「彼岸明け」はない? [かわうそ@暦]
■「彼岸明け」はない?
本日、2021/9/26は彼岸の期間の終わりの日、「彼岸明け」の日です。彼岸の期間は秋分の日を中日として、秋分の日とその前後3日を合わせた7日間ですから、今日がその期間の終わりの日と言うことになります(今年の秋分の日は9/23)。本日の暦のデータでも、雑節の項目に彼岸明と書いております。が、彼岸には「明け」はないとも。そんなわけで本日はこの話題です。
◇彼岸は「明けない」の?
何かの本で、『「彼岸明け」ということばは使わない』という一文を読んだことがあります。その時はあ、こよみのページではつかってるけど、直さないといけないかな?と思ったので何となく覚えています(でもこよみのページを直すことはしておりません。理由は・・・単なる手抜きですけど)。「なんで読んだか」がすぐに出てこなかったので、言葉の話と言えばまずはここからと「NHKことばのハンドブック」(第2版、NHK出版)を引っ張り出してきました。すると、「入り・明け」という項目に次のように書かれていました。
【入り・明け】
「寒の入り・寒の明け」
「土用の入り・土用の明け(一般には夏の土用だけ)」
「梅雨入り・梅雨明け」と使う。
ただし、「盆の入り(明け)」は使わない。
また、彼岸の場合は「入り」は使うが、「明け」は使わない。
とありました。おっと、お盆についても「入り・明け」は使わないと。ただし、お盆の方については、以前気になって調べたことが有り、NHK放送文化研究所のWEBサイトの「放送現場の疑問・視聴者の疑問」というページに「期間が3、4日と短いので「盆の入り(明け)」は、放送では使わないことにしています。」
(8月の盆は「月遅れの」盆?https://www.nhk.or.jp/bunken/summary/kotoba/gimon/034.html )
こちらの方は、期間が短いので「放送では使わない」と言うことで、その表現が正しいのか間違っているのかといった問題では無いようです。また、期間の長さ問題なので「入り」も「明け」もどちらも使わないということなので、納得もいくのですが、彼岸の方は違います。彼岸の場合は「入り」は使うが、「明け」は使わない。と、「明け」だけ使わないとあるので、これは何か理由がありそうです。しかし、ここまで読者(私のこと)の注意を引いておきながら、意地悪なNHKは、その理由を書いておいてくれませんでした。ああ、このままでは気になって夜も眠れない・・・。幸いにまだ朝で夜までには時間があるので調べてしまえば、夜は安眠出来るでしょうから、別の本も開いてみました。何冊か、それらしい本の頁をめくっていくとありました!
◇彼岸に「明け」はない?
本日の暦のこぼれ話のタイトルそのままの『彼岸に「明け」はない?』という小見出しのついた本が見つかりました。季節の道草事典 (倉嶋厚著、東京堂出版刊行)あ、お天気博士、倉嶋先生の本ですね。読んでみると倉嶋先生も私と同じ「NHKことばのハンドブック」の記述を読んで疑問に思われたようです。皆、同じですね。私と違うところは、気になってNHKの用語担当の専門家にお尋ねなさったことです。流石!(ま、私だと取り合ってもらえなかったかもですけどね)。件の担当者が言うには、『彼岸の本来の意義は、かなたの岸の「悟りの境地」にとうたつすることであり、そこからさらに明けてしまうことはない。』のだとか。そう言われてみれば確かに、悟りにの境地にたどり着いたのにその状態から「明ける」必要は無いですね。ある意味、論理的?とはいってもね、明けないはずの彼岸がまた半年後にはやってくることを考えると、現実問題として存在する彼岸の期間の終わりをどう表現するべきなのか、こよみのページのかわうそ@暦の立場では悩ましいところ。彼岸の期間の終わりと書いてしまうのがいいのかな? でもなんか、無味乾燥でつまらないような気がしちゃうな。困っちゃうな。文才無く困ってしまうかわうそとは違う倉嶋先生はといえば、『もっとも、人は毎年、春と秋の二回、彼岸に到達しようとしますから、彼岸を目指して煩悩の川を渡り続けるのが人の一生であり、その意味でも「明け」はないのかもしれません。』と解説の文章を締めくくっていました。流石・・・。この説明通りだとすれば、秋の彼岸の最後の日である今日は、来春の彼岸への向けて歩み出す第一歩の日にもなるのでしょうかね。さて、そんな秋彼岸の最後の日ですから、次の彼岸に向けて、とりあえず、こよみのページの「お彼岸の話」
http://koyomi8.com/reki_doc/doc_0730.htm
の最後に、「彼岸に明けがない話」を追加することから始めることにしましょう。秋の彼岸の期間が終わる、今日の間にね。(「2021/09/26 号 (No.5475)」の抜粋文)
本日、2021/9/26は彼岸の期間の終わりの日、「彼岸明け」の日です。彼岸の期間は秋分の日を中日として、秋分の日とその前後3日を合わせた7日間ですから、今日がその期間の終わりの日と言うことになります(今年の秋分の日は9/23)。本日の暦のデータでも、雑節の項目に彼岸明と書いております。が、彼岸には「明け」はないとも。そんなわけで本日はこの話題です。
◇彼岸は「明けない」の?
