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月見といえば「団子の話」 [かわうそ@暦]

□月見といえば「団子の話」
 今年も中秋の名月の日が近づいて来ましたので、昨日に引き続き、お月見にまつわる話。
 本日は月見には欠かせないお供え物、月見の団子の話です。

◇団子の数
 お月見といえば、お供え物の主役は団子です。この団子の数ですが

  a.15個
  b.12または13個
  c.その他

 と地方によって若干の違いがあるようです。15個型は主に関東方面。12または13個というのは関西地方が多いようです。その他には 5個などというところもあるようですが、どの辺なのかは恥ずかしながら知りません(どなたか情報よろしく)。この数ですが、何を意味するのか?15個といえば、そう「十五夜」の15ですね。では、12ないしは13個はというと、この「ないしは」がヒント。ちなみに今年ならきっと12個。そして来年なら13個かな。分かりましたね。この数はその年の暦月の数(旧暦での)です。今年は一年十二ヶ月ですので月見団子の数は12個。来年は閏二月がありますので一年十三ヶ月となり、団子の数は13個ということです。皆さんのお住まいの地域では、月見の団子の数は幾つでしょうか?

◇「芋」と「団子」
 現在のお月見では団子を供えることが多くなりましたが、「芋名月」の呼び名のあるように本来は芋(里芋)を供えていたようです。関西では、月見のお供え団子の両端をとがらせることがあるそうですが、これなどは里芋をかたどったものと考えられます。秋のお月見には作物の収穫を感謝する行事だと考えられますが、稲作が開始される以前の主作物は里芋のような芋であったろうと考えられています。農耕の主作物が時代とともに芋から米に代わると、お供え物も丸い芋から、米の粉で作られる丸い団子へと変化したと思われます。現在でも、月見には芋を供えるという地域は沢山あります。また、農村部では里芋だけでなく、薩摩芋や南瓜、柿といった丸い野菜や果物を供えることも多く、いかにも「収穫に感謝する行事」といった趣を残しています。さあ今年2022年の中秋の名月の日、9/10の夜に、皆さんのお宅ではお月様にどんなお供え物をするのでしょう。皆さんのお宅のお供え物の写真など、送って頂けたら嬉しいです。期待しております。

※更に詳しく
 Web こよみのページの「暦と天文の雑学」に

  月より団子?・・・月見団子の話 http://koyomi8.com/reki_doc/doc_0824.htm

 を書いております。本日の記事と重複する部分も多いですが、もうちょっと詳しくという方は、こちらの記事も合わせてお読みいただけるとうれしいです。(「2022/09/08 号 (No.5822) 」の抜粋文)

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2022-09-08 [twitter投稿]



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ツユクサ(露草)! [ヘッダー画像]

220904no15.JPG
別名:ホタルグサ(蛍草)、アオバナ(青花)、ボウシバナ(帽子花)
2022.09.04撮影
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