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二十四節気の最後、大寒 [かわうそ@暦]

□二十四節気の最後、大寒
 現在、二十四節気の大寒(2024/1/20~2/3)です。大寒は

  冷ゆることの至りて甚だしきときなれば也

 冷えることの極みで、すごく寒いので「大寒」と呼ばれます。とっても分かりやすい名前です。今年は冬がそんなに寒くならないかななんて思っていましたが、さすがにこの時期になると「やはり冬は寒いものだ」と思わざるを得ません。大寒は、二十四節気のなかでは十二月中(じゅうにがつちゅう)と言うもので、この日を含んだ月を旧暦では十二月としました。

 ※2024/1/11~2/9 が旧暦十二月

◇ちょっと寄り道 ・・・ 二十四節気について
 余談ですが、二十四節気は一年を時間や太陽の位置によって一年を24分したものです。現在は太陽の位置によって決める方式を採っています。二十四節気については時折、次のような質問が寄せられます。

  二十四節気の大寒て、大寒の日だけを指すのですか?

 よく、「今日は二十四節気の大寒です」といった表現をするのでその日一日だけが大寒だと思う方がいらっしゃるようです。これはちょっと違います。二十四節気は、その始まる日(あるいは、その瞬間)を「節」とか「節入り」と呼び、節と次の節までの期間を「気」と呼びます。ですから、今年の大寒の例で云えば

  2024/1/20 ・・・・・ 大寒の節(節入り)
  2024/1/20~2/3 ・・・ 大寒の一気

 ということになります。現在は大寒と云うことで、ここでは大寒を例としましたが、他の二十四節気でも事情は同じ。二十四節気とは区切りの「節」と、その期間の「気」の両方を表す言葉です。両方あわせて節気だと思って頂ければ分かりやすいですね。

◇大寒は二十四節気の最後
 大寒の次の二十四節気はというと立春。立春はその名の通り「春立つ」、春が始まるという意味です。四季の巡りで見た一年を春夏秋冬と言い表すように、日本では伝統的に春を一年の始まりの季節と考えてきました。この考えからすると春の始まりである立春は一年の始まりとも云えます。大寒の次の二十四節気は一年の始まりの立春ですから、大寒は一年最後の二十四節気とになります。大寒は寒くて辛い時期ではありますが、ここを過ぎればもうすぐ春。暖かい春を夢見て二十四節気のこの大寒の一気を耐えて行くとしましょう。そうそう、大寒に対応する七十二候の初候は、

蕗のとう花咲く

寒いけれど、雪の下では植物たちが花咲く準備をはじめているのです。

                          (「2024/01/22 号 (No.6323) 」の抜粋文)
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