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ムラサキツユクサ(紫露草)! [ヘッダー画像]

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別名:オオムラサキツユクサ、アンダーソニアナ
2023.05.02撮影
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メイストームデー [かわうそ@暦]

□メイストームデー
 誰が考え出すのか知りませんが、世の中には沢山の記念日があります。今日もどこかの誰が考え出したんだよというおかしな記念日の一つ、メイストームデー (5月の嵐の日)です。内容は他愛もなく、2/14のバレンタインデー、3/14のホワイトデーの延長で考えられたもののようです。面白い点としては「八十八夜の別れ霜」という言葉にかけて、別れ話を切り出すのに適した日と、あまり目出度くない記念日に仕立てられていることでしょうか。八十八夜の別れ霜と言う言葉自体は、暦の雑節ともなっている八十八夜(立春から数えて88日目の日)あたりになれば霜が降ることも無くなるという農耕上の目安を表した言葉です。この言葉の「別れ霜」から「別れ」の特異日(?)という意味で、5/13をメイストームデーとしたのでしょうけれど、どうやらこの記念日を最初に思いついた方は、八十八夜が立春から88日後と思い違いをしていたようです。皆さんならご存じの通り、八十八夜は「立春かから数えて88日目の日」なので、立春から87日後と言うことになります。ところがメイストームデーは、バレンタインデーから88日後(閏年なら89日後)であって、数え方で1日のずれが生まれてしまっています。ただ、閏年でも日付を5/12に変更しないところからすると、八十八夜の別れ霜という言葉以外に、「13日」という不吉な日だから「別れの日」と考えたのかも知れません。誰が言い出したのかもわからない記念日なのでその云われもはっきりしないので、この辺は何ともいえません(まあ、この記念日自体が「流行もの的」なので悩むほどの問題でもないか)。

◇バレンタインデーとメイストームデーのお月様
 バレンタインデーとメイストームデーは88~89日離れています。偶然ですが88、89日は月の朔望周期から考えるとほぼ 3周期の期間。よって、バレンタインデーのお月様の満ち欠けの具合とメイストームデーのお月様の満ち欠けの具合はほぼ同じとなります。月齢で考えると、今年の2/14の月齢は23.3(下弦の半月)、メイストームデーの月齢は22.9(下弦の半月の日の翌日)です(日本時正午の値)。ほとんど同じですね。バレンタインデーで芽生えた恋は、その日と同じ形のお月様を眺めながら終わるというわけですね。ロマンチック・・・?

◇メイストーム
 メイストームデーに登場する「メイストーム」という言葉ですが、この言葉は実は日本生まれ。5月に発生する爆弾低気圧のことをメイストームと呼んでいます。爆弾低気圧とは、急激に発達する温帯低気圧のことで「爆弾」という言葉のとおり、これが発生すると往々にして大きな被害が出ることがあります。1954年 5月 9日、北海道東方沖で出漁中の漁船 409隻、翌10日には37隻が遭難するという大災害がこの爆弾低気圧によって引き起こされるという事件があって、それ以来この時期に発生する爆弾低気圧を「メイストーム」と呼ぶようになりました。メイストームデーは笑い話ですが、メイストームは笑い話とはいえません。もしニュースで「メイストームデー」が伝えられたら笑って、「メイストーム」が伝えられたら、深刻に受け止めるようにしましょう。

                          (「2023/05/13 号 (No.6069)」の抜粋文)
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