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明日(12/11)の明け方の東の空に昇る月は【二十六夜の月】です [かわうそ@暦]

◆明日(12/11)の明け方の東の空に昇る月は【二十六夜の月】。
明け方の空に見える月であることから「有明の月」、古代の美人画の眉のように細い月であることから「眉月」とも呼ばれます。この月の後は新月の時期となり、しばらく月はその姿を隠します。

◆お月様の基礎データ
・月齢: 24.9 (12/10 の正午の値)
・月出:12/11 2時17分 月没:12/11 13時57分 (東京での時刻)
・南中(真南に見える瞬間):12/11 8時12分 (東京での時刻)
・南中時の月と地球の中心距離は 364400 km (平均距離の 0.95倍)。

 月は平均より 20000km近く、見かけの大きさはいつもより大きいです。お月様、見えるでしょうか?見えるといいですね。(「お月様のお知らせメール」の抜粋文)
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2020-12-10 [twitter投稿]



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ハナキリン(花麒麟) ! [ヘッダー画像]

201209no1.JPG
撮影日:2020.12.09
JA直鞍なのはな畑
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「左暦軸にせまる」ころ [かわうそ@暦]

□「左暦軸にせまる」ころ
 なんのことかな?と思えるこの「左暦軸にせまる」という言葉は、平安の昔には、一年の終わりが迫っていることを表す言葉として使われていました。

◇現代は、「暦台紙に迫る」かな?
 「あ、今年も最後の1枚になったな」最近は一月が一枚になっているものが主流のカレンダ-、新年には12枚(つまり12ヶ月)あったカレンダーも年末の月、十二月になると台紙と12月を表す一枚を残すのみとなり、さみしくなります。ちょっと珍しくなった、レトロな感じを醸し出す日めくりカレンダーを使っているという方も、師走も中旬となる今頃は、めくる紙数の残りが少なくなって、さみしい感じになっていると思います。カレンダーの台紙の存在が気になる頃になると、目に見えない時の流れがカレンダーの残りの枚数という具体的な形となって現れ、年の終わりが迫って来ていることを私達にひしひしと感じさせるようになります。

◇今は台紙、昔は軸
 さて、現在のような月めくり、日めくりのカレンダーだと、年の終わりに現れるのは台紙ですが、昔々、王朝文化の華やかなりし平安の時代にあっては年の終わりに現れるものは「軸」でした。平安時代の人々(とはいっても貴族の方々)が使っていた暦は具注暦と呼ばれるものでした。具注暦とは、注(暦注)が具わった暦という意味の暦ですが、一般に「具注暦」といった場合は、全て漢文で書かれたものだけを指し、後世に庶民の間で流通した仮名で書かれた仮名暦(かなごよみ)と区別します。現在では、年末に書店や雑貨店に行けば簡単に手に入る暦ですが、印刷技術など無かった平安時代はそうはいきません。公式の暦は天皇、皇太子に献上されるもの以外は、中央の役所に必要な部数が作られるだけなので、貴族といえど直接入手することは出来ません。ではどうしていたのかというと、この役所に配られた暦を、いろいろなツテを使って書き写させてもらうのです。暦一つ入手するのも大変でした。さてさて、こうして苦労して入手した暦ですが、その形態はというと巻物でした。日毎の暦注が一行に書かれ、それぞれの行の間にはかなりの余白がありました。貴族達は、毎朝目覚めるとまずその日の暦注を読み、一日の過ごし方を考えたものと思われます。余白の部分には、いろいろな行事予定を書き込み、また一日が終われば、その日の出来事を書き込むなどしていました(現代のシステム手帳&日記帳のような用途ですね)。一年の暦注だけでも三百数十行の行数があり、また十分な余白があると言うことを考えると、この巻物、結構な長さになります。となると、一年分を拡げておくことなど出来なかったでしょうから、机の上には、半月から一月分くらいが拡げられて居たことでしょう。年の初めに巻物を右から拡げて、過ぎた部分を巻き取って行きます。こうして巻物の暦を使って行くと年の初めには結構な太さのあった暦の左側(左暦)が段々と細くなり、師走ともなると、そろそろ巻物を巻き付けていた「軸」が見えるようになってきます。私達が、暦の台紙が見えてくると、今年も終わりだなと思うのと同じことをきっと平安貴族の皆さんも、左暦の軸をみて思ったことでしょう。壁に掛かった「台紙に迫った暦」を見ながら、ふとそういえば「左暦軸にせまる」なんて言い回しがかつてはあったなと思いだして本日の暦のこぼれ話となりました。ぼんやりと暮らしていましたが、そろそろ年越しの準備を始めないといけない時期になりました。(「2020/12/10 号 (No.5185) 」の抜粋文)

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