2023-02-18 [twitter投稿]
hippocampus460クロッカス - 絵画風 https://t.co/zxfjrkO7GB @hippocampus460より02/17 17:08 hippocampus460おはようございます!7時起床、天気 /欠けていく三日月(7時36分、輝面比9.6%)視認できず。今日は有明月、月齢27.2。月の出:5時34分、月の入:15時29分です(北九州) /今朝の空は雲に覆われ今にも雨が降りそうです。… https://t.co/GODdacTATn02/18 07:42 hippocampus460『KAGAYA (@KAGAYA_11949)』hippo@home|https://t.co/MglqXXBZkC02/18 07:44 hippocampus460『極夜明けの日出没の方角』hippo@home|https://t.co/FRPBSrZTmm02/18 11:54 hippocampus460『ブラキカム !』hippo@home|https://t.co/4A4s5kiPFg02/18 15:40 hippocampus460今日は曇のち小雨。PM2.5のレベルは13(9→13)、AQI:良い /午前中、雨がポツリポツリ降り始めたので外仕事は中止。部屋でPC作業をする。その後は録り貯めたビデオを観る。昼食後は昼寝です(*^_^*)02/18 15:52
極夜明けの日出没の方角 [かわうそ@暦]
■極夜明けの日出没の方角
皆さん「極夜」という言葉をご存じですか?極夜は「きょくや」と読みます。
【極夜】(きょくや)
北極または南極に近い地方で、太陽が地平線からほとんど昇らない現象。また、その期間。
《広辞苑・第七版》
北極圏や南極圏の冬の時期に見られる太陽の昇らない、数日~数十日もつづく夜の期間ですね。この対義としての太陽の沈まない期間の「白夜」(はくや)の方は有名ですが、極夜自体はあまり知られていない言葉ではないでしょうか。かくいう私も「白夜」と対義となる言葉ってなんだろう? 「黒夜」とか?なんて考えて調べた結果知った言葉です。調べた結果ついでに言えば「白夜」は一般には「びゃくや」と読まれますがどうやら本来の読みは「はくや」だなんてことも知りました。話が脱線してしまいました。
閑話休題
さて、なぜ本日「極夜」を採り上げたかというと、読者の方(「おっさん」さん)からこんなメールを頂いたからです。
Subject: 北緯66度では、太陽は北から上りますか?
カワウソさま
今の季節は極夜あけの2月は太陽は北たから登って東に沈むですか?
さて皆さんはどう思います?少し考え込んでみてください。
・・・ 考え中 ・・・ 考え中 ・・・ 考え中 ・・・
どうでした?この質問、簡単なようで難しい質問かもしれません。
◇原理的には「簡単な質問」
原理的に考えて「極夜明け」の日の太陽はどこから昇って、どこへ沈むかは実に簡単。南から昇って南に沈みますということになります。方位を元身に付かんが得れば、昇る方が南のやや東側、沈む方はやや西側という違いはありますが、極夜明け当日となると、その差はそれほど大きくないので、大雑把に言えば「南から南」という答えになるはずです。この答えからすると、メールをくださったおっさんさんには「北たから登って東に沈む」と言うことはありません。と答えれば済む話です。簡単な話でした。
◇現実には「難しい質問」
ところが、現実の問題と捉えるとこれが結構難しい、いえ、難しいと言うより「面倒な質問」なのです。なにが面倒かというと、現実問題として捉えると考慮しなければいけない条件が加わるからです。
・時期の問題
まず時期の問題があります。頂いたメールでは「極夜あけの2月は」とありますが、極夜明けというのがどういう条件で決まるかと言うことです。極夜が太陽が昇らない日の出現する時期を示す言葉であるとすると、極夜明けとは、極夜が出現してから初めて太陽が姿を見せる日なのだと捉えることが出来ます。太陽が姿を現すというのが、チラッとでも太陽の上辺が見えるだけでよい(これが、一般的な日出、日没の瞬間の定義)と考えるとメールの文面に疑問が生まれます。極夜開けの2月?メールには表題には「北緯66度では」と有ります。この緯度は極夜が生まれる緯度のほぼ南限に近いものなので、この緯度では極夜の時期は冬至前後の数日間程度となりますので「極夜明け」は1月の初めか、ひょっとしたらもっと前のクリスマスの頃かも。少なくとも2月とは考えられません。もっとも、もしかすると極圏の地域では、太陽の光のぬくもりを感じる程になる時期に「極夜明けの祭」とかがあって、慣習的にその祭の日を極夜明けと言うなどと言うこともあるのかも。もしかすると、おっさんさんのおっしゃる「極夜明け」がこんな意味かも? そう考えて念のため北緯66度で2/20の辺りの日付で太陽の出没方位を計算してみると
日出方位 120度 (東南東)
日没方位 240度 (西南西)
となります。参考まででした。
・地形の問題
一番有りそうな「現実的な問題」がこれです。通常、日出没の計算には地形は考慮されません。あくまでも地球は滑らかな球体(あるいは、ちょっとだけひしゃげた回転楕円体)と考えて、その滑らかな地球上の地平線からの太陽の出没を考えるわけです。ところが、現実の地球には山もあれば川もあり、谷もあったりもします。そう考えると必ずしも計算どおりとはなりません。山が見えると言うことは計算上の地平線より高いところに障害物があるわけですから、太陽が昇る時刻は計算より大分遅れます。そして時刻が変われば、太陽の方位も変化しますので計算どおりとはならないと言うことになります。うーむ。困った。でも、これでも余程特殊な地形を考えても、極夜明けの頃の太陽の昇る方位が北になる(北緯66付近での話)ことはなさそうです。
・暦が違う?
