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土曜日は週の始まりの日 [かわうそ@暦]

□土曜日は週の始まりの日
 本日は、土曜日。週の始まりの日です。土曜日が週の始まりとは、いきなり何を言い出すのかと思われる方もいらっしゃるでしょうが、曜日の生い立ちを考えるとどうもそういうことになってしまいそうなのです。

◇週とは
 日月火・・・と続く週が、現在のような形で使われるようになったのは紀元前1~2世紀頃のローマだったと考えられています。暦には、一日、一月、一年といった一定の長さのサイクルがあります。ここで挙げたサイクルは、地球の自転、月の満ち欠け、地球の公転という天体の動きに基づいたサイクルです。この中で現在の「一月」は実際の月の朔望とは無関係になってしまっていますが、元々の成立過程を考えれば少なくともその生まれた時代には月の朔望の周期によって生まれたサイクルであることは間違いありません。一日、一月、一年の長さはこのように天体の動きから導かれたものであったので、その長さはある種必然的に定まったとも言えますが、これに対して本日取り上げた「週」は人為的に定まった長さといえます(多分、月の満ち欠けの 1/4。新月から半月、半月から満月・・・という周期とは関係していると考えられますが)。現在の「週」はメソポタミアに栄えた古代のバビロニアで生まれたものと考えられます。歴史上有名なバビロン捕囚で、バビロンに捕虜として連れ去られたユダヤ王国の人々の子孫が、やがて故郷に帰ったときにバビロンで使われていた週の慣習を持ち帰り、その慣習がキリスト教の拡がりに伴って拡がったものだと考えられます。

◇曜日の順番の誕生
 現在の「週」の生まれ故郷がバビロニアなら、バビロニアでは週はどのように作られたのかを観れば週の順番がどのようになっているかという問題もわかるのではないでしょうか。ということで、早々に観てみましょう。週の中における曜日の順番がバビロニアでどのように決められていたかについては、古代ギリシャの歴史家カシウスによれば、次のようだったと説明されています。

 1.太陽・月・水星・金星・火星・木星・土星は星でありまた神である。
 2.1 日24時間はそれぞれ1の神々の支配する時間である。
 3.星は遠い順に土星・木星・火星・太陽・金星・水星・月である。
 4.2の各時間に3の星を遠い順に配置する。
  ⇒土星→木星→火星→太陽→金星→水星→月→土星→木星→火星→・・・
 5.その日の最初の時間を支配する神(星)がその日の支配神(星)である。

 このように考えて一日の支配神を考えて行くとその順番は

   土星→太陽→月→火星→水星→木星→金星

 となります。そして一日の支配神(星)の名を取って曜日としたわけです。ちなみに「曜」とは「ひかり、輝き」という意味です。この順番を見る限りでは、本日「土曜日」が週の始まりということになりますね。

◇日本への伝来は「占い」
 曜日を日本へ伝えた人物は弘法大師空海だといわれています。遣唐使と共に中国に渡った空海が伝えたものですが、この時の曜日は日の吉凶判断のために使われました。日常あたりまえにこの曜日を使う私たちからすると、日の吉凶に使われたというのはなんだか奇異に映ります。誰でも今日の曜日を知っているけれど、その曜日毎に日柄の善し悪しなど問題にしませんからね。本日土曜日はどんな日かというと、「この日は口舌事あり。腹中のわずらいあり・・・」「週の始め」だというのに、あんまりいい日ではなさそうですね。まあ、一日経って日曜となれば、「この日は万事良し。財宝に縁あり、商人は利徳倍増」だと目出度い一日。では、吉日となる日曜日を目指して、週の始めの土曜日一日を頑張りましょうか。(「2020/07/25 号 (No.5047)」の抜粋文)

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2020-07-24 [twitter投稿]



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ルリマツリ(プルンバゴ)! [ヘッダー画像]

200713no3.JPG
撮影日:2020.07.12
JA直鞍なのはなガーデン
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観蓮節 [かわうそ@暦]

