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狼藉日(暦注の話) [かわうそ@暦]

□狼藉日(暦注の話)
 乱暴狼藉(らんぼう ろうぜき)といえば、暴れて他人に危険を及ぼすような行動です。「かわうそ@暦、街中で乱暴狼藉に及ぶ」なんて使い方をするのでしょうね。この用例が現実にあった場合は、地方紙の三面記事になっちゃいますから、そうならないように自重します(あくまでも言葉の用例です)。この場合の「狼藉」は「ろうぜき」と読みます。狼が草の上で寝た後は、草がなぎ倒されて乱れている事からこの言葉が出来たとか。草の上に寝たら草がなぎ倒されて乱れるのは何も、狼だけに限った話ではないと思いますが、まあその辺は深く追求しない。きっと、狼は人一倍(獣一倍?)寝相が悪いに違いないと思うことにします。さて、この「狼藉」ですが、こう書いて「ろうじゃく」と読む場合があります。こう読む場合は大体「狼藉日(ろうじゃくにち)」の略。本日はこの狼藉日にあたります。

◇狼藉日とは
 狼藉日といったからって、別に大暴れする日というわけではありません。どちらかといえば、人間ではなくて天が暴れる日とでもいいましょうか。狼藉日は下段と分類される暦注の一つで、大禍日(たいかにち)・滅門日(めつもんにち)とあわせて三箇の悪日 (さんがの あくにち)と呼ばれるものです。三箇の悪日というくらいですから当然「凶日」。よくない日とされます。元は陰陽道から発したもので、この日始めた事は何によらず失敗に終わるとか。万事に関する凶日とされています。特に、基礎工事や、墓作り、葬儀や、種まきなどには悪い日と言われます。この日始めた事は何でも失敗に終わるなんていわれてもね、何にもしないで過ごすわけにも行かない(そう出来たらいいなとは思いますが)でしょう。それに狼藉日の三箇の悪日仲間、大禍日・滅門日もそんな日ですから、気にしていたら何も出来なくなってしまいますね。暦注なんて所詮は迷信、振り回されないようにつき合ってくださいね。

◇狼藉日の撰日(日付の決め方)
 狼藉日の撰日は、節月を使ったものです。人ごとに生まれた年の干支と節月で「寅年生まれの人は正月(節月)の子の日が狼藉日だ」といった具合に決められています。「子の日」の子は十二支の子です。もっともこれでは煩雑ですし「今日の主な暦注」の中身を読む人の生まれ年毎に変えないといけないので、大変。そうした事情からか今では生まれ年などに関わりなく「正月(節月)の子の日は狼藉日だ」という具合に決められるようになりました(生まれ年方式なら年に2~3回しかなかった狼藉日が、30~31日にも増えたことになります)。この日刊☆こよみのページの今日の主な暦注も、もちろんこの簡単な方の決まりで計算しています。実はこの決め方が「天火日(てんかにち)」という別の暦注と全く同じで、そのため「狼藉日は天火日と同じ」何て書かれる事もあります。だったらどっちか要らないんじゃ・・・。生まれ年毎別の狼藉日の決め方については、

  http://koyomi8.com/sub/rekicyuu_doc03.htm

 に解説を書いておりますので、気になる人はそちらでチェック願います。本日は「狼藉日」、暴れてもよい日ではありませんのでその辺り、誤解の無いようにお願いします。地方紙の三面記事にならないように、くれぐれもご注意を。

                          (「2023/01/15 号 (No.5951) 」の抜粋文)
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今日(1/15)の夜更けの空に昇る月は【下弦の半月】です [かわうそ@暦]

◆今日(1/15)の夜更けの空に昇る月は【下弦の半月】。
下弦の月は日付が切り替わる頃に東の空に昇り、夜明け頃には、真南の空の高い場所に見つけることができます。旧暦日による呼び名では【二十四夜の月】です。

◆お月様の基礎データ
・下弦の半月の瞬間は 1/15 11時10分 (月齢は 22.7)
 ※下弦の半月とは、月と太陽の黄経の角度差が270度となる瞬間です。
・月出:1/16 0時37分 月没:1/16 11時40分 (東京での時刻)
・南中(真南に見える瞬間):1/16 6時12分 (東京での時刻)
・南中時の月と地球の中心距離は 382800 km (平均距離の 0.99倍)。

 月は平均距離付近にあり、見かけの大きさも平均的です。お月様、見えるでしょうか?見えるといいですね。(「お月様のお知らせメール」の抜粋文)

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2023-01-15 [twitter投稿]



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マンサク、綻ぶ! [ヘッダー画像]

230115no5.JPG
2023.01.15撮影
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