例えば冬至が2月になる様な暦(日本で電材使われている暦と全然違う暦)を使っていたら、2月に極夜明けとなりますが・・・。流石にそれはないでしょうね。
・もしかして南緯66度とか?
メールでは確かに「北緯66度」とありますが、これが南緯66度の間違いで有るというので有り、時期が6月末辺りであるなら、極夜明けの日に太陽が北から昇るという記述は正しことになりますが、これは考えすぎ?
◇まとめてみると
原理的な問題でも、現実の問題でも「極夜あけの2月は太陽は北たから登って東に沈むですか?」という質問への答えは、そういうことはありません。となってしまいます。いかがでしょうか?ついでですが、北緯66度付近で太陽が北から昇るようなことはないかというとこれは、極夜前後ではなくて白夜前後の6~7月頃にならあり得ます。
◇いいな~
質問のメールには、雪の積もった針葉樹の森の彼方、地平線に近い山の上の雲が茜色に染まっている、おそらく夜明け前の写真が添付されていました。この写真にこのメールですから、きっと、北緯66度付近にいらっしゃるのでしょうね。いいな~、私も行ってみたい。あ、でも物凄く寒いんだろうな~。以上、本日はきっと、すごく寒くてすばらしい眺めの場所にいらっしゃるとおぼしき、おっさんさんからのメールに答える形での暦のこぼれ話でした。おっさんさん、メール、ありがとうございました!
(「2023/02/18 号 (No.5985) 」の抜粋文)
皆さん「極夜」という言葉をご存じですか?極夜は「きょくや」と読みます。
【極夜】(きょくや)
北極または南極に近い地方で、太陽が地平線からほとんど昇らない現象。また、その期間。
《広辞苑・第七版》
北極圏や南極圏の冬の時期に見られる太陽の昇らない、数日~数十日もつづく夜の期間ですね。この対義としての太陽の沈まない期間の「白夜」(はくや)の方は有名ですが、極夜自体はあまり知られていない言葉ではないでしょうか。かくいう私も「白夜」と対義となる言葉ってなんだろう? 「黒夜」とか?なんて考えて調べた結果知った言葉です。調べた結果ついでに言えば「白夜」は一般には「びゃくや」と読まれますがどうやら本来の読みは「はくや」だなんてことも知りました。話が脱線してしまいました。
閑話休題
さて、なぜ本日「極夜」を採り上げたかというと、読者の方(「おっさん」さん)からこんなメールを頂いたからです。
Subject: 北緯66度では、太陽は北から上りますか?
カワウソさま
今の季節は極夜あけの2月は太陽は北たから登って東に沈むですか?
