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2021-09-18 [twitter投稿]



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芋名月と豆名月 [かわうそ@暦]

□芋名月と豆名月
 今年の「中秋の名月」は来週の火曜日(2021/9/21)。だいぶ近づいてきましたので、本日は(も)お月見ネタをお送りします。月見に欠かせないものと言えば、秋の花(薄(すすき)が殊に有名)と団子や芋などのお供え。私はと言えば、薄と萩の花に関しては勝手に頂戴しても誰も文句を言わないだろう場所のものに目をつけているので、秋の花についてはひとまず調達に問題なし。あとは、団子や芋の準備ですね。

◇芋名月と豆名月
 さて、「名月」と呼ばれるものには来週に控えた中秋の名月と、その一月程あとの「十三夜の月」(「後の月」とも。こちらは2021/10/18)の二つがあります。この二つの名月は別名は「芋名月」と「豆名月」。芋名月とは中秋の名月の別名、豆名月は九月十三夜の月(後の月)の別名です。芋と豆との違いはおそらく収穫の時期の違いでしょう。月見が収穫祭であった時代からの名残でこの名前が出来たのでしょう。芋も豆もどちらも丸い作物という意味では同じですが、出来る時期としては芋の方が豆よりちょっと早いと言うことでしょうか。内田正男先生のお書きになった「暦のはなし十二ヶ月」の中に、江戸時代末(安政年間、1860~1866年)に書かれた「浪花の風」という本からの引用があります。それによれば、「・・・芋を賞玩す。故に十五夜の月を称して芋名月といふ。十三夜には・・・うで豆一式を多く調べ置いて・・・これを食わしむ。故に十三夜の月を市中にて豆名月といふ。」とあります。私はこの「浪花の風」そのものを読んだことがありませんが、この引用を見ると、芋名月、豆名月という呼び名は江戸時代も現在も変わってはいないようです。ただし、中秋の名月と十三夜の月のどちらを「芋名月」とし、どちらを「豆名月」とするかについては、多少地域差もあるようで、山形県の米沢市周辺では、中秋の名月を「豆名月」、十三夜の月を「芋名月」と呼ぶのだとか。所変われば、作物の収穫時期も異なるってことなのかな??まあ、芋にせよ豆にせよ、秋の収穫物をお月様に捧げて、豊作に感謝し、そのおこぼれを頂くことを楽しみにしています(おこぼれ目当て)。中秋の名月直前の今週末は、世間一般では三連休。直前になって慌てないように「お月見のお支度はお早めに」 かな?あとは、当日晴れることを祈りましょう(曇っても、団子も芋も頂きますけどね)。(「2021/09/18 号 (No.5467) 」の抜粋文)

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