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「みどりの日」 [かわうそ@暦]

□「みどりの日」
 本日は、 5/4。大変目出度い祝日の「みどりの日」です。ただ、なにが目出度いのかといわれると、思い浮かびませんが。

◇みどりの日の意味
 祝日を定めているのは「国民の祝日に関する法律」という法律です。法律名が長くて面倒なので「祝日法」と省略させて頂きます。この法律はその名前が示すとおり、祝日について定めています。「みどりの日」という祝日の意味をこの法律から拾うと第二条に

  みどりの日
  自然に親しむとともにその恩恵に感謝し、豊かな心をはぐくむ。

 とあります。 5月といえば木々の緑のまぶしい時期ですから、みどりの日があって当然といえそうですが、ではなぜ 5/4なのかといわれると、その日付の意味を説明するのは難しい。本当は、大型連休にしたかった。祝日は、何でもよかったんです。「みどりの日を 5/4にした、本当の理由は何だ!」と問いつめられたら、きっとこんな答しか出てこないのでしょうね。刑事ドラマの終盤で容疑者が自白する情景が浮かんできます。2007年にそれまでは、4/29だった「みどりの日」がいきなり 5/4に移ってきたのを見ても、日付については特別な意味は無いということがよくわかります。戦後、祝日法が出来た時から既にあった 5/3の憲法記念日と 5/5のこどもの日の間の空白を埋めるために、ここにみどりの日を置いたというのが見え見えです。

◇2006年までの 5/4?
 1986~2006年の間の 5/4が平日(祝日でも休日でもない日)であれば俗に「国民の休日」と呼ばれる休日でした。そのため、1986年以降は祝日ではなくとも 5/4はお休みの日であったことは間違いありません。元々「お休み」の日であった 5/4でしたが、2006年まで「みどりの日」であった4/29が「昭和の日」と名前を変えて、それに押し出されて余ってしまった(?)「みどりの日」が 5/4に引っ越して来て 5/4は国民の休日から祝日へと格上げ(??)されました。5/4の「みどりの日」が出来たのが2007年。私の中では、ついこの間のことのようですが、年数を数えてみるともう16年が経過しています。祝日にしてもこの後に「山の日」が加わったり、「体育の日」が「スポーツの日」と名前を変えたりして、変化してきましたから、5/4の「みどりの日」ももう、新しい祝日ということは出来ないかも知れませんね。若い方々からするともう「5/4はずっと『みどりの日』だった」という感覚かも(この感覚の違いでそれぞれの人の年代が解るかな?)。ともかく本日は祝日、「みどりの日」。「本当は何でもよかったんじゃない?」なんて意地悪な見方なんか止めて、『自然に親しむとともにその恩恵に感謝し、豊かな心をはぐくむ。』というみどりの日本来の意味を噛みしめて、緑のまぶしい今日という日を楽しむことにしましょう。皆様、よい一日、よい「みどりの日」を!

                          (「2023/05/04 号 (No.6060) 」の抜粋文)
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