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【冬至から藺の節だけ伸びる】(とうじから いのふしだけ のびる) [かわうそ@暦]

【冬至から藺の節だけ伸びる】(とうじから いのふしだけ のびる)
 (「藺の節」は、畳の目のこと)最も昼の長さの短い冬至(陽暦十二月二十二日ごろ)を過ぎると、畳の目ほど少しずつ日一日と日差しが長くなるということ。
 「冬至から藺の目の一節ずつ伸びる」
 「冬至から畳の目一つだけ長くなる」
 「冬至から畳の目ほど日が伸びる」
 ともいう。
 〔参考〕昼の長くなる進みぐあいは、一日あたり約二分である。(以下略) 《成語林》

 冬至を過ぎて4日が経過しましたので、諺通りだとすれば藺の節4つ分だけ日が伸びるはずですが、さてどうですかね?冬至を過ぎればじりじりと日の長さが長くなると言うことは『成語林』の説の通りですが、この辞書の説明には残念なところがあります。その残念なところは最後に付けられ〔参考〕の解説記事。冬至を過ぎると昼の長さは「ジリジリ」と伸び始めますが、その伸び方は、冬至直後では極々わずかで一日に十秒ほど。日に二分も変化するのは春分や秋分の頃の一番変化の激しい時期なんです。冬至を過ぎたばかりの今日辺りの昼の長さの伸びは日に二分ではなくて十秒くらいのゆっくりした動きです。まあ、「成語林」は理科事典じゃなく、諺や故事の辞典ですから、この辺りの間違いは大目に見てあげましょう。一日二分という劇的な変化は有りませんが、これからはジリジリとジリジリと本当に「藺の節だけ伸びる」くらいのゆっくりしたペースで日が伸びて行きます。ゆっくりしたペースですけれど、日の長さを意識して眺めれば、案外「藺の節」ほどの緩やかな変化でもとらえることが出来るかも知れません。ゆっくりとゆっくりと、藺の節ほどのスピードで季節は動いて行くことを楽しんでみたいですね。

                          (「2023/12/26 号 (No.6296) 」の抜粋文)
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2023.12.26撮影
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