姿を見ることが出来るかもしれません。機会があれば、注意して探してみてください。(「2020/01/29 号 (No.4869) 」の抜粋文)
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