さて皆さんはどう思います?少し考え込んでみてください。
・・・ 考え中 ・・・ 考え中 ・・・ 考え中 ・・・
どうでした?この質問、簡単なようで難しい質問かもしれません。
◇原理的には「簡単な質問」
原理的に考えて「極夜明け」の日の太陽はどこから昇って、どこへ沈むかは実に簡単。南から昇って南に沈みますということになります。方位を元身に付かんが得れば、昇る方が南のやや東側、沈む方はやや西側という違いはありますが、極夜明け当日となると、その差はそれほど大きくないので、大雑把に言えば「南から南」という答えになるはずです。この答えからすると、メールをくださったおっさんさんには「北たから登って東に沈む」と言うことはありません。と答えれば済む話です。簡単な話でした。
◇現実には「難しい質問」
ところが、現実の問題と捉えるとこれが結構難しい、いえ、難しいと言うより「面倒な質問」なのです。なにが面倒かというと、現実問題として捉えると考慮しなければいけない条件が加わるからです。
・時期の問題
まず時期の問題があります。頂いたメールでは「極夜あけの2月は」とありますが、極夜明けというのがどういう条件で決まるかと言うことです。極夜が太陽が昇らない日の出現する時期を示す言葉であるとすると、極夜明けとは、極夜が出現してから初めて太陽が姿を見せる日なのだと捉えることが出来ます。太陽が姿を現すというのが、チラッとでも太陽の上辺が見えるだけでよい(これが、一般的な日出、日没の瞬間の定義)と考えるとメールの文面に疑問が生まれます。極夜開けの2月?メールには表題には「北緯66度では」と有ります。この緯度は極夜が生まれる緯度のほぼ南限に近いものなので、この緯度では極夜の時期は冬至前後の数日間程度となりますので「極夜明け」は1月の初めか、ひょっとしたらもっと前のクリスマスの頃かも。少なくとも2月とは考えられません。もっとも、もしかすると極圏の地域では、太陽の光のぬくもりを感じる程になる時期に「極夜明けの祭」とかがあって、慣習的にその祭の日を極夜明けと言うなどと言うこともあるのかも。もしかすると、おっさんさんのおっしゃる「極夜明け」がこんな意味かも? そう考えて念のため北緯66度で2/20の辺りの日付で太陽の出没方位を計算してみると
日出方位 120度 (東南東)
日没方位 240度 (西南西)
となります。参考まででした。
・地形の問題
一番有りそうな「現実的な問題」がこれです。通常、日出没の計算には地形は考慮されません。あくまでも地球は滑らかな球体(あるいは、ちょっとだけひしゃげた回転楕円体)と考えて、その滑らかな地球上の地平線からの太陽の出没を考えるわけです。ところが、現実の地球には山もあれば川もあり、谷もあったりもします。そう考えると必ずしも計算どおりとはなりません。山が見えると言うことは計算上の地平線より高いところに障害物があるわけですから、太陽が昇る時刻は計算より大分遅れます。そして時刻が変われば、太陽の方位も変化しますので計算どおりとはならないと言うことになります。うーむ。困った。でも、これでも余程特殊な地形を考えても、極夜明けの頃の太陽の昇る方位が北になる(北緯66付近での話)ことはなさそうです。
・暦が違う?
例えば冬至が2月になる様な暦(日本で電材使われている暦と全然違う暦)を使っていたら、2月に極夜明けとなりますが・・・。流石にそれはないでしょうね。
・もしかして南緯66度とか?
メールでは確かに「北緯66度」とありますが、これが南緯66度の間違いで有るというので有り、時期が6月末辺りであるなら、極夜明けの日に太陽が北から昇るという記述は正しことになりますが、これは考えすぎ?
◇まとめてみると
原理的な問題でも、現実の問題でも「極夜あけの2月は太陽は北たから登って東に沈むですか?」という質問への答えは、そういうことはありません。となってしまいます。いかがでしょうか?ついでですが、北緯66度付近で太陽が北から昇るようなことはないかというとこれは、極夜前後ではなくて白夜前後の6~7月頃にならあり得ます。
◇いいな~
質問のメールには、雪の積もった針葉樹の森の彼方、地平線に近い山の上の雲が茜色に染まっている、おそらく夜明け前の写真が添付されていました。この写真にこのメールですから、きっと、北緯66度付近にいらっしゃるのでしょうね。いいな~、私も行ってみたい。あ、でも物凄く寒いんだろうな~。以上、本日はきっと、すごく寒くてすばらしい眺めの場所にいらっしゃるとおぼしき、おっさんさんからのメールに答える形での暦のこぼれ話でした。おっさんさん、メール、ありがとうございました!
(「2023/02/18 号 (No.5985) 」の抜粋文)
KAGAYA (@KAGAYA_11949) [twitter投稿]
雪降る夜の、星の夢。
— KAGAYA (@KAGAYA_11949) February 14, 2023
(先日、京都府にて撮影)
今日もお疲れさまでした。 pic.twitter.com/eaBRqQVtN3