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【粗探し】(あらさがし) [かわうそ@暦]

【粗探し】(あらさがし)
 人や作品などの欠点を探して強いてけちをつけること。あなさがし。「人の粗探しばかりする」
  《広辞苑・第七版》

 「粗(あら)」には、大雑把で粗末なこととか、完成していないと言った意味があります。何かを作っている途中では、その不完全なところ、粗末なところを調べてそこを直し、仕上げて行くわけですから粗を探すこと自体は悪いことでは無いはずです。しかしその粗を探す行為に下心、悪心が加わると現在普通に使われる意味での「粗探し」となり、悪い意味が出てきてしまいます。不完全なところ、粗末なところを調べてその箇所を指摘すると言うことで思い出すのは、日刊☆こよみのページには「隅掘り隊通信」という人気(?)のコーナーがあります。日刊☆こよみのページの誤字脱字や計算の間違いなどを発見した方々がその誤りを知らせて下さるコーナーです。中には、こうした誤りの指摘を「粗探しのようだ」と考えて誤りに気が付いていても指摘しないと言う方がいらっしゃるようなのですが、指摘される側からすると、体よく読者の皆さんを「校正要員」として使わせて頂いているようなもので、連絡して頂くと助かります。一度出してしまったメールマガジン自体は直しようもありませんが、Web こよみのページに掲載するバックナンバーなどについては誤りを直して、将来読む方には多少はまともな文章をお読み頂けるという効用があります。(本当は自分自身でしっかりチェックしないといけないのですけれど・・)粗を探す行為も下心、悪心を持って行い、他人に言いふらすような行為なら「粗探し」は嫌な行為でしょうけれど完成の手助けのために未完成の箇所、間違った箇所を本人に指摘することはちっとも嫌な行為ではありませんので見つけたら気にせずにお知らせ下さい。粗は探しても、それがただの「粗探し」に終わらず、物事を完成させるために役立てること、何によらずそうした姿勢は大切にしたいものです。

                          (「2023/11/06 号 (No.6246) 」の抜粋文)
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