月と太陽の明るさ [かわうそ@暦]
■月と太陽の明るさ
お月様とお日様、どっちがありがたい?お月様。だってお月様は暗い夜を照らしてくれるもの。昔何処かで聞いた、あるいは読んだ物語にこんな一節がありました。月はそれ自体では光ることが出来ず、太陽の光を反射して輝いているのだから、そもそも太陽がなければ、暗い夜を照らすことも出来ないんだよ・・・といった、今では誰でも知っている常識が常識ではなかった時代には世界のあちこちでこんな素朴な物語が生まれたことでしょう。「そもそも」と言えば、昼が明るいのは太陽が輝いていてくれる御蔭なのでその点で、太陽はもっと評価されてもよさそうなものですが、こうした物語においては、昼が明るいことと太陽とは無関係と考えられてしまうようですね。一所懸命、昼を明るくしてくれているのに、ちっとも評価されない太陽が不憫です。人間の世の中でも、本当に役立っている人の力って見過ごされてしまっているんだろうな。寓話が教えてくれる真理?
◇夜を照らしてくれる月の実力
あまり評価してもらえない太陽と違って、ありがたがってもらえる夜のお月様の明るさって、どんなものか、考えて見ましょう。奇しくも、今月(2019/8)は15日が満月。ついでにこの日は旧暦の15日(旧暦では7月)ということで、十五夜の月。丁度月遅れのお盆の日付と旧暦の日付もあってこの辺りには、各地で盆踊りが行われるのではないでしょうか。旧暦時代であれば盆の時期、暦月の7月の13~15日頃は十五夜の月前後ですから、盆踊りの夜はいつも明るい月が照らす夜でした(晴れていれば)。今年は日のめぐりから、丁度「昔ながらの盆踊りの夜」が出現することになります。有り難い月の明るさを考えるには丁度よいタイミングですね(と多少強引なこじつけ)。早速ですが、「星」としての月の明るさについて考えて見ます。月は満ち欠けをする天体なので、満月の時と半月や新月では明るさが全然違うものになってしまいます。ただ「明るい月」と言えば、きっとほとんどの方がまん丸い満月を思い浮かべるでしょう。私もそう。ということで、代表として満月の明るさを考えることにします。天文学では星の明るさを「等級」という数値で示します。等級は、星座を形作る星の中でも特に明るい星々の明るさを1等級とし、街の明かりや月明かりなどが無い夜に肉眼でやっと見える、最も暗い星々を6等級としています(本当に暗い所ではもっと見えますけど・・・個人的な体験ではですが)。これでは漠然としてしまって判りませんが、1等級と6等級の星では5等級の差は明るさでは100倍の開きとなります(1等級の差で約2.512倍)。この等級で満月の平均的な明るさを表すと、その明るさは-12.7等級となります。1等星より更に13.7等の差。とっても明るい。計算すると、1等星の約302000倍(30万2千倍)!さすが、満月。すごいじゃありませんか。
◇お月様と太陽を比べると
大変明るいことが判った満月の明るさですが、太陽と比べたらどうでしょうか。先ほど登場した等級で太陽を表すと、-26.7等級おお!!!満月も凄いが、太陽は更に凄い。満月の-12.7等との等級差は実に14等。1等星と満月の最上に、満月と太陽の明るさの差は大きい。この等級差を明るさの倍数で示すと、約398000倍(39万8千倍)!!うーん、明るい満月の明るさも太陽と比べると、霞んじゃいますね。
◇もし、満月で空を埋め尽くしたらどれくらい明るい?
わざわざ数字で比べるまでもなく、満月でも太陽に比べたら暗いことは判っていますが、数字よりイメージしやすい比較をして見ましょう。もし、満月で空を隙間無く埋め尽くしたらどれくらい明るくなるか?ということで、計算してみました。満月の見かけの直径(平均)は角度で表すと0.518°。これは、全天球の面積の約1/196000ですから、全天には満月を196000個貼り付けることが出来ることになります。これだけ集めれば随分明るいぞ!となるかというと、残念ながらこれだけしても太陽の明るさの 1/2倍にしかなりません。それにこれは全天で考えたのですが、地平線の下の半球は見えないとすると、目に見える半球全部に満月の明るさのものを敷き詰めると考えるとその明るさは、太陽のわずか 1/4になってしまいます。う~ん、夜を照らしてくれる月は確かに有り難い存在ですが、目立たないながらいつも地球を照らして「昼」を作り出してくれる太陽の有り難さは比べものになりませんね。お月様の明るさに感謝しつつも、目立たない太陽の明るさにも手を合わせて感謝しようじゃありませんか。(「2019/08/12 号 (No.4699) 」の抜粋文)
お月様とお日様、どっちがありがたい?お月様。だってお月様は暗い夜を照らしてくれるもの。昔何処かで聞いた、あるいは読んだ物語にこんな一節がありました。月はそれ自体では光ることが出来ず、太陽の光を反射して輝いているのだから、そもそも太陽がなければ、暗い夜を照らすことも出来ないんだよ・・・といった、今では誰でも知っている常識が常識ではなかった時代には世界のあちこちでこんな素朴な物語が生まれたことでしょう。「そもそも」と言えば、昼が明るいのは太陽が輝いていてくれる御蔭なのでその点で、太陽はもっと評価されてもよさそうなものですが、こうした物語においては、昼が明るいことと太陽とは無関係と考えられてしまうようですね。一所懸命、昼を明るくしてくれているのに、ちっとも評価されない太陽が不憫です。人間の世の中でも、本当に役立っている人の力って見過ごされてしまっているんだろうな。寓話が教えてくれる真理?