□観蓮節
 今日は7/24日ということで、観蓮節の話です。その昔の中国(まだ太陰太陽暦、いわゆる旧暦が使われていた頃の)では、六月二十四日は観蓮節(かんれんせつ)と呼ばれ、蓮の花が開く様を眺める観蓮会が開かれたそうです。この中国の風流な行事は、江戸時代の儒学者たちによって日本にも紹介されて、上野の不忍池催されたこともあります。現在でも全国の蓮の名所ではこの観蓮節の日付の近辺・・・旧暦の日付だったり、旧暦の6/24をそのまま新暦の6/24としたり、月遅れの7/24だったり、あるいはこうした日付に近い週末等々・・・に観蓮会が開かれることが多いようです。お近くに蓮の名所と呼ばれるようなところが有れば、観蓮会が開かれているかどうか調べてみてください。今年は武漢肺炎の感染拡大対策のために、毎年行っていた場所の観蓮節、観蓮会も中止となっていることがありますから注意が必要。ただ、そうは言っても大人数で一度にというのではなくて、ある程度、日数に幅を持たせて「御自由に蓮をご覧ください」というところもあるようですから、そうした場所ではゆっくりと花を眺めることが出来て、結果的にはラッキーという場合もあるかもしれません。まあ、特別に観蓮会などが催される場所でなくともこの時期は蓮の花の季節ですから、ご自分であの大きな葉っぱを目印に蓮の在処を見つければ、蓮の花を楽しむことは出来るはずです。早起きして、蓮の葉に朝露が輝く頃に自分だけの観連会と洒落てみるのも楽しいと思います。

◇古代から蘇ったハス
 日本の蓮といえば、大賀ハスの名前を思い出します。大賀ハスは1951年にハスの研究者であった大賀一郎博士が千葉県千葉市検見川の落合遺跡(縄文時代の遺跡)からハスの実 3つを発掘し、この2000年以上前の蓮の実の 1つが翌年見事に発芽し、花を咲かせた(1952/07/18開花)もの。ちなみに、同遺跡から発見された古代の丸木船の木は放射性炭素年代測定の結果、3000年以上前に生きていた木であることがわかっています。ハス自体の年代はというと発芽実験のため 3つとも使われたため測定されておらず、はっきりとはわかっていないそうですが、丸木船の木から1000年後と考えても、2000年々以上昔、弥生時代以前のハスであることは間違い有りません。一粒の実から芽を出し花開いた大賀ハスですが、現在ではその子孫が全国各地(海外も含め)で栽培されています。調べてみたら皆さんのお近くでも案外簡単に、この古代の蓮の花を楽しむことの出来るところが見つかるかもしれません。昔々の中国から伝わった観蓮節の日に、もっともっと古い時代に日本の地で花を咲かせていた蓮の子孫の花で観蓮会なんて出来たら、時を超えた夢を楽しめる気がしませんか?(「2020/07/24 号 (No.5046)」の抜粋文)


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2020-07-23 [twitter投稿]



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ムクゲ(木槿)! [ヘッダー画像]

200721no49.JPG
撮影日:2020.07.21
福智山ろく花公園
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今日(7/23)の夕方、西の空に見える月は【三日月】です [かわうそ@暦]

◆今日(7/23)の夕方、西の空に見える月は【三日月】。
新月後に初めて見える月が見えるのはこのころ。夕方の空に見える月であることから「夕月」、古代の美人画の眉のように細い月であることから「眉月」とも呼ばれます。

◆お月様の基礎データ
・月齢: 2.4 (7/23 の正午の値)
・月出:7/23 7時 2分 月没:7/23 20時55分 (東京での時刻)
・南中(真南に見える瞬間):7/23 14時 3分 (東京での時刻)
・南中時の月と地球の中心距離は 370000 km (平均距離の 0.96倍)。

 月は平均より 14400km近く、見かけの大きさはいつもより少し大きいです。お月様、見えるでしょうか?見えるといいですね。(「お月様のお知らせメール」の抜粋文)
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