何かの本で、『「彼岸明け」ということばは使わない』という一文を読んだことがあります。その時はあ、こよみのページではつかってるけど、直さないといけないかな?と思ったので何となく覚えています(でもこよみのページを直すことはしておりません。理由は・・・単なる手抜きですけど)。「なんで読んだか」がすぐに出てこなかったので、言葉の話と言えばまずはここからと「NHKことばのハンドブック」(第2版、NHK出版)を引っ張り出してきました。すると、「入り・明け」という項目に次のように書かれていました。
【入り・明け】
「寒の入り・寒の明け」
「土用の入り・土用の明け(一般には夏の土用だけ)」
「梅雨入り・梅雨明け」と使う。
ただし、「盆の入り(明け)」は使わない。
また、彼岸の場合は「入り」は使うが、「明け」は使わない。
とありました。おっと、お盆についても「入り・明け」は使わないと。ただし、お盆の方については、以前気になって調べたことが有り、NHK放送文化研究所のWEBサイトの「放送現場の疑問・視聴者の疑問」というページに「期間が3、4日と短いので「盆の入り(明け)」は、放送では使わないことにしています。」
(8月の盆は「月遅れの」盆?https://www.nhk.or.jp/bunken/summary/kotoba/gimon/034.html )
こちらの方は、期間が短いので「放送では使わない」と言うことで、その表現が正しいのか間違っているのかといった問題では無いようです。また、期間の長さ問題なので「入り」も「明け」もどちらも使わないということなので、納得もいくのですが、彼岸の方は違います。彼岸の場合は「入り」は使うが、「明け」は使わない。と、「明け」だけ使わないとあるので、これは何か理由がありそうです。しかし、ここまで読者(私のこと)の注意を引いておきながら、意地悪なNHKは、その理由を書いておいてくれませんでした。ああ、このままでは気になって夜も眠れない・・・。幸いにまだ朝で夜までには時間があるので調べてしまえば、夜は安眠出来るでしょうから、別の本も開いてみました。何冊か、それらしい本の頁をめくっていくとありました!
◇彼岸に「明け」はない?
本日の暦のこぼれ話のタイトルそのままの『彼岸に「明け」はない?』という小見出しのついた本が見つかりました。季節の道草事典 (倉嶋厚著、東京堂出版刊行)あ、お天気博士、倉嶋先生の本ですね。読んでみると倉嶋先生も私と同じ「NHKことばのハンドブック」の記述を読んで疑問に思われたようです。皆、同じですね。私と違うところは、気になってNHKの用語担当の専門家にお尋ねなさったことです。流石!(ま、私だと取り合ってもらえなかったかもですけどね)。件の担当者が言うには、『彼岸の本来の意義は、かなたの岸の「悟りの境地」にとうたつすることであり、そこからさらに明けてしまうことはない。』のだとか。そう言われてみれば確かに、悟りにの境地にたどり着いたのにその状態から「明ける」必要は無いですね。ある意味、論理的?とはいってもね、明けないはずの彼岸がまた半年後にはやってくることを考えると、現実問題として存在する彼岸の期間の終わりをどう表現するべきなのか、こよみのページのかわうそ@暦の立場では悩ましいところ。彼岸の期間の終わりと書いてしまうのがいいのかな? でもなんか、無味乾燥でつまらないような気がしちゃうな。困っちゃうな。文才無く困ってしまうかわうそとは違う倉嶋先生はといえば、『もっとも、人は毎年、春と秋の二回、彼岸に到達しようとしますから、彼岸を目指して煩悩の川を渡り続けるのが人の一生であり、その意味でも「明け」はないのかもしれません。』と解説の文章を締めくくっていました。流石・・・。この説明通りだとすれば、秋の彼岸の最後の日である今日は、来春の彼岸への向けて歩み出す第一歩の日にもなるのでしょうかね。さて、そんな秋彼岸の最後の日ですから、次の彼岸に向けて、とりあえず、こよみのページの「お彼岸の話」
http://koyomi8.com/reki_doc/doc_0730.htm
の最後に、「彼岸に明けがない話」を追加することから始めることにしましょう。秋の彼岸の期間が終わる、今日の間にね。(「2021/09/26 号 (No.5475)」の抜粋文)
2021-09-26 [twitter投稿]
hippocampus460ツリガネニンジン - 絵画風 https://t.co/XjMQZzS02c @hippocampus460より09/25 18:02 hippocampus460おはようございます!6時半起床、天気 /欠けていく凸月(6時56分、輝面比80%)視認!今日は更待月、月齢18.9。月の入:10時47分、月の出:21時10分です(北九州) /今朝の空は雲が在るものの概ね晴れ!お日さんが眩しい… https://t.co/vHOcBTc1f509/26 07:07 hippocampus460『ジニア!』hippo@home|https://t.co/JcIczqvZI009/26 17:17 hippocampus460日中、良い天気に恵まれる。PM2.5のレベルは11(11→11)、変化なし。AQI:良い /午前中、ナイロンカッターでダイコン、カブの畝間を刈る。次にダイコン、カブの4畝の除草。脛当てを着け腹ばいになって作業、キツかった。最後に野… https://t.co/j7t9ksnzQb09/26 17:35