今日は「春節」 [かわうそ@暦]
□今日は「春節」
今日は、旧暦の元日。日本においては旧正月と呼ばれて、ところによっては正月行事を行うことがあります。ただ、昨今は大分少なくなっているようです。年中行事については「旧暦の方がよく合う」という意見もありますが、年中行事の中でも最大の正月に関しては旧暦派より新暦派が圧倒的。やはり実際に社会生活で使われる暦に則って行われるのが順当だということでしょうか。比較的狭い地域のみで行われる閉じた行事としては、旧正月はまだ生き残って行くかも知れませんが、日本全体としては旧正月の行事はやがて消えてしまうように思われます(私はそれが自然だと思っています)。
◇中国では「春節」
日本で旧暦と呼ばれるものは中国では一般に「農暦」と呼ばれます。農暦は日本の旧暦と同様で正式な暦としては使用されていませんが、その農暦の元日だけは、中国の正式な暦の上でも「春節(しゅんせつ)」という祝日になっています。このため、中国の計算した旧暦(農暦)と日本の旧暦を比較するような場合は中国の春節の日付を見て、大きな間違いが無いかをザッと知ることが出来ます。何せ春節は中国の政府公認の旧暦の元日なわけですから(計算は、日本の国立天文台的な存在である、紫金山天文台が担当しています)。ただし、気をつけないといけないのが、日本と中国の時差の問題。日本標準時と中国の標準時(北京)の間には 1時間の時差が有ります。旧暦、農暦は太陰太陽暦ですから、暦月の区切りは新月(朔)となる日を含む日から始まりますので、新月の瞬間が日本時で午前0~1時の間に起こる場合、中国の日付は、日本の日付の 1日前の日付のまま新月となることになります。すると、日本の旧暦と、中国の農暦の間に 1日のずれが生じることになります。今日の場合、新月(朔)の瞬間は
日本時 1月22日 5時53分 / 北京時 1月22日 4時53分
となります。今回は時差があっても、日付が変わるようなことは有りませんでしたが、確率から云えば24年に一度は日付が違うことが有るはずです。近年(?)では、1997,2027,2028年が日本の旧暦元日と中国の春節の日付が異なる(あるいは、異なるはず)年です。参考までその時の新月(朔)は
1997年:日本時 2月 8日 00時06分 / 北京時 2月 7日 23時06分
2027年:日本時 2月 7日 00時56分 / 北京時 2月 6日 23時56分
2028年:日本時 1月27日 00時12分 / 北京時 1月26日 23時12分
となります。既に書いたとおり今年は日本の旧暦元日と中国の春節は同じ日、今日1/22。日本と違って中国では「春節」が公的祝日になっているほどですから旧正月の風習は社会全体にも強く残っており、今日からほぼ一週間が正月の行事が続きます。中国国内での新型コロナ(武漢肺炎)の状況がよく分からないこの時期に、中国の人々の民族大移動、大丈夫かな?
◇閏月の問題も?
今回は日本と中国の間の時差による、朔の日付の違いだけに着目しましたがもう一つ考えないといけない問題がありました。閏月の問題です。こちらの方は、朔の日付が異なる問題以上に希な問題ではあるのですが、無いわけではない。例えば、日本では今日から旧正月が始まるのに、中国では閏十二月が始まるなんていうことがないとは言えません。日本の旧暦の元になっている天保暦も、中国の農暦の元になっている時憲暦もどちらも二十四節気は定気法によっているため、冬の時期の閏月挿入は極めて希な現象となるので、そうそう起こるはずはないのですが、ちょっと気になります。しまった!とは思いましたが、確認作業をしていると発行時間が午後になってしまいそうなので、確認作業は宿題とさせて頂き、本日の暦のこぼれ話はここまでとさせて頂きます。ごめんなさい。
(「2023/01/22 号 (No.5958)」の抜粋文)
今日は、旧暦の元日。日本においては旧正月と呼ばれて、ところによっては正月行事を行うことがあります。ただ、昨今は大分少なくなっているようです。年中行事については「旧暦の方がよく合う」という意見もありますが、年中行事の中でも最大の正月に関しては旧暦派より新暦派が圧倒的。やはり実際に社会生活で使われる暦に則って行われるのが順当だということでしょうか。比較的狭い地域のみで行われる閉じた行事としては、旧正月はまだ生き残って行くかも知れませんが、日本全体としては旧正月の行事はやがて消えてしまうように思われます(私はそれが自然だと思っています)。
◇中国では「春節」
日本で旧暦と呼ばれるものは中国では一般に「農暦」と呼ばれます。農暦は日本の旧暦と同様で正式な暦としては使用されていませんが、その農暦の元日だけは、中国の正式な暦の上でも「春節(しゅんせつ)」という祝日になっています。このため、中国の計算した旧暦(農暦)と日本の旧暦を比較するような場合は中国の春節の日付を見て、大きな間違いが無いかをザッと知ることが出来ます。何せ春節は中国の政府公認の旧暦の元日なわけですから(計算は、日本の国立天文台的な存在である、紫金山天文台が担当しています)。ただし、気をつけないといけないのが、日本と中国の時差の問題。日本標準時と中国の標準時(北京)の間には 1時間の時差が有ります。旧暦、農暦は太陰太陽暦ですから、暦月の区切りは新月(朔)となる日を含む日から始まりますので、新月の瞬間が日本時で午前0~1時の間に起こる場合、中国の日付は、日本の日付の 1日前の日付のまま新月となることになります。すると、日本の旧暦と、中国の農暦の間に 1日のずれが生じることになります。今日の場合、新月(朔)の瞬間は
日本時 1月22日 5時53分 / 北京時 1月22日 4時53分
となります。今回は時差があっても、日付が変わるようなことは有りませんでしたが、確率から云えば24年に一度は日付が違うことが有るはずです。近年(?)では、1997,2027,2028年が日本の旧暦元日と中国の春節の日付が異なる(あるいは、異なるはず)年です。参考までその時の新月(朔)は
1997年:日本時 2月 8日 00時06分 / 北京時 2月 7日 23時06分
2027年:日本時 2月 7日 00時56分 / 北京時 2月 6日 23時56分
2028年:日本時 1月27日 00時12分 / 北京時 1月26日 23時12分
となります。既に書いたとおり今年は日本の旧暦元日と中国の春節は同じ日、今日1/22。日本と違って中国では「春節」が公的祝日になっているほどですから旧正月の風習は社会全体にも強く残っており、今日からほぼ一週間が正月の行事が続きます。中国国内での新型コロナ(武漢肺炎)の状況がよく分からないこの時期に、中国の人々の民族大移動、大丈夫かな?
