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2020-12-24 [twitter投稿]



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【冬至冬中冬はじめ】(とうじ ふゆなか ふゆはじめ) [かわうそ@暦]

【冬至冬中冬はじめ】(とうじ ふゆなか ふゆはじめ)
 [「冬至」は、二十四節気の一つ。太陽が最も南に寄り、北半球では夜が最も長い日。陽暦十二月二十二日ごろ] 冬至は、暦の上では冬の半ばといえるが、気温が一年中で最も下がるのは立春(陽暦二月四日ごろ)なので、実際の寒さからすると冬のはじめだということ。[参考]春の到来からいうと、光の春は冬至から、気温の春は立春からはじまるといえる。 《成語林》

 寒くなりました。寒さに弱い私にはつらい季節です。冬至と言えば「冬の至り」のはずなのに寒さはまだまだ。本日採り上げた言葉は、冬至と冬という季節の実際の関係をよく表した言葉です。辞書の説明にあるとおり、北半球に住む私たちからすれば冬至は一年で一番日(昼)の短い日です。日の時間が一番短い日を過ぎれば後は長くなるだけですから、日の長さという点では冬至は冬という季節の半ばを過ぎて、春に近づいて行く日という事になります。ところが、日の長さよりおよそ一月遅れて変化する気温からすれば、寒さのピークはこれから。冬至を過ぎて、年が明けてからが寒さは本番を迎えます。寒さから言えば、冬はまだ始まったばかり。「冬至冬中冬はじめ」という言葉は光(日の長さ)と気温という二つの異なった観点から眺めた冬至と季節の関係を上手に言い表した言葉です。日が当たることによって大地や海が暖められ、気温はその大地や海が空気を暖めてはじめて上がり始めるものです。この気温の間接的な変化のために、光の季節と気温の季節の間にはおよそ一月のずれが生じてしまいます。折角日が延びてもすぐに暖かくはならないとは、何とも残念ですね。とは言いながら、光の上では今日は春に向かい始める日。気温から見る季節にしても春に向かって暖かくなるための準備は始まったわけですから、冬至を過ぎても寒さは厳しくなるばかりとはいえ、先が見えないわけでもありません。光の上からは春に向かうということで、光の話だけに気分だけでも明るくして、これからの寒さを乗り切って行きたいと思います。(「2020/12/23 号 (No.5198) 」の抜粋文)
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クリスマス・イブと一日の始まりについて [かわうそ@暦]

□クリスマス・イブと一日の始まりについて
 本日は言わずとしれた、クリスマス・イブ(Christmas Eve)です。キリストの降誕節は 12/25ですが、なぜかこの前日の 12/24の方により多くの行事が集中しているのはなぜでしょうか。この辺りには一日の始まりについての考え方の違いが関係しているようです。

◇一日はいつ始まる?
 一日がいつ始まるのかと問われれば現在は午前零時ですというのが常識的な答えとなるでしょう。また暦の上の正式な日の区切りも現在は間違いなく午前零時です。ですが、この午前零時には何か特別なマークがあるわけではなく、目立った現象があるわけでもありません。今では常識の日の区切りである午前零時が一日の起点という考えは、暦や時刻といった概念が大分高度化してから生まれたもので、原始的な(素朴なというべきか?)日の区切りとは違っているようです。では、原始的な一日の区切りの瞬間とは・・・と考えると判りやすいものが二つあります。それは「日の出」と「日の入り」です。人間の生活サイクルはどうしても太陽が昇っている昼と、沈んだ後の夜というものの繰り返しで規定されがちで、これが「1日」となりますから、この昼夜を分ける瞬間である日の出または日の入りの時刻が一日の区切りの点と考えるのは、考えてみれば至極当然のことのようです。そのため、日の出や日の入りを一日の起点と考える文化をもつ地域は今でも多く、昔はもっと多かったと思われます。顕著な例としては、イスラム暦は今でも日没が一日の区切りで、日没から一日が始まります。キリスト教の母体となった地域で使われたユダヤ暦もまた同様で日没を一日の起点と考えておりました。

◇「イブ(Eve) 」は「イブニング(Evening)」
 Christmas Eve のEve は、Evening を表す言葉。現在は現在の日付の区切り(午前零時)の感覚から、クリスマス・イブ(Ch-ristmas Eve はクリスマスの前夜と受け取られがちですが、先に書いたように、一日の始まりを日没に置く考えからすれば、現在の 12/24の夕方はクリスマス 12/25の始まりなのです。キリスト教の教会のミサがこの 12/24の夕方から25日の午前中に集中するのはこの、日の区切りの考え方からすればごく当たり前のことです。本日はクリスマス・イブと言うことでこれに関係する話を書こうとは思ったのですが、宗教的な話は私には荷が重すぎるので、日刊☆こよみのページはこよみのページらしく、暦の話として一日の区切りの話を行ってみました。一日の区切りはいつか?という話題は、実は大変奥が深い話。本日は、クリスマス・イブにかけてその一端を書いてみました。この件に関してはまだまだ書くことがありそうですね・・・。(「2020/12/24 号 (No.5199)」の抜粋文)

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