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キリンソウ(麒麟草) ! [ヘッダー画像]

190611no71.JPG
福智山ろく花公園
撮影日:2019.06.07
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理想の「ひと月」とは?・月切の暦と節切の暦の話 [かわうそ@暦]

□理想の「ひと月」とは?・月切の暦と節切の暦の話
 本日もよくあるパターンで、節切の暦って何ですか?という御質問をいただいたので、早速使わせて頂きました。(皆さん、いつもありがとう)

◇一年と一月
 月の満ち欠けや太陽の動きは暦を作る上で貴重な指標でした。太陽がある星座から移動し、再び同じ星座に戻る周期は 1年で、その 1年の間に月は12回の満ち欠けを繰り返しながら同じく星座の間を行き来する。星座の星々を時計の文字盤だとすれば太陽は時計の短針、月は長針のようにその文字盤の上を動きいて、時を刻んでいるかのようです。短針である太陽が 1回りする間に長針である月は太陽と12回の会合を繰り返しながら(満ち欠けを繰り返しながら)この文字盤の上を動いています。私たちの「 1年は12ヶ月」という常識はこうして生まれたと考えられます。しかし、一見時計の短針と長針のような関係にあると思われたこの太陽と月の関係は、実は近似的な関係でしかありませんでした。それもかなり雑な近似値でしかないことは数年間、この関係を観察していれば解ります。月の満ち欠けで暦の 1月を決め、太陽の動きで 1年の長さを決めていた(冬至から次の冬至までの間といった形で)太陰太陽暦では、仕方なく時々この長針と短針の関係のずれを修正するために閏月という臨時の月を挿入した 1年13ヶ月の年をつくって調整することになりました。「時々」と書きましたが、この「時々」は大体 3年に 1度の割合ですから、時々とは言い難いくらい頻繁ですね。

◇理想の「ひと月」を求めて?
 一見便利な天然の時計の短針と長針と思われた太陽と月の関係ですが、どうも当初思ったほど便利ではないことがわかってきました。閏月を約 3年に 1度挿入することで近似的には折り合いをつけられるのですが、 1年が12ヶ月だったり13ヶ月だったりするのはやはり不便。太陽の動きを月の動きで正確に表すのが難しいことがわかってくると、それならいっそのこと月の満ち欠けに頼って考えてきた暦の「ひと月」を、太陽の動きそのもので表してしまえばいい。そうして生まれたのが「節切(せつぎり)の月」いう「ひと月」でした。暦の日付と季節の関係がある程度以上ずれないように、太陽の動きかから作られた二十四節気の「節気」によって区切られた期間を「ひと月」にしてしまおうというのがこの「節切の月」です。ご存知のように二十四節気には季節の区切りに使われる「節」と暦月の名前を決定する「中」と呼ばれるものが交互に登場します。立春は節で、その後に続く雨水は中。そしてまたその後の啓蟄は節という具合です。日本で使われた二十四節気は、現在の二十四節気と最後の太陰太陽暦となった天保暦以外は、冬至から冬至までの間隔(日数)を24等分する方法で決められていました。この二十四節気の一つ置きに登場する「節~節」の間を一月と数えるなら、 1年はどの年も間違いなく12ヶ月になります。 1年の長さを基準に作ったのですからあたりまえといえばあたりまえですが。こうして節切の月で月数を数える暦は「節切の暦」と呼ばれました。この節切の暦は季節の巡り表すのに便利であることから、太陰太陽暦を補うもう一つの暦として農業等の目安として使われました。

◇占いと節切、月切
 この節切の暦は閏月というやっかいな例外を含まないという規則性が、占い の世界でも高く(?)評価されたのか、多くの暦注の計算にも使われるようになりました。ちなみに、節切の月ではなく月の満ち欠けによって決まる月を使う暦は節切の暦に対して「月切の暦」と呼ばれることがあります。現在、よく使われる暦注の類(このメールマガジンの今日の暦に登場するような)を見ると、

 節切: 十二直、三隣亡、一粒万倍日、受死日、帰忌日、血忌日等
 月切: 二十七宿、不成就日、六曜等

 のように節切の暦を使うものと月切の暦によるものがありますが、どうやら占いの世界では節切の暦が優勢のようです。節切の暦の「ひと月」は、月の満ち欠けのような一目でわかる指標となる現象の無い「ひと月」。季節を正確に表すという実用性のために生み出された人工的な「ひと月」ということが出来るでしょう。本来は実用的目的のために生み出された「人工的な理想のひと月」であった節切の月ですが、占いにとっても閏月という例外を含まない点で「理想のひと月」であったようです。節切の暦は原理から考えて明らかに太陽暦の一種ですから同じく太陽暦の一種であるグレゴリオ暦を使う現代では、その実用面での利用価値はほぼ失われてしまい、今では占いにとっての理想のひと月を提供する暦として細々と生き残る結果となってしまいました。(「2019/06/18 号 (No.4644) 」の抜粋文)

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