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明日(8/13)の明け方の東の空に昇る月は【二十六夜の月】です [かわうそ@暦]

◆明日(8/13)の明け方の東の空に昇る月は【二十六夜の月】。
明け方の空に見える月であることから「有明の月」、古代の美人画の眉のように細い月であることから「眉月」とも呼ばれます。この月の後は新月の時期となり、しばらく月はその姿を隠します。

◆お月様の基礎データ
・月齢: 25.4 (8/12 の正午の値)
・月出:8/13 1時30分 月没:8/13 16時56分 (東京での時刻)
・南中(真南に見える瞬間):8/13 9時14分 (東京での時刻)
・南中時の月と地球の中心距離は 402400 km (平均距離の 1.05倍)。

 月は平均より 17400km遠く、見かけの大きさはいつもより小さいです。お月様、見えるでしょうか?見えるといいですね。(「お月様のお知らせメール」の抜粋文)
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ハス(蓮)! [ヘッダー画像]

230808no56.JPG
2023.08.08撮影
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ペルセウス座流星群 2023 [かわうそ@暦]

■ペルセウス座流星群 2023
 本日(8/12)夜半過ぎから明日の朝にかけて、ペルセウス座流星群が極大期を迎えます。毎年、月遅れのお盆の時期にあわせるように活動を活発化させる流星群で、学校が夏休みの期間中にあたるともあって、中学校・高校などの天文部などの格好の観測対象となる流星群です。

 ※今もそうなのかな?
  私が高校生で天文部(私のところは「地学部」でしたが)に所属していた
  時代は40年以上も前なので、今とは状況が違っているかもしれません。どうなっているのかな?

◇まずは「流星」の話
 ペルセウス座? 流星群??中には初めて耳にする方もいらっしゃるでしょうから、以下順を追って説明いたします。既にご存じの方も気長にお付き合い下さい。流れ星を見たことがありますか?と訊くと、「今まで一度も見たことがない」とおっしゃる方(1~2割くらいかな?)もいらっしゃいます。そうでなくとも、「何個くらい見たことがありますか」と訊ねると、「数個」といった答えの方が多く、何十個も見ているとおっしゃる方は少数派のようです。こうした答えから考えると、流れ星は滅多に見られないもののように思っている方が大勢いらっしゃるようですが、流れ星自体はそんなに珍しいものではなくて、星の沢山見えるような夜空が暗い場所でなら普段の日でも 1時間に数個の流星を見ることが出来ます(流石に、都会の明るい空では見える流星の数はグッと減りますが、全然見えないということもありません)。

◇流星群とは
 一般の流星の説明をしたところで今度は流星群の話です。流星群とはその名の通り、群れて現れる流星、流れ星のことです。既に説明したとおり、流星は特別珍しいものではなくて、一年中見られるものですが、ある時期になると特に多くの流星が見えることがあります。こんな風に決まった時期に多くの流星が現れるものをその「群れ」に名前を付けて「○○座流星群」のように呼びます。ちなみにこの群れて飛ぶ流星のことを「群流星」と呼びます。これに対して群に属しない流星は散在流星と呼ばれます。流星群の特徴は、毎年ほぼ同じ時期に出現する流星の数が増えることと、その流星が特定の方向から飛び出してくるように見えることです。流星群に属する流星が幾つか見えた場合、その流星が飛んだ経路を逆にたどって流星が「やって来た方向」に延長して行くと、その経路が空のある一点で交わるように見えることに気が付きます。この「一点」を流星群の輻射点(ふくしゃてん)または、放射点(ほうしゃてん)と呼び、流星群はこの輻射点のある星座の名前を冠して「ペルセウス座流星群」のように呼びます。更に詳しく言えば、この輻射点の近くに見える明るい星の名前を付けて呼ぶこともあり、ペルセウス座流星群はペルセウス座のγ(ガンマ)星付近に輻射点を持つことからペルセウス座γ流星群とも呼ばれます。流星群の特徴として活動期間は数日から一月程度の活動期間を持ち、その期間中にも出現の多い時期、少ない時期があります。特に出現が活発になる時期を極大期(きょくだいき)と呼びます。

