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今日と明日は、一粒万倍日 [かわうそ@暦]

■今日と明日は、一粒万倍日
 暦注の中でもその語感からか、これはなに?と尋ねられることが多いものが「一粒万倍日」。一粒万倍とは何かというと、これが稲の異称。一粒撒けば万倍の稲穂が実ると言う意味。

 暦注としての意味と言えば、この名の通りでこの日行った事は何倍にもなって返ってくる(文字通りなら「万倍」だけど、それはちょっと大げさ?)。これ自体には吉凶は無くて増幅するだけの増幅装置みたいなものですね。例えば事業を始めれば大きく発展し、借金をすればこれまた大きく発展(?)するという具合です。こんな素敵な「増幅装置」ですが、日刊☆こよみのページの「主な暦注」をごらんになればわかるとおり、結構な頻度で出現します。どんな仕組みかというと、これは「節月(せつげつ)」と日の干支の組み合わせで決まる、至って単純なものです。二十四節気の「節気」を使って一年を12に区切ったものを節月(せつげつ)と呼びますが、この数え方で何月かがわかると、あとはその日の干支によって一粒万倍日は次のように決まります。

   正月・・・丑と午の日 、 二月・・・寅と酉の日
   三月・・・子と卯の日 、 四月・・・卯と辰の日
   五月・・・巳と午の日 、 六月・・・午と酉の日
   七月・・・子と未の日 、 八月・・・卯と申の日
   九月・・・午と酉の日 、 十月・・・酉と戌の日
   十一月・・亥と子の日 、 十二月・・子と卯の日

 現在(2023/12/06)上記の節月で言えば十月の最後の日で日の十干は「戌」なので、一粒万倍日となり明日は節月十一月の最初の日で日の十干は「亥」ということで、節月を跨いで一粒万倍日が続くことになります。節月を跨ぎながらも巧い具合に一粒万倍日が続きますので、二日続けたら、

  万倍×万倍 = 一億倍?

 なんてことにならないかな?いいことならとっても嬉しいですが、逆に借金などすると大変だ。皆さん、くれぐれもご注意を!

                          (「2023/12/06 号 (No.6276) 」の抜粋文)
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2023.12.02撮影
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