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2019-09-12 [twitter投稿]



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スプレーマム ! [ヘッダー画像]

190830no19.JPG
JA直鞍なのはなガーデン
撮影日:2019.08.30
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お月見話(「薄」の話) [かわうそ@暦]

□お月見話(「薄」の話)
 うかうかと日を過ごしてしまっていて、気がつけば明日は旧暦八月十五日。そう、明日はもう中秋の名月の日、お月見の日なんですね。明日の話は明日に書いてもよい(書くかも)のですが、物事には事前の準備も大切ですから、準備のために一日前にもお月見関連の話。今朝はお月見にはつきものの薄の話です。

◇薄を探しに
 お月見といえば、秋の草花を生けて(芋や団子も供えて)お月様が昇るのを待ちますが、秋の草花の中でもお月見といえば欠かせないものが薄。薄は、日の当たる広い、そしてあまり乾燥していない場所に密集して生える植物です。20~30年くらい前からは、強力な競争相手のセイタカアワダチソウの出現により、多少、その生活範囲を狭めているようですが、現在はこの外国からの競争相手とも折り合いをつけて頑張って生えています私はドンと田舎に生まれ、子供時代を過ごしたこともあり、薄は見慣れた植物でした。薄は大きくなるので「草」というより草と木や竹の中間的な存在のように思っていました。私の周囲にはそれこそどこにでも薄が生えていてお月見のために薄をとってくるように言われても、ものの5分で調達完了!というくらいのものでした。そんな身近な植物、薄でしたが、お月見に飾るとあの銀色の光る穂が、なんだか神々しく見えたものです。
 
◇お月見には、なぜ薄?
 秋を代表する草花なら他にも沢山あるのに、なぜお月見と言えば薄なのでしょう。一説には、垂れ下がる薄の穂が十分に実った稲穂を連想させるからだと言います。薄の穂を稲の穂に見立てて、その実りに感謝(刈り入れ前であれば、沢山の収穫があることを予め感謝する予祝)したものだと言います。なるほどなるほど。また、これとは違うもう一つのおもしろい理由(説?)もあります。「植物と行事」(湯浅浩史著)という本に日本以外の稲作民族や日本の稲作開始以前と同じく水田で芋(タロイモ)を栽培する地域の多くが薄を魔よけの力のある植物として呪術的に使用している例が沢山紹介されています。薄はその葉の鋭さから「手切り草」という呼び名もあります。この鋭い葉は人間だけでなく悪霊すらもおそれさせるようで、その力によって、収穫物の象徴である芋や団子(米)を悪霊から守る呪術的な意味が込て備えられるのだと考えられます。つまり団子(米)のボディーガードですね。日本のお月見の薄も、こうした魔除けとしての薄が水田方式の芋や稲の栽培方式とともに、日本に伝来したものかもしれません。お月見は稲の収穫を間近に控えた時期の行事でしたから、魔除けの薄によっ嵐やイナゴや野生動の食害など、様々な「魔」から稲を守ってほしいという願いが込められていたのかもしれません。

◇薄を調達、団子を作ってあとは?
 さてさて、明日はお月見。お供えの薄や団子は今からぬかりなく準備し、明日のお月見に備えましょう。準備万端となったら、後は晴れることを祈るのみですね。つい先日、台風が通過したばかりでさすがに次の嵐までは間がありそうですが、明日の夜の天気はどうでしょうかね?(「2019/09/12 号 (No.4730)」の抜粋文)

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