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ウルトラマンの日 [かわうそ@暦]

□ウルトラマンの日
 かわうそ@暦世代のヒーロー、それはウルトラマン!(仮面ライダー派も多いかな?)本日7/10は、そのヒーロー、ウルトラマンの日。おそらくは、私より若い方々が多いだろう読者の皆さんには、ヒーローものの歴史の1ページを飾る存在として「ウルトラマン」の名前は伝わっていることと思います。ここ暫く、まじめな暦の話を連載中ですが、我が世代のヒーロー、ウルトラマンの日とあっては触れないわけにはいきません(て、まじめな話にちょっと飽きたから、口直しに・・・かな?)

◇「ウルトラマンの日」とは
 1966(昭和41)年の今日、ウルトラマン前夜祭が放映されたのがウルトラマン放映の最初。昭和30年代に生まれた人達(私もその仲間)には懐かしのヒーロー、ウルトラマンはこの日に生まれました。当初の予定ではこの日は「ウルトラQ」の最後の放送日だったはずが、最終話となる「あけてくれ」の内容が難解過ぎると言うことで放映中止となったためにウルトラマンのお目見えが一週間繰り上げられて、この日となりました。

◇ウルトラマンの故郷
 人間世界におけるウルトラマンの誕生日となった今日ですが、ウルトラマンは地球にやって来たときには既に 2万歳であったことになっていますので、本当の誕生日が何時かは不明です。何せ 2万年前のカレンダーが地球にはありませんから。よその星で生まれたウルトラマンの誕生日を地球の日付で表す意味があるのかという問題もありますし。さて、本当の誕生日は分からないウルトラマンですが生まれ故郷は判っています。私たちの銀河系から 300万光年離れたところにある M78星雲、別名光の国とよばれる場所がウルトラマンの故郷です。この「エムななじゅうはち星雲」はウルトラマンの故郷として考え出された「架空の星雲」で、実在する天体ではありません。

◇実在する M78星雲
 M78星雲は、オリオン座の散光星雲の一つです。オリオン座の三ツ星の少し北側に見える天体で、小口径の望遠鏡でも見ることの出来る天体で、近傍にある明るい青色の恒星の光を反射して光る反射星雲です。地球から M78星雲までの距離は約1600光年です。「M78 星雲は架空の星雲で実在しない天体」と言った(書いた)舌の根も乾かないうちに、何を言い出すのだと思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、これも本当のこと。ここで云うM78 星雲の 「M」は、18~19世紀にかけて生きたフランスの天文学者シャルル・メシエがまとめた星雲や星団の記録、メシエカタログの頭文字です。 M78星雲はこのメシエカタログの78番目に記載されていた天体と云うことになります。ウルトラマンの出身地、光の国と同じ名前の M78星雲ですが、ウルトラマンの設定にあった銀河系外( 300万光年の彼方)星雲ではなく、本物はオリオン・コンプレックスと呼ばれるオリオン座全体に広がる巨大なガスの一部というのがその正体でした。

◇本当は、M87星雲?
 ウルトラマンの生まれ故郷に関しては、ちょっとした手違いがあったようです。なんでも、当初は「M87星雲」に設定されていたらしい。これが企画書の段階で[7]と[8]の順番を取り違えてしまって

  M87 → M78

 となり、今に至ったらしい。ウルトラマンの生まれ故郷の番地を書き間違えた感じですね。この元々の設定であったM87、どこかで聞いたことがありませんか?これは数年前に、史上初めて映像にとらえられたブラックホールが存在する銀河です。もしかしたらご記憶に残っている方もいらっしゃるかも。映像にとらえられた太陽質量の65億倍という超巨大ブラックホールを中心に持った銀河、それがウルトラマンの生まれ故郷になるはずだったM87です。M87 は多数の銀河が集まったおとめ座銀河団の盟主ともいえる巨大楕円銀河で、中心部から7000~8000光年にも及ぶ巨大ジェットが噴出されていることでも知られた銀河(このジェットは話題の超巨大ブラックホールが生み出している)。あまりぱっとしたみ見た目ではありませんが、小さな望遠鏡でも見ることが出来る銀河です。地球からの距離は5440万光年。「ウルトラの星は300万光年の彼方」だったはずですが、実際は設定より大分遠く、ウルトラマンの里帰りは大変そうです。こちら、M87銀河は7/10頃は日が暮れて暗くなった頃に、西南西の空、高度角45°ほどの見やすい位置にあります。既に書いたとおり小型の望遠鏡でも見ることが出来ますから、興味があれば探してみてください。ただし、こちらも既に書いたとおり、あまり見栄えのする銀河じゃ有りませんがね。

                          (「2023/07/10 号 (No.6127) 」の抜粋文)
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今日(7/10)の夜更けの空に昇る月は【下弦の半月】です [かわうそ@暦]

◆今日(7/10)の夜更けの空に昇る月は【下弦の半月】。
下弦の月は日付が切り替わる頃に東の空に昇り、夜明け頃には、真南の空の高い場所に見つけることができます。旧暦日による呼び名では【二十三夜の月】です。

◆お月様の基礎データ
・下弦の半月の瞬間は 7/10 10時47分 (月齢は 21.9)
 ※下弦の半月とは、月と太陽の黄経の角度差が270度となる瞬間です。
・月出:7/10 23時36分 月没:7/11 13時 0分 (東京での時刻)
・南中(真南に見える瞬間):7/11 6時13分 (東京での時刻)
・南中時の月と地球の中心距離は 380300 km (平均距離の 0.99倍)。

 月は平均距離付近にあり、見かけの大きさも平均的です。お月様、見えるでしょうか?見えるといいですね。(「お月様のお知らせメール」の抜粋文)
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フヨウ(芙蓉)! [ヘッダー画像]

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2023.07.07撮影
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