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埋め草の記 - キイチゴ [かわうそ@暦]

■埋め草の記 (「編集後記」のようなもの)
 数日前にこのコーナーで書いた、通勤経路で気になる外○省の敷地の隅に咲くキイチゴ、前に書いたときには十数本くらいと書いたと思うのですが、書いてから気になって、改めて見てみると十数本どころか百本くらい(以上かも)ありそうでした。これだけあれば、初夏に実るキイチゴの数は・・・

 このあたりには、実のなる(つまり雌株)の公孫樹もあるし、ドングリの中では最もおいしいと、何かの図鑑で説明されていたドングリの実るマテバシイの木もあるは。探してみると、東京の街中にも自然の実りが結構あることが分かります。今の世の中、一寸先は闇。何が起こるか分かりません。どんなことになっても生き延びるためには、まずは食べ物を確保するのが大切です。万が一に備える第一歩として、これからも自分の周囲に目を配って、いざというときのための非常食情報を収集していこうと思います。目的が出来ると、単なる通勤も楽しいものですね~(共感してくれる人は少ないと思いますけど)。(「2020/03/20 号 (No.4920)」の抜粋文)
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2020-03-20 [かわうそ@暦]

□昼夜等分の日とお彼岸
 今年のお彼岸の期間は、3/17~23。その真ん中の日が、彼岸の中日で春分の日で、本日がその日です。さて、この彼岸の中日である春分の日は、「昼夜等分の日」ともいわれることがあります。仏教の中道の精神の象徴として昼夜の長さが同じとなる日を彼岸の真ん中に据えたわけです。

◇春分の日と昼夜等分の日
 まあ、ここまでの話はよく聞く話です。では春分の日は本当に昼夜等分の日かというとそうでもありません。東京付近での日出没の時刻で確かめて見ると数日前の3/16が昼夜等分の日になっています。3/16の日の出と日の入りの時刻(東京付近)をみると

  3/16
  日出 5時50分 方位 91度
  日没 17時50分 方位269度

 となります。東京以外では、数値が多少違ってきますが、日本国内でははぼ3/16の前後あたりに、このような「昼夜等分」の日を迎えるはずです。ちょっと春分の日とは違ってしまっていますね。現在の日出、日没の定義からすると、春分の日が昼夜等分の日にならないのはしかたのない事なのです。

◇日出、日没の瞬間
 現在の日出の定義は、太陽の上の縁(上辺)が地平線に接する瞬間とされています。日没はどうかというと、同じく太陽の上辺が地平線に接する瞬間です。太陽の見た目は星のような「点」ではなく、半径をもった円盤状に見えますから、この定義からすると他の星のような「点」に見える天体の出没に比べると、

  出るのは、「半径分早く」
  沈むのは、「半径分遅く」

 なる事になります。昼と夜の長さという点からすると、これは昼に有利な裁定ではないですか! ちょっと夜が可愛そうですね(日本人の判官贔屓)。また、夜に不利な条件はこれだけではなく、地球に空気があったり、日の出や日の入りを眺める人に身長があったりすることも不利な条件となります。ここでは詳しく触れませんが、地球に空気がある事による大気差と呼ばれる現象と、眺める人の目の高さによる眼高差と呼ばれる条件を計算に入れると昼は長めに、夜は短めにという傾向に拍車がかかります。現在の日出、日没の定義はこうした夜の長さから見ると不利な条件が幾つもあるため、こうしたことを考慮しなければ春分の日になるはずの昼夜等分の日が、春分の日より数日前に移動してしまうのです。ちなみに今は春の話でしたが、秋の秋分の日の話とすると、昼夜等分の日は秋分の日の数日後となります。

◇彼岸の中日が昼夜等分の日というのは嘘か?
 さて、計算上は彼岸の中日である春分の日(秋分の日も)は昼夜等分の日とは言えないことがわかりましたが、では彼岸の中日が昼夜等分の日というのは嘘かといえば、そうとも言い切れません。計算上、昼夜等分にならない理由を考えてみれば判るとおり、これは現在の私たちが日出没の瞬間を計算するために作った定義のためだからです。計算のために作った定義と、宗教上の観念的な定義が一致しないからと言って、どちらかが間違いと言うわけではないのですから。まあ、ここはそれぞれの考え方の違いだからしかたがないと「大人の対応」をしようじゃありませんか。ちなみに、日出没の基準は太陽中心で、地球に大気がなくて、もちろん地球には山みたいな凸凹もなくて、観測者は地面に這いつくばって日出没を観測して、おまけに地球に大きさがないと考えると、昼夜等分の日は春分の日になります。

◇大人げない宝暦暦?
 「大人の対応」を呼びかけたところで思い出すのは大人げない宝暦暦と寛政暦。何が大人げないのかというと、人間が勝手に決める日出没の定義の違いによって起こる、いわば人為的な差をさも重大な事のように扱って彼岸の日付を変えているのです。改暦というと、明治の太陰太陽暦から太陽暦への大改暦だけが注目されるのですが、それ以前にも日本では何度か改暦が為されています。江戸時代だけでも貞享暦、宝暦暦、寛政暦、天保暦と 4つの暦が作られ、作られるたびに改暦が為されたわけです。さて本題に戻りましょう。宝暦暦には、

  「彼岸は昼夜等分にして、天地の気ひとしき時なり。前暦の注する所、これに違えり」

 と書いてあって、これによって彼岸の日付を変更しました。平たくいうと、彼岸は昼夜等分の時だというのに、これまでの暦はそのとおりになっていないじゃないか。と言っているわけです。そして、「昼夜等分」となるように彼岸の日付を変更したわけです。このため宝暦暦・寛政暦では春の彼岸は春分の日より前に秋の彼岸は秋分の日より後ろにずらされています。まあ、この大人げない宝暦暦の大人げなさの陰には能力以上の仕事を与えられた可哀想な役人の苦心の結果なので、あまりいじめないでください(これも一つの「大人の対応」です)。ただ、可哀想な役人の苦心の作であった、昼夜等分の日と彼岸の中日の一致という宝暦暦・寛政暦の彼岸の日付に対する考えは、次の天保暦には引き継がれず、宗教的な「昼夜等分」の概念と暦上の「昼夜等分の計算」とは切り離されたことだけ述べておくことにします。(「2020/03/20 号 (No.4920)」の抜粋文)

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明日(3/21)の明け方の東の空に昇る月は【二十六夜の月】です [かわうそ@暦]

◆明日(3/21)の明け方の東の空に昇る月は【二十六夜の月】。
明け方の空に見える月であることから「有明の月」、古代の美人画の眉のように細い月であることから「眉月」とも呼ばれます。この月の後は新月の時期となり、しばらく月はその姿を隠します。

◆お月様の基礎データ
・月齢: 25.5 (3/20 の正午の値)
・月出:3/21 4時21分 月没:3/21 14時55分 (東京での時刻)
・南中(真南に見える瞬間):3/21 9時36分 (東京での時刻)
・南中時の月と地球の中心距離は 402300 km (平均距離の 1.05倍)。

 月は平均より 17900km遠く、見かけの大きさはいつもより小さいです。お月様、見えるでしょうか?見えるといいですね。(「お月様のお知らせメール」の抜粋文)
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2020-03-20 [twitter投稿]



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ハナモモ(花桃)! [ヘッダー画像]

200319no5.JPG
撮影日:2020.03.19
自宅
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