「こよみのページ」の月齢の話 [かわうそ＠暦]
□「こよみのページ」の月齢の話
この日刊☆こよみのページにも毎日載せていますし、こよみのページ(Web)のトップにも表示されている月齢。日刊☆こよみのページだけじゃなく、一般の新聞にもまず間違いなく今日の月齢は載っているでしょう。この月齢について、日刊☆こよみのページとWeb こよみのページの月齢が違いますがなぜでしょうか？というご質問が時折舞い込みます。確かにそのとおり。良くお気づきになりましたね。素晴らしい。でもなぜ違っているのでしょうか。本日はこの日刊☆こよみのページとWebこよみのページの月齢の数値の違いから「月齢」という数字の意味をおさらいしてみましょう。
◇月齢の数字の意味
まずは、最も基本的であり最も重要な話。月齢が意味するものの話です。月齢がどうやって求められるのかを言葉で書けば「月齢とは直前の新月の瞬間からの経過日数」となります。解ったようで解らない説明ですが、じっくり考えれば難しいことを言っているわけではありません。たとえば、たまたま今が新月だったとします。すると、明日の同時刻は新月から１日が経過したわけですから、「直前の新月からの経過日数は１日」で月齢 1.0となります。では明後日の同時刻は、明明後日の・・・。以下同文。
◇月齢に小数点がつくのはなぜ？
前の説明で「明日」ではなく「明日の同時刻」とくどい書き方をした理由がこの疑問を解く鍵です。日常でも「今日は新月の日」といった使い方をしますが、こうした使い方の場合は新月の時刻なんて意識しないのが普通です。ですが、月齢計算の起点になるのは新月の日付ではなく「新月となる瞬間」なのです。本日の例で考えると、直前の新月の瞬間は
日本時 2019年8月1日 12時12分 （= 2019年 8月 1.508日）
という具合です。ではメールの日付8/22の正午の月齢といったら
22日正午を日で表すと ⇒ 22日 + (12時 / 24時間) = 22.5日
22日正午の月齢を計算 ⇒ 22.5 - 1.508 = 20.992 （月齢）
問題の22日正午の月齢は 20.992ですので、四捨五入すると 21.0。
◇Web こよみのページの月齢
さて、ここまではよいのですが問題はWeb こよみのページの月齢。実は、Web こよみのページでは、表示するページによって月齢が異なることがあります。例えば、「月齢カレンダー」では2019/8/22の月齢（デフォルトの日本時での表示として考えます）は、21.0となっており、日刊☆こよみのページと同じです。それは、「月齢カレンダー」の月齢はその日の代表値として正午の月齢を用いているため。メールマガジンで使用している定義と同じです。では、どこのページが違うのか。おそらく目立つのはトップページ（Home Page）の月齢です。このページの月齢は小数点以下 2桁まで表示しております。理由は、このページをよく見て頂くと、花の写真の下の行に「お月さまデータ」という個所があり、これを書いている2019/8/22 07時の月齢を見ると 20.78となっています。あれれ、21.0 - 20.78 = 0.22 の差があるじゃありませんか。この謎解きはこうです。
2019/8/22 07時00分 の暦表示 （これを書いている現在の表示）
というような表示があることに気づいて頂けると思います。そうなんです。実はこのページの月齢の値は、この日時の月齢なのです。2019/8/22 7時は 8/22.292とも表せます。この小数点付きの日付から直前の新月の瞬間の日付を引くと、
22.292 - 1.508 = 20.784 → 20.78 （小数点以下2桁）
となるのです。このWeb こよみのページのHome Pageの日時は変更することも出来ますので、時刻を7時ではなく12時（正午）に変更すれば日刊☆こよみのページや月齢カレンダーの月齢と同じになります。な～んだ。そんなことか！そう、そんなことなんです。
◇ついでにもう一つ、「今日の月齢っていつの月齢？」
前の説明でおわかりになると思いますが、月齢計算には日付だけでなく時刻まで必要になります。その点から考えると、「今日の月齢は××」という表現は不正確なことになります。「今日の△時の月齢は××」というべきでしょう。ですがそれではあまりにくどくて煩雑。それで、普通は「△時」を省略してしまうわけです。問題は、この省略された「△時」がいつか。月齢の定義自体にはこの△をいつにするかといった決まりはありませんので、あとは使う人次第というのが実情です。私の場合は、もっぱらその日の代表値として「正午」を用いています。他には午前零時や、世界時零時に当たる午前９時などが「△」として多く使われるようです。△がいつかの共通の決め事はありませんが、きちんとしたデータを提供しているところなら、△はいつかをどこかに明示していると思います。以上、読者の方からいただいた質問を切っ掛けにした「こよみのページ」の月齢の話でした。（「2019/08/22 号 (No.4709)」の抜粋文）
