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2021-06-23 [twitter投稿]



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【豹変】(ひょうへん) [かわうそ@暦]

【豹変】(ひょうへん)
 [易経革卦](豹の毛が抜け変わって、その斑文が鮮やかになることから)君子が過ちを改めると面目を一新すること。また、自分の言動を明らかに一変させること。今は、悪い方に変わるのをいうことが多い。→君子は豹変す(「君子」成句) 《広辞苑・第六版》

 君子(立派な人物)は、過ちを悟るとすぐにこれをあらため正しい道に復する。過ちから正しい道に立ち返る様子は、豹の毛皮が季節の変わり目で抜け変わり、黄色と黒の斑点がくっきりと、鮮やかに生まれ変わる如くであるという意味から生まれた言葉です。本来の意味からすると、過ちに気づけばすぐに行いを改めるという、よい意味の言葉ですが、現在の使い方を見ると良い意味で使われることは希です。「○○大臣は態度を豹変させました」といった報道があったとすると、何かの疑惑追及に対して開き直ったかのような印象をまず第一に受けます。その印象が誤りで、よく読んでみたら、そうではなくてよい意味であった、なんていうことは近年全くありませんね。ちなみに君子よりさらに一段上、「大人」(たいじん。「オトナ」ではありません)は、豹変よりさらにはっきりした変化ということで、「虎変」するそうです。本来の意味の「豹変」をする君子も、虎変するほどの「大人」も、近頃は、野生の豹や虎以上に珍しい存在、絶滅危惧種になってしまっているようです。こうした珍しい(?)人物が絶滅してしまったら、本来の意味の豹変や虎変という言葉も、絶滅してしまうのでしょうね。(「2021/06/23 号 (No.5380)」の抜粋文)

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