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【益者三友】(えきしゃ さんゆう) [かわうそ@暦]

【益者三友】(えきしゃ さんゆう)
 三益友に同じ

 【三益友】(さんえきゆう)
 [論語季氏「益者三友、損者三友、直きを友とし、諒(まこと)を友とし、多聞を友とす、益なるかな」]交わって利益となる 3種の友人。すなわち正直な友、誠ある友、博識な友。益者三友。対義語→三損友。 《広辞苑・第六版 抜粋》

 広辞苑の説明は、「三益友」の方に詳しく書かれていましたが、私には「益者三友」の方がなじみのある言葉でしたのでコトノハの見出し語には三益友に同じと極めて簡単な説明しかされていなかった「益者三友」を使わせて頂きました。三益友よりもっと縮めて「益友」という場合もあります。内容は辞書の通りですが、もう少し砕いて説明すれば

 ・直き(正直、剛直な人)を友とする
  正直で剛直な友人を持てば自分が誤ったことをしてしまったときには指摘して正してくれる。

 ・諒(誠実な人)を友とする
  誠実な人を友とすれば、自らも感化され、自然と誠実な対応が出来るようになる。

 ・多聞(博識な人)を友とする
  沢山の事柄をよく知り、考えを持った友人を持てば、判断に迷った時に
  その知識、情報によって的確な決断を下すことが出来るようになる。

 と云ったところでしょうか。内容はもっともなことばかりなのですが、若い頃には友人を選ぶにも損得づくなのかと、打算的なものを感じて好きになれない言葉でした。しかし最近は違った見方が出来るようになりました。

  「その人の本棚を見れば、その人がどんな人物かが分かる」

 と言われます。本棚に並んだ本を見れば、本を選んだ人のものの見方考え方が見えてくるということでしょう。この点に関しては友人も同じで、どんな友人を持っているかで、その人物の人となりも分かります。ただ本は選ばれることを拒否出来ませんが、友人の場合はそうではありません。いくら自分が「友人」にしたいと考えても、相手が友人になってくれるとは限りません。相手方にも選ぶ権利があるわけですから。打算的に益者三友にあげられたような人を友人にしたいと思っても、それは無理な話。まずは、自分がこうした人たちから友人として選ばれる何かを持った人間でなければ打算は成り立ちません。益者三友と云う言葉は、まずは自分を磨いてくれるような人に友人と認めてもらえるような人間になりなさいという暗黙の前提を秘めた言葉なのかなと近頃は考えています。そう考えた上で今の我が身を顧みてみると・・・朝から暗い気持ちになりそうなので、これ以上の話は止めておくことにします。(「2021/03/26 号 (No.5291)」の抜粋文)

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アイリス ! [ヘッダー画像]

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2021.03.26撮影
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