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2021-04-23 [twitter投稿]



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ニセアカシア ! [ヘッダー画像]

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和名:ハリエンジュ(針槐)
2021.04.23撮影
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本の日と、二人の文豪 [かわうそ@暦]

□本の日と、二人の文豪
 今日の記念日データで既に御紹介したとおり、今日4/23は世界本の日。一時、本の売り上げ向上を目指す書店を中心として、この日には親しい人に本を贈りましょうと、書籍版のバレンタイン・デーともいえる

   サンジョルディの日

 の普及が図られたようですが、日本の本屋さんの目論見も空しく、定着することなく消滅しつつあるようです(遙か昔、まだ純真な高校生であった当時に、「サンジョルディの日」と書かれた本の栞を、本屋さんで頂いたことを覚えています。ああ、昔のことはよく覚えているという歳になったな)。

◇文豪セルバンテスの命日
 この世界本の日は、小説「ドン・キホーテ・デ・ラ・マンチャ(ラマンチャの騎士ドン・キホーテ)」を書いたスペインの文豪、ミゲル・デ・セルバンテスの命日でもあります。セルバンテスは1547/09/29~1616/04/23の間生きたとされます。その生涯は69年間。日数でいえば 25034日間の生涯ということになります。69年間はいいとして、なぜわざわざ 25034日と書いたかというと、セルバンテスの生きた間に、暦の世界では大きな改暦がなされたため、生年月日と没年月日を表す暦が変わっていたからでした。生まれたときにはユリウス暦、亡くなったときはグレゴリウス暦。もし改暦が無くてユリウス暦が続いていたとするとセルバンテスの没年月日は1616/04/13となっていたはずです。

◇文豪シェークスピアの命日
 この世界本の日、実はもう一人の文豪の命日でもあります。その文豪とはウィリアム・シェイクスピア。セルバンテスには申し訳ないですが、知名度からするとこちらの方に軍配があがりますね。シェークスピアの生没年月日は1564/04/26(?)~1616/04/23とされています。51歳(ないしは52歳)の生涯ということになります。上記の例に倣って日数も計算すると 18990日となります。生年月日に (?)がつけたのは、この日付は洗礼を受けた日の日付だからです。当時は生まれてから三日以内に洗礼を受けるという習わしだったそうなので、4/26かそれより少し前の日付の日に生まれていたということで (?)です。通俗的な説では、1564/04/23生まれとするものもあります。これは、生没の月日が同じとしたいからのようで、ちょっと眉唾っぽいです。

◇二人の文豪は同じ日に亡くなった?
 お気づきかも知れませんが、セルバンテスもシェークスピアもその命日は同じで1616/04/23となっています。つまり、海を隔てたスペインとイギリスで同じ日にこの二人の文豪が亡くなっているのです・・・暦の上では。「暦の上では」という断り書きの理由は、この当時、海を隔てた二つの国が使っていた暦が違っていたので、二人の命日の日付は同じでも、同じ日では無かったからです。当時、スペインでは既にグレゴリウス暦への改暦が済んでいましたので、セルバンテスの命日はグレゴリウス暦の月日です。これに対してシェークスピアの生きたイギリスがグレゴリウス暦に改暦をしたのは1752年のこと。 100年以上も後の話です。そのため、シェークスピアの1616/04/23と云う命日はユリウス暦での日付ということになります。シェークスピアのこの命日を、グレゴリウス暦で表せば1616/05/03となります。つまり、スペインでセルバンテスが亡くなってから10日遅れてイギリスでシェークスピアが亡くなったことになります。ややこしい話ではありますが、二つの国が違った暦を使ってくれていた御蔭で、10日違いで亡くなった二人の文豪の命日が同じ日付に。こよみのページの作者にとっては、有り難い(?)偶然でした。ということで、本日4/23の世界本の日にまつわる二人の文豪の命日と暦の話でした。(「2021/04/23 号 (No.5319) 」の抜粋文)

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