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明日(3/3)の明け方の東の空に昇る月は【二十六夜の月】 [かわうそ@暦]

◆明日(3/3)の明け方の東の空に昇る月は【二十六夜の月】。
明け方の空に見える月であることから「有明の月」、古代の美人画の眉のように細い月であることから「眉月」とも呼ばれます。この月の後は新月の時期となり、しばらく月はその姿を隠します。

◆お月様の基礎データ
・月齢: 25.2 (3/2 の正午の値)
・月出:3/3 4時13分 月没:3/3 14時27分 (東京での時刻)
・南中(真南に見える瞬間):3/3 9時19分 (東京での時刻)
・南中時の月と地球の中心距離は 405500 km (平均距離の 1.05倍)。

 月は平均より 21100km遠く、見かけの大きさはいつもより小さいです。お月様、見えるでしょうか?見えるといいですね。(「お月様のお知らせメール」の抜粋文)
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2019-03-02 [twitter投稿]



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節供過ぎの雛人形は嫌われる? [かわうそ@暦]

□節供過ぎの雛人形は嫌われる?
 明日は雛祭り、桃の節供です。本当は「上巳(じょうし)の節供」というのですが、ちょっと馴染みの薄い言葉かな?さて、その上巳の節供を明日に控えた今日は、なぜか節供を過ぎた後の話です。上巳の節供の話は、また明日に書こう。順番が逆じゃないかといわれそうですが・・・思いついた順番ということでお許し下さい。では、閑話休題。本題に戻ります。

 「節供を過ぎたら雛人形を早く片づけないと婚期を逃す」

 こんな話を耳にすることがあります。もちろん迷信ですし、私のような子供は男しかいないおじさんにとっては、どうでもいいことですが、立場によっては気にする方もいらっしゃることでしょう。「迷信」に振り回されるのはよくないと思いますが、ではどうしてこんな迷信が生まれてきたのかを考えるのは、なかなかおもしろいものです。

◇お雛様はどこへ
 現在のお雛様は、雛祭りが近づくと飾られ、雛祭りが過ぎると片づけられて家の何処かで来年の出番を待ち、繰り返し使い続けられるというのが一般的です。中には、親から子へ、子から孫へと、その家の女性に代々受け継がれてゆくようなお雛様もいらっしゃるようです。「家のおばあちゃんより、年上のお雛様」なんて云うものだってあるはずですが、元々のお雛様は、繰り返し使われるようなものではなくて、一度きりしか使われることのないものでした。地方によっては今も残る、「流雛(ながしびな)」がそれです。節供が終わればお雛様は、川や海に流され、二度と戻ってくることのない存在だったのです。

◇雛祭りの源流は、お祓い行事
 雛祭り(節供の名前としては「上巳(じょうし)の節供」)がどのような祭りであったかを、過去に遡って見て行くと、この行事はお祓い行事であったことが分かります。雛祭りは、現在は三月三日に行われる節供行事ですが、古くは三月最初の巳(み)の日(上巳)に行われていたため「上巳の節供」とよばれるようになったのです。この行事の発祥の地は中国。古代の中国ではこの日に、河で身に付いた穢れを祓うための禊ぎを行っていました。禊ぎの後、水辺に生える香りのよい草で体を拭き清めました。そのうちに、この河での禊ぎが儀礼化し、自ら水に入って禊ぎする代わりに、紙や草で作った形代(かたしろ)で体を撫で、穢れを形代に移してこれを河に流すようになりました。自分が禊ぎする代わりを形代(人形)にさせたのです。こうして穢れを移した形代を河に流す行事が、今に残る「流雛」という行事というわけです。

◇お雛様は縁起が悪い?
 元々は川や海に流してしまっていた形代でしたが、室町時代に入った頃から、贈答の対象とされるようになって、次第に豪華になって行きました。その行き着いた先が現在の雛人形です。こうなってしまうと、毎年毎年この豪華な雛人形を川に流してしまうなどと云うことは無くなりました。確かにもったいないし、下流に住む方々には多大のご迷惑をおかけすることになりますからね。しかし、本来は人間についた邪気や禍をその身に移して、節供の終わりには川や海に流されて、不運の種を運び去るはずのお雛様でしたから、節供が終わってからも、ずっと身近にあっては、邪気や禍が去らないことになってしまいます。「節供を過ぎたら雛人形を早く片づけないと婚期を逃す」こんな迷信が生まれた裏には、節供過ぎのお雛様には邪気や禍がついているのだという、昔々の上巳の節供がお祓い行事であった時代の記憶の名残があるようです。人に代わって邪気や禍を引き受けてくれる人形という考えが、この迷信の裏にあることを知ると、単に嫌うのではなく、大切にしまって、その苦労を労ってあげたくなりませんか?かたづけるときには優しく、丁寧に片付けてあげましょうね。(「2019/03/02 号 (No.4536)」の抜粋文)
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