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球根ベゴニア ! [ヘッダー画像]

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2023.07.14撮影
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月面に月人はいなかった・・・ [かわうそ@暦]

■月面に月人はいなかった・・・
 本日は、アポロ11号の月着陸船が月面に着陸し、アームストロング船長が人類で最初に月面に足跡を残した日です(1962/7/20)。アームストロング船長が月面を歩いた日、残念ながらそこに地球人を出迎えてくれる月人たちはいませんでした。

◇月人発見記
 『おどろきのあまり身ぶるいしたのは、どんな鳥ともまったくちがう大きな長い翼をもつ動物が、西側の断崖からゆっくりした動作で平地へ舞い降りるのを見たからであった。彼らは着地すると、翼をたたんだ。そして東方の小さな森へ向かって、姿勢の正しい権威ある態度で、立って歩いたのだ。・・・彼らを観察しているうちに、彼らは明らかに会話をしているようであった。話をしているかのように、手や腕を使っていたし、感服したり、強調しているように見えるのだ。われわれは科学的に、”コウモリ人間”と命名した。彼らは疑いなく無邪気であり幸福そうな生物だ。』《斉田博著「おはなし天文学」より抜粋》

◇アメリカの新聞に掲載された月人発見記
 前述の文章は19世紀のアメリカの新聞に掲載されて大評判になった記事の内容です(孫引きで済みませんけれど)。掲載した新聞は、1833年にニューヨークで発行されていた「サン(SUN)」という新聞です。月人発見の記事が掲載された 1835/8/28のことでした。今から 190年ほど昔の話。この記事は大評判となり、ニューヨーク・タイムズ紙や雑誌ニューヨーカー誌でも「すべてありうるもっともなことだ」「天文学と科学一般の新時代」と論評する有様。一部には記事を疑った人々もいたようですが、そうした人々の疑問や批判は世間の熱狂的な月人騒ぎの騒音にかき消されてしまいました。いくら 190年前の話とはいえいきなりこの「月人発見」の記事が載ったら信じられなかったかも知れませんがこの新聞記事はなかなか上手く人々を誘導していました。月人を発見したとされた天文学者はイギリスのジョン・ハーシェル。天王星の発見で知られたウィリアム・ハーシェルの息子です。父親ほど有名ではありませんが息子のジョン・ハーシェルも二重星の観測とそのカタログ作りの功績を高く評価された天文学者でした。月人発見記事に使われたのはこの息子のハーシェルが真面目な天文学的な目的、南半球で見える二重星や星雲等のカタログ作りのために南アフリカに渡って行った観測でした。当時のこと、どんなでっち上げ記事を書いたところでアメリカの新聞に書かれた記事の内容が南アフリカで観測しているハーシェルに伝わるまでは数ヶ月もかかるし、これに対してハーシェルが抗議したとしても、その抗議が伝わるまでまた数ヶ月・・・。記事が話題になりさえすれば記事が出た後、数ヶ月~半年もして抗議を受けても、何とかなると考えてこのセンセーショナルな記事をでっち上げたようです。この話しの始まりは1835/08/21の号に掲載された何でもない次の記事から。『喜望峰にいるジョン・ハーシェル卿は、まったく新しい原理による巨大望遠鏡を使って、かずかずのおどろくべき発見をなしとげたということである。』続報によればこの望遠鏡は、レンズの直径 7.2m、重さは 7トン。倍率は 42000倍で月を 90mの距離から眺めるほどに見えるというもの。この倍率 42000倍という数字を見れば望遠鏡を使ったことのある人ならもう眉に唾をつけてしまうところですが、今も昔も望遠鏡は倍率が高いほど高性能だという誤った神話が一般の人々には信じられていたのでしょう。多くの人がこのとんでもないでっち上げ記事に踊らされました。記事にはご丁寧に「エジンバラ科学ジャーナル増刊号からの再録」というクレジットまで入っていたので、真面目な報告だと誤解を助長することになったのでしょう(なお、「エジンバラ科学ジャーナル」という雑誌はこの当時には既に廃刊になっていたそうですから、まったく真っ赤な捏造記事)。

◇物語の終焉
 「月人発見」で大騒ぎになり、続報が期待された新聞「サン」ですが、この新聞は意外な方法でこの記事の連載に幕を引きます。それは、ハーシェル卿の望遠鏡が故障!というものです。それも夜の観測を終了後、望遠鏡のレンズを外すのを助手が忘れた為、朝日がレンズに入って天文台に火災を起こしたというふざけた故障原因での幕引きでした。やがて、熱狂の波が退いて冷静になってみると記事はやはりおかしなところが多く、「でっち上げでは?」という批判が高まります。やがて記事を書いた人物も記事の内容は自分が勝手に捏造したものと告白して、天文学史上にのこる「月人でっち上げ事件」となりました。いい迷惑なのは、その頃真面目に南アフリカで地道な天体観測を続けていたジョン・ハーシェル。沢山の問い合わせや、月人に聖書を送りたいのでお金を寄付しますといった手紙が届いて困っている・・・と母親に当てた手紙に書いていたそうです。今は流石に「月人発見」といってもだれも信じないと思いますが?そういえば今でも日本の「○スポ」なんていう新聞には宇宙人発見の話しが載ることがあるようですから、 190年経っても、人間てあんまり変わらないのかな?人類初の有人月面着陸の日に、思い出したでっち上げの月人発見のおなはしでした。

                          (「2023/07/20 号 (No.6137) 」の抜粋文)
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今日(7/20)の夕方、西の空に見える月は【三日月】です [かわうそ@暦]

◆今日(7/20)の夕方、西の空に見える月は【三日月】。
新月後に初めて見える月が見えるのはこのころ。夕方の空に見える月であることから「夕月」、古代の美人画の眉のように細い月であることから「眉月」とも呼ばれます。

◆お月様の基礎データ
・月齢: 2.4 (7/20 の正午の値)
・月出:7/20 6時32分 月没:7/20 20時41分 (東京での時刻)
・南中(真南に見える瞬間):7/20 13時41分 (東京での時刻)
・南中時の月と地球の中心距離は 406300 km (平均距離の 1.06倍)。

 月は平均より 21300km遠く、見かけの大きさはいつもより小さいです。お月様、見えるでしょうか?見えるといいですね。(「お月様のお知らせメール」の抜粋文)
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