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シュウメイギク(秋明菊)! [ヘッダー画像]

231017no37.JPG
別名:キブネギク(貴船菊)
2023.10.17撮影
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春は寝ていて秋は立ってる三日月の話 [かわうそ@暦]

□春は寝ていて秋は立ってる三日月の話
 昨日の夕方、暗くなりつつある空にかかる三日月を見ました。三日月の下には、まだいくらか残る空の光に照らされた海の水平線が見えていました。

  お、三日月、立っているな!

 水平線と三日月が作る角度を見ながらそう思いました。本当に秋の三日月は立っているんですね。
 
◇春は寝ていて、秋は立っている三日月
 昨日の夕方に見た三日月は真面目に立っていましたが、三日月がいつも立っているかと言ええば、そうでもありません。春の三日月は寝そべっています。三日月だって、いつもいつも立っていたら疲れますからね・・・。春の三日月は寝っ転がっていて、秋の三日月は立っているのです。では間の夏や冬の月はどうかといえば、この春と秋の状態のちょうど中間くらいです。

◇有明の月の傾き
 三日月の反対に明け方に見える細い有明の月。二十六夜月とか二十七夜月と呼ばれる頃ですが、此方の傾きはどうなっているかというと、有明の月は、春には立っていて、秋には寝ころんでいると三日月とは逆になっています。秋の明け方に見える二十六八の月は、水に浮かんだゴンドラのような細い月になります。

◇季節によって三日月の傾きが変わるのはなぜ?
 この原因は主に太陽の通り道(月もほぼ太陽と同じ道を通ります)である黄道と地球の赤道との傾きが原因です。月の欠け際を結んだ線はほぼ黄道と直角になりますから、月のある場所の黄道が地平線とどのような角度で交差しているかを計算すれば、月の傾きのおよその状態が計算出来ます。昔は三日月や二十六夜月(または二十七夜月)を拝む風習がありましたので、こうした月の傾きまで求めてその傾きを示した暦まで作られていたことがあります(仙台暦など)。今と違って、月に対する関心が強かったから三日月の傾きのちがいまで気になったのでしょうか。今は、なかなかそこまで気が向く人は少ないでしょうか?月に興味のある皆さん、今月の三日月、来月の三日月、再来月の三日月と毎月の三日月を眺めて、この傾きのちがいを実際に確かめてみてはいかが。案外新しい月の楽しみ方になるかもしれませんよ。

                          (「2023/10/18 号 (No.6227) 」の抜粋文)
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