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2018-11-13 [twitter投稿]



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秋の実り(ザクロの実)! [ヘッダー画像]

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福智山ろく花公園
撮影日:2018.11.13
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酉の市、武運長久から商売繁盛まで [かわうそ@暦]

□酉の市、武運長久から商売繁盛まで
 今日は、酉の日(二の酉ですが)。11月の酉の日といえば、商売繁盛・開運招福の祭り、酉の市が全国の鷲(おおとり)神社、大鳥神社で開かれます。酉の市は今は「とりのいち」と呼びますが、昔は「とりのまち」と呼ばれたようです。「まち」は祭りを意味する言葉です。

◇武運長久
 さてこの酉の市のたつ鷲神社や大鳥神社は、元はといえば武神である日本武尊(やまとたけるのみこと)にゆかりのある神社ということで、武運長久を祈る武士たちの尊崇を集めた神社であったとか。現在、酉の市は日本全国で見られる行事となってきましたが、元は関東独特の祭りであったといわれます。武運長久を祈る神社での祭りということを考えると、その発祥の地が武士の社会の中心地であった関東というのもうなずけます。なお、酉の市が11月の酉の日に行われる理由は、日本武尊の命日が11月の酉の日といわれているからだそうです。

◇秋の実りを祝う農民の祭り
 さて、「武運長久を祈る」神社であった鷲神社でしたが、武士の社会も安定し、武士が戦闘員として活躍した戦国の時代が遠退いた江戸時代も半ばにはすっかり「武運長久を祈る」姿も見られなくなってしまいました。そうした時代の影響でか、酉の市の性格も大きく様変わりして農民たちの祭りになっていきました。農民たちの祭りとなった理由は、酉の市の舞台となった神社が田舎にあったからでしょう。江戸周辺で酉の市で有名だったのは花又村(足立区花畑町)の大鷲神社、千住の勝専寺に浅草の長國寺。それぞれ「本の酉」「中の酉」「新の酉」と呼ばれていたそうですが、このいずれもが江戸時代はドンと田舎にありました。浅草などは、「浅草田圃(あさくさ たんぼ)」と呼ばれていたわけで、江戸時代の後期に発行された江戸の年中行事を解説した書物、東都歳時記に「浅草田圃の酉の市」の絵があるのですが、その絵を見るとまさに周りは「一面の田圃」です。農村があって、収穫が終わり、年越しの準備もぼちぼち始まる頃、そこに神社やお寺があって祭礼が行われていれば周囲の農民が集まって市が立つのも時間の問題。そして、武運長久を祈った酉の市がいつしか農民の祭りに。農民の祭りにたつ市ですから、そこで売られるものは農具類であったり、日用雑器だったりします。現在酉の市で人気の商品である「熊手」もこうした商品のひとつとして売り始められたものです。今の浅草は、都心とは雰囲気が違いますが、さすがに「浅草田圃」と云われた時代を想像するのが難しい、にぎやかな街です。

◇商売繁盛の祭りへ
 さて、武運長久を祈る祭礼から農民の祭りとなった酉の市ですが、次第にこの祭りが有名になって、江戸の町人たちも見物に集まるようになってきました。特に浅草の長國寺の酉の市は、吉原の裏門と接していて、祭礼の日には普段は閉ざされている吉原の裏門も開かれて通行が自由にできたことから、人気となったそうです。こうなってみるとこの市に訪れる人の多くが地元の人から、今でいうところの「観光客」みたいな人たちへと変化しました。観光客の心理は昔も今もあまり違わないようで、せっかく出かけてきたのだから、何か記念になるものを買って帰りたいものなのでしょう。ここで人気が出たのが、熊手。酉の市は、「福を取り(酉)込む」という語呂合わせでありがたがられたのですが、熊手を使えば福を取り込むどころか「福をかき集められる」ということで、縁起のよい土産物となりました。今、酉の市の熊手といえば、お多福や、七福神、宝船、打ち出の小槌、鯛や福笹など様々な飾りが付いています。酉の市が農民の祭りであった頃は本当に実用的な熊手に、縁起物の稲穂を結びつけた程度のシンプルなものだったのでしょうが、次第に実用より装飾品としての価値に重点が移って、現在のような姿になったと想像されます。こうして熊手を買い求めた人たちは、江戸の町に帰ればその多くが商売に携わる人々であったでしょうから、熊手でかき集める福とはすなわち、商売繁盛となって、商売繁盛を願う現在の酉の市となりました。始めは、武士の武運長久の祭りであり、次に農民の収穫を祝う祭となり、その次は商人の商売繁盛を祈る祭りにと時代とともにその姿と性質を少しずつ変えてきた酉の市、さてこれからはどんな祭りに変貌して行くのでしょうか。自分の生きているうちに、今とは違った酉の市の姿が見られるのか?なんだかちょっと楽しみな気がしますね。最後にもう一度、今年の11月の酉の日は、11/1,13,25の三度。今日は二の酉です。(「2018/11/13 号 (No.4427)」の抜粋文)
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