この日刊☆こよみのページにも毎日載せていますし、こよみのページ(Web)のトップにも表示されている月齢。日刊☆こよみのページだけじゃなく、一般の新聞にもまず間違いなく今日の月齢は載っているでしょう。この月齢について、日刊☆こよみのページとWeb こよみのページの月齢が違いますがなぜでしょうか？というご質問が時折舞い込みます。確かにそのとおり。良くお気づきになりましたね。素晴らしい。でもなぜ違っているのでしょうか。本日はこの日刊☆こよみのページとWebこよみのページの月齢の数値の違いから「月齢」という数字の意味をおさらいしてみましょう。
◇月齢の数字の意味
まずは、最も基本的であり最も重要な話。月齢が意味するものの話です。月齢がどうやって求められるのかを言葉で書けば「月齢とは直前の新月の瞬間からの経過日数」となります。解ったようで解らない説明ですが、じっくり考えれば難しいことを言っているわけではありません。たとえば、たまたま今が新月だったとします。すると、明日の同時刻は新月から１日が経過したわけですから、「直前の新月からの経過日数は１日」で月齢 1.0となります。では明後日の同時刻は、明明後日の・・・。以下同文。
◇月齢に小数点がつくのはなぜ？
前の説明で「明日」ではなく「明日の同時刻」とくどい書き方をした理由がこの疑問を解く鍵です。日常でも「今日は新月の日」といった使い方をしますが、こうした使い方の場合は新月の時刻なんて意識しないのが普通です。ですが、月齢計算の起点になるのは新月の日付ではなく「新月となる瞬間」なのです。本日の例で考えると、直前の新月の瞬間は
日本時 2019年8月1日 12時12分 （= 2019年 8月 1.508日）
という具合です。ではメールの日付8/22の正午の月齢といったら
22日正午を日で表すと ⇒ 22日 + (12時 / 24時間) = 22.5日
22日正午の月齢を計算 ⇒ 22.5 - 1.508 = 20.992 （月齢）
問題の22日正午の月齢は 20.992ですので、四捨五入すると 21.0。
◇Web こよみのページの月齢
さて、ここまではよいのですが問題はWeb こよみのページの月齢。実は、Web こよみのページでは、表示するページによって月齢が異なることがあります。例えば、「月齢カレンダー」では2019/8/22の月齢（デフォルトの日本時での表示として考えます）は、21.0となっており、日刊☆こよみのページと同じです。それは、「月齢カレンダー」の月齢はその日の代表値として正午の月齢を用いているため。メールマガジンで使用している定義と同じです。では、どこのページが違うのか。おそらく目立つのはトップページ（Home Page）の月齢です。このページの月齢は小数点以下 2桁まで表示しております。理由は、このページをよく見て頂くと、花の写真の下の行に「お月さまデータ」という個所があり、これを書いている2019/8/22 07時の月齢を見ると 20.78となっています。あれれ、21.0 - 20.78 = 0.22 の差があるじゃありませんか。この謎解きはこうです。
2019/8/22 07時00分 の暦表示 （これを書いている現在の表示）
というような表示があることに気づいて頂けると思います。そうなんです。実はこのページの月齢の値は、この日時の月齢なのです。2019/8/22 7時は 8/22.292とも表せます。この小数点付きの日付から直前の新月の瞬間の日付を引くと、
22.292 - 1.508 = 20.784 → 20.78 （小数点以下2桁）
となるのです。このWeb こよみのページのHome Pageの日時は変更することも出来ますので、時刻を7時ではなく12時（正午）に変更すれば日刊☆こよみのページや月齢カレンダーの月齢と同じになります。な～んだ。そんなことか！そう、そんなことなんです。
◇ついでにもう一つ、「今日の月齢っていつの月齢？」
前の説明でおわかりになると思いますが、月齢計算には日付だけでなく時刻まで必要になります。その点から考えると、「今日の月齢は××」という表現は不正確なことになります。「今日の△時の月齢は××」というべきでしょう。ですがそれではあまりにくどくて煩雑。それで、普通は「△時」を省略してしまうわけです。問題は、この省略された「△時」がいつか。月齢の定義自体にはこの△をいつにするかといった決まりはありませんので、あとは使う人次第というのが実情です。私の場合は、もっぱらその日の代表値として「正午」を用いています。他には午前零時や、世界時零時に当たる午前９時などが「△」として多く使われるようです。△がいつかの共通の決め事はありませんが、きちんとしたデータを提供しているところなら、△はいつかをどこかに明示していると思います。以上、読者の方からいただいた質問を切っ掛けにした「こよみのページ」の月齢の話でした。（「2019/08/22 号 (No.4709)」の抜粋文）
2019-08-22 [twitter投稿]
hippocampus460ハナエンジュ - 絵画風 https://t.co/dwLn4Qsoyr08/21 17:35
／欠けていく凸月（6時53分、輝面比69%）視認！今日は宵月、月齢20.9。月の入：11時26分、月の出：22時24分です(北九州) ／今朝の空は雲が在るものの概ね晴れ！PM2.5のレベルは… https://t.co/Pump5cX0La08/22 07:02
