SSブログ

2021-09-19 [twitter投稿]



nice!(0)  コメント(0) 

フヨウ(芙蓉)! [ヘッダー画像]

210915no10.JPG
2021.09.19撮影
nice!(0)  コメント(0) 

お月見の薄 [かわうそ@暦]

□お月見の薄
 明後日、9/21は旧暦八月十五日。今年は、たまたま旧暦八月一日と新暦の 9/1が一致していたので、月遅れで中秋の名月の日が迫ってきました。お月見か~ 秋ですね~~と言うことで本日もお月見の話。その中でも、お月見の室礼には無くてはならない薄の話です。

◇薄を探しに
 お月見といえば、秋の草花を生けて(芋や団子も供えて)お月様が昇るのを待ちますが、秋の草花の中でも欠かせないのが薄。薄は日の当たる広い、そしてあまり乾燥していない場所に密集して生える植物です。20~30年くらい前からは、外国から渡ってきた強力な競争相手のセイタカアワダチソウの出現により、多少、その生活範囲を狭めているようですが、それでもまだ、結構がんばって生えている姿を目にします。私の子供の頃は、住んでいたところがドンと田舎だったこともあり、それこそどこにでも薄が生えていて、お月見のために薄をとってくるように言われても、ものの5分で調達完了!というくらいのものでした。そんな身近な植物、薄でしたが、お月見に飾るとあの銀色の光る穂がなんとも神々しく見えたものでした。
 
◇お月見には、なぜ薄?
 秋を代表する草花なら他にも沢山あるのに、なぜお月見と言えば薄なのでしょう。一説には、垂れ下がる薄の穂が十分に実った稲穂を連想させるからだと言います。薄の穂を稲の穂に見立てて、その実りに感謝(刈り入れ前であれば、沢山の収穫があることを予め感謝する予祝)したものだと言います。なるほどなるほど。また、これとは違うもう一つのおもしろい説もあります。「植物と行事」(湯浅浩史著)という本に日本以外の稲作民族や日本の稲作開始以前と同じく水田で芋(タロイモ)を栽培する地域の多くが薄を魔よけの力のある植物として呪術的に使用している例が沢山紹介されています。薄はその葉の鋭さから「手切り草」という呼び名もあります。この鋭い葉は人間だけでなく悪霊すらも畏れさせるようで、その力によって収穫物の象徴である芋や団子(米)を悪霊から守る呪術的な意味が込て供えられるのだと考えられます。つまり団子(米)のボディーガードですね。日本のお月見の薄も、こうした魔除けとしての薄が水田方式の芋や稲の栽培方式とともに、日本に伝来したものかもしれません。お月見は稲の収穫を間近に控えた時期の行事でしたから、魔除けの薄によっ嵐やイナゴや野生動の食害など、様々な「魔」から稲を守ってほしいという願いが込められていたのかもしれません。

◇晴れるかな?
 中秋の名月は明後日。私の住む街は昨日の雨も止んで現在はよい天気。この天気が後2日、続いてくれたらいいのですが、変わりやすい秋の天気ですからどうでしょう。天気予報では今のところ晴れとなっていますので、天気予報が当たってくれることをいのります。あと2日となりましたので、そろそろ団子の調達、そして当日は薄の調達。薄の調達に関しては、現在住んでいる場所が自然がたっぷりあるところなので、子どもの頃と状況は同じ。調達は5分で完了となりそうですから心配はありません。おっと、薄を活ける花瓶がないので、その調達が先かな?今日は日曜日でお休みですので、今のうちに団子と花瓶の調達をしておきましょう。そして2日後の夜には、頼りになるボディーガードに守られたお団子とともに、お月様の登場を待つことにしたいと思います。(「2021/09/19 号 (No.5468)」の抜粋文)


nice!(0)  コメント(0)