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「求婚の日」です [かわうそ@暦]

□「求婚の日」です
 本日は、1/27。「求婚の日」です。【求婚】(きゅう こん) 結婚を申し込むこと。プロポーズ。 《広辞苑・第七版》

 「求婚」という言葉自体、ちょっと古めかしい感じですし、そうそう使う言葉でもないので、いきなり「きゅうこんの日」と言われたら球根の日?と思ってしまうかもしれません。今はまだ冬ですが、春はもうすぐそこまできていますから今から春植えの球根を用意して・・・なんて想像をしてしまいそうですが、そうではありません、「きゅうこん」は「求婚」の方でした。

◇時代変われば(過去~現在編)
 「求婚の日」という記念日は如何にしてできたのだろうかと、想像するとよくある日付の語呂合わせか? でも、1/27の日付をどう料理してもキュウコンとは読めそうにありません。では、有名な方が熱烈なプロポーズした(あるいはされた)日か?しかし、今日の記念日の「求婚の日」の謂われを読むと、そんな夢からあっさりとさめてしまいます。熱烈ではなくて事務的というか・・・。

  『先頃女房を離縁して不自由勝ゆえ、貧富を論ぜず、十七歳以上二十五歳にて           
   嫁にならうと思ふ者は照会あれ。』

 簡潔にして明瞭。「家政婦さん求む」ならこの文章でもよいかもしれませんけれど、現代でこんな広告を出したらどんなことになってしまうか。今の時代の常識で昔を語ってはいけないとは思いますが、この広告が新聞に掲載された1883(明治16)年当時では、それ程おかしなものではなかったのでしょうか。気になります。今の常識では、求婚といえば、一人対一人で行うもの。あるいはせいぜい家対家という関係でなされるのもだと考えますが、「求婚の日」の元となった新聞広告のような、不特定多数を相手にした募集も「求婚」にあたるのでしょうか・・・(「常識」と書きましたが、基準としたのが私の考えなので、多分に非常識かもしれません。その点はご容赦ください)。

◇時代変われば(現在~未来編)
 現代の常識(基準:かわうそ)で過去の広告記事の違和感を訴えたところでふと思いました。近頃の求婚もこの明治時代の広告のように、不特定多数を相手にするようになってきてるかなと。

  ・年収 ○○○万円以上、身長 △△cm以上、etc

 インターネット上に山ほどある婚活サイトなどでは、あの広告の内容を幾分かはマイルドな表現にしてはいますけれど、似たり寄ったりの状況になっているかも。登録者同士の相性のマッチングを測ってくれるスマートフォンのアプリなども一般化しているようで、そうしたものにも相手にたいして望む条件を設定しているのでしょう。明治時代とは媒体が変わってきただけで、やっていることは同じかも。考えてみたら、先に書いた私の常識の中の「求婚は一対一で行うもの」なんていうものは時代が進めば

  え、一対一で求婚? そんな野蛮な時代があったんですね!!

 なんて驚かれる未来がきちゃうかもしれませんね。そんなことを考えてしまう今日は「求婚の日」でした。

                          (「2024/01/27 号 (No.6328) 」の抜粋文)
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