◇夜を照らしてくれる月の実力
あまり評価してもらえない太陽と違って、ありがたがってもらえる夜のお月様の明るさって、どんなものか、考えて見ましょう。奇しくも、今月(2019/8)は15日が満月。ついでにこの日は旧暦の15日(旧暦では7月)ということで、十五夜の月。丁度月遅れのお盆の日付と旧暦の日付もあってこの辺りには、各地で盆踊りが行われるのではないでしょうか。旧暦時代であれば盆の時期、暦月の7月の13~15日頃は十五夜の月前後ですから、盆踊りの夜はいつも明るい月が照らす夜でした(晴れていれば)。今年は日のめぐりから、丁度「昔ながらの盆踊りの夜」が出現することになります。有り難い月の明るさを考えるには丁度よいタイミングですね(と多少強引なこじつけ)。早速ですが、「星」としての月の明るさについて考えて見ます。月は満ち欠けをする天体なので、満月の時と半月や新月では明るさが全然違うものになってしまいます。ただ「明るい月」と言えば、きっとほとんどの方がまん丸い満月を思い浮かべるでしょう。私もそう。ということで、代表として満月の明るさを考えることにします。天文学では星の明るさを「等級」という数値で示します。等級は、星座を形作る星の中でも特に明るい星々の明るさを1等級とし、街の明かりや月明かりなどが無い夜に肉眼でやっと見える、最も暗い星々を6等級としています(本当に暗い所ではもっと見えますけど・・・個人的な体験ではですが)。これでは漠然としてしまって判りませんが、1等級と6等級の星では5等級の差は明るさでは100倍の開きとなります(1等級の差で約2.512倍)。この等級で満月の平均的な明るさを表すと、その明るさは-12.7等級となります。1等星より更に13.7等の差。とっても明るい。計算すると、1等星の約302000倍(30万2千倍)!さすが、満月。すごいじゃありませんか。
◇お月様と太陽を比べると
大変明るいことが判った満月の明るさですが、太陽と比べたらどうでしょうか。先ほど登場した等級で太陽を表すと、-26.7等級おお!!!満月も凄いが、太陽は更に凄い。満月の-12.7等との等級差は実に14等。1等星と満月の最上に、満月と太陽の明るさの差は大きい。この等級差を明るさの倍数で示すと、約398000倍(39万8千倍)!!うーん、明るい満月の明るさも太陽と比べると、霞んじゃいますね。
◇もし、満月で空を埋め尽くしたらどれくらい明るい?
わざわざ数字で比べるまでもなく、満月でも太陽に比べたら暗いことは判っていますが、数字よりイメージしやすい比較をして見ましょう。もし、満月で空を隙間無く埋め尽くしたらどれくらい明るくなるか?ということで、計算してみました。満月の見かけの直径(平均)は角度で表すと0.518°。これは、全天球の面積の約1/196000ですから、全天には満月を196000個貼り付けることが出来ることになります。これだけ集めれば随分明るいぞ!となるかというと、残念ながらこれだけしても太陽の明るさの 1/2倍にしかなりません。それにこれは全天で考えたのですが、地平線の下の半球は見えないとすると、目に見える半球全部に満月の明るさのものを敷き詰めると考えるとその明るさは、太陽のわずか 1/4になってしまいます。う~ん、夜を照らしてくれる月は確かに有り難い存在ですが、目立たないながらいつも地球を照らして「昼」を作り出してくれる太陽の有り難さは比べものになりませんね。お月様の明るさに感謝しつつも、目立たない太陽の明るさにも手を合わせて感謝しようじゃありませんか。(「2019/08/12 号 (No.4699) 」の抜粋文)
2019-08-12 [twitter投稿]
hippocampus460ムラサキルーシャン - 絵画風 https://t.co/K4HMxj6KPd08/11 17:47 hippocampus460おはようございます!6時半起床、天気 /満ちていく凸月(7時10分、輝面比87%)視認できず。今日は宵月、月齢10.9。月の入:2時21分、月の出:17時01分です(北九州) /今朝の空も雲が在るものの概ね晴れ!福智山がくっき… https://t.co/o3hyDpn3JT08/12 07:16 hippocampus460『コンロンカ(崑崙花)!』hippo@home|https://t.co/VxzVMuENLo08/12 17:09 hippocampus460日中、晴れ。今日も蒸し暑かった(>_<。) PM2.5のレベルは12(1→12)、AQI:良い /午前中、干しネギの畝に畝間の乾草を集め、マルチングにする。これで水分の蒸発が防げる。その後、トマトの畝、ネット、支柱を抜き片付ける。… https://t.co/SEkfh0FGHc08/12 17:30