◇流星群が出来るわけ
 流星群は、帚星(ほうきぼし)として知られる彗星(すいせい)がその軌道上にまき散らした塵の雲の中を地球が通過する時に起こります。そのため、それぞれの流星群にはその流星群の素となる天体があり、母天体(ぼてんたい)と呼ばれます。元が同じ天体から生まれたものなので、地球に飛び込んでくる流れ星の素となる塵も、ほとんど同じ軌道を巡っており、そのため同じ時期に地球に飛び込んできて流星群となるわけです。流星群の母体となる母天体は先に書いたとおり彗星である場合が大部分ですが、ごく希に小惑星を母天体とする流星群や、母天体自体が不明の流星群も存在します。

◇ペルセウス座γ流星群
 ペルセウス座γ流星群はスイフト・タットル彗星と呼ばれる彗星を母天体とすると考えられています(公転周期 133年の彗星です)。前回、この彗星が地球や太陽に近づいたのが1992年ですから、それから31年が経過していますので、母天体は地球から遠い場所にあります(そして遠ざかっている)。

 ※次に太陽(そして地球)に近づくのは2126年です。

 このペルセウス座流星群の出現は 8月の初め頃から始まりますが、最も流星が沢山出現する「極大期」は例年、8/12~8/13にあり、この後は急速に出現数を減らします。ではどれくらいの出現数が期待出来るかというと、それを示す指標の一つ、HRと言う数値で言えば極大期で、

   HR 50~60

 程であると言われます。このHRは、肉眼で 6等星が見えるような空の下で、さらにいろいろ好条件がそろえば一人の人が 1時間当たり見ることの出来る流星の数です。なかなかこれほど見えることは無いのですが、それでも田舎の暗い空でならこの数の30~50%程度の流星は見ることが出来ると思います。

◇今年のペルセウス座流星群
 「いろいろ条件がそろえば」と書きましたが、その条件の一つは月が無くて夜空が暗いことがあります。その点からいうと今年は近年では非常に条件が良い年です。極大日の夜は明け方近くに東の空に細い月が昇るまでは真っ暗です。ペルセウス座流星群の輻射点が空に昇る夜半過ぎ頃には月が無く、明け方近くに月が昇ってきたとしても、三日月くらいの細い月ですから、あまり影響を受けないでしょう。地球全体で考えると、ペルセウス座流星群の予想される極大の時刻は8/13の17時頃(日本時で)となりますが、この時間ではまだ輻射点は昇ってこないので、現実に日本でこの流星群の流星が多数見えると予想される時刻は、この極大時刻の半日前の8/13に日付が変わった辺りから明け方までの期間と、極大時刻の数時間後の8/14に日付が変わった辺りから明け方までの期間となりそうです。まずは今夜遅くから明日の未明が狙い目の一つ。この辺りから輻射点の高度が徐々に高くなって、流星が見えやすい状態になりますから、明け方までは辛いという方も、寝る前に空を見上げてください。「どこを見ればいいんですが」と言う質問も受けるのですが、基本的にはどこを向いていても大丈夫(ただし「空」を見てね)。比較的見やすい方角としては、輻射点のある方向の方がいいですかね?ペルセウス座は北東の空にカシオペア座の後をつけるように昇ってきますから、この方角が開けている場所ならこちらを見ているといくらか見える率がアップするはずです。なお、ペルセウス座γ流星群の流星の特徴は

  ・速さは速い
  ・色は主に白
  ・流星の消えた後も「流星痕」(乱暴にいうと燃えかすの煙のように淡く
   光るもの)が残ることが有る。
  ・時々、とても明るい流星(火球といいます)が出現する。

 と言ったところです。田舎に帰省中という方々は、田舎の暗い夜空に流れる流星を是非眺めて見てください。

 ※台風が心配
「今年は条件が良い」と書いたのですが、困った問題が一つ。それは台風。現在台風7号が近畿地方に向かっているところ。極大期野頃には紀伊半島付近(私家の辺り)に接近していると言う予報ですので、晴れるかどうかが一番の問題になりそうです。

◇ご先祖様は宇宙から?
 人が亡くなると星になると言うことがありますが、だとすれば月遅れのお盆のこの時期に毎年出現するペルセウス座の流星群は、ご先祖様が流れ星になって戻って来るみたいですね。毎年毎年、ご先祖様は宇宙からご帰還?随分遠い道のりだったでしょうね。帰省で田舎に帰っているという方、都会に比べて暗い空の下で、ご先祖様の宇宙からの帰還を出迎えませんか?

                          (「2023/08/12 号 (No.6160) 」の抜粋文)
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