◇閏月の問題も?
今回は日本と中国の間の時差による、朔の日付の違いだけに着目しましたがもう一つ考えないといけない問題がありました。閏月の問題です。こちらの方は、朔の日付が異なる問題以上に希な問題ではあるのですが、無いわけではない。例えば、日本では今日から旧正月が始まるのに、中国では閏十二月が始まるなんていうことがないとは言えません。日本の旧暦の元になっている天保暦も、中国の農暦の元になっている時憲暦もどちらも二十四節気は定気法によっているため、冬の時期の閏月挿入は極めて希な現象となるので、そうそう起こるはずはないのですが、ちょっと気になります。しまった!とは思いましたが、確認作業をしていると発行時間が午後になってしまいそうなので、確認作業は宿題とさせて頂き、本日の暦のこぼれ話はここまでとさせて頂きます。ごめんなさい。
(「2023/01/22 号 (No.5958)」の抜粋文)
2023-01-22 [twitter投稿]
hippocampus460ハナカンザシ - 絵画風 https://t.co/5BE8j3zvgf @hippocampus460より01/21 19:16 hippocampus460おはようございます!7時半起床、天気 /新月(8時08分、輝面比0.0%)視認できず。今日は朔月、月齢0.1。月の出:7時50分、月の入:17時58分です(北九州) /今朝の空は雲が在るものの概ね晴れ!PM2.5のレベルは16… https://t.co/AnrWTtFHIU01/22 08:20 hippocampus460『今日(1/22)のお月様は【新月】です』hippo@home|https://t.co/Qa527Jg6bE01/22 08:26 hippocampus460『黄花アリッサム !』hippo@home|https://t.co/0SJYeWqSwu01/22 17:43 hippocampus460今日は天気予報通り、曇のち雨。PM2.5のレベルは4(16→4)、AQI:良い /午前中、剪定作業。残っていた柿の木6本を剪定する。枝が太く長いので脚立に乗りノコギリで切る。かなりの重労働!(>_<。) キツかったが無事終わる。昼… https://t.co/VcouSoRva801/22 18:07
今日(1/22)のお月様は【新月】です [かわうそ@暦]
◆今日(1/22)のお月様は【新月】。
今日の月は日の出の頃に昇り、日の入りの頃に沈みます。空に昇っている時間は概ね太陽と同じ。日食でも起こさない限り、月の在処はわかりません。旧暦では、この新月の日が暦月の一日(朔日)となります。
◆お月様の基礎データ
・新月の瞬間は 1/22 5時53分 (月齢は 0.0)
※新月とは、月と太陽の黄経の角度差が0度となる瞬間です。
・月出:1/22 7時19分 月没:1/22 17時13分 (東京での時刻)
・南中(真南に見える瞬間):1/22 12時13分 (東京での時刻)
・南中時の月と地球の中心距離は 356600 km (平均距離の 0.93倍)。
月は平均より 28400km近く、見かけの大きさはいつもより大きいです。
(「お月様のお知らせメール」の抜粋文)
今日の月は日の出の頃に昇り、日の入りの頃に沈みます。空に昇っている時間は概ね太陽と同じ。日食でも起こさない限り、月の在処はわかりません。旧暦では、この新月の日が暦月の一日(朔日)となります。
◆お月様の基礎データ
・新月の瞬間は 1/22 5時53分 (月齢は 0.0)
※新月とは、月と太陽の黄経の角度差が0度となる瞬間です。
・月出:1/22 7時19分 月没:1/22 17時13分 (東京での時刻)
・南中(真南に見える瞬間):1/22 12時13分 (東京での時刻)
・南中時の月と地球の中心距離は 356600 km (平均距離の 0.93倍)。
月は平均より 28400km近く、見かけの大きさはいつもより大きいです。
(「お月様のお知らせメール」の抜粋文)