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2020-01-24 [twitter投稿]



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クモマグサ(雲間草)! [ヘッダー画像]

200124no10.JPG
撮影日:2020.01.24
福智山ろく花公園
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旧正月は三番目の月 [かわうそ@暦]

□旧正月は三番目の月
 本日の暦のデータです。西暦 2020年 1月 24日 [月の] 第4週 第4金曜旧暦  12月(大) 30日 (大安)新暦を使う日常を過ごしておりますので、もう「お正月」という気分ではなくなりましたが、旧暦の日付を見ると、まだ12月。師走です。日付は30日で、大安。おっと、最後の大安は余計でしたね。旧暦の30日ということは、明日は暦月が変わって旧暦の正月となりますので本日は旧暦の正月(以降、旧正月)についての話を書いてみます。

◇旧正月は寅の月
  旧暦の正月は立春に近い位置に置かれており、月を表す十二支では寅の月となります。唐突な感じのいきなり説明ですが、内容は読んで頂ければ暦の話としてはごく当たり前の話です。既に大寒に入って数日が過ぎましたから、大寒の次の二十四節気にあたる立春は10日程でやってきます。そして明日からは旧正月に入るわけですから、旧正月が立春に近い場所にあるという説明のとおりとなりました。

◇十二支と旧暦月
 このコーナーでも何度も取り上げた干支(えと)は、そうした説明で述べたとおり、元々は順番を表す数詞の一つでした。特に十二支についていえば暦の月の順番を表す特別な記号(数詞)として生まれたものと考えられています。現在の旧暦(変な表現ですけれど)では正月は「建寅月」とよばれます。これは寅の月の意味で、十二支の順に数えた寅の順番の月ということを意味します。

◇正月なのに十二支の順番は三番目
 さて、「正月を表す十二支は三番目の『寅』」って、なんだか変な感じがしませんか? 年の最初の月なんだから、十二支もその最初である「子の月」になってしかるべきではないのかな?正月が「寅」ならば、十二支の最初である「子」の表す暦月は何時かと考えるとこれは、十一月です。先ほどの書き方で示すと旧暦の十一月は「建子月」となります。正月より2ヶ月早い月がこれにあたっています。さてここでもう一つ。旧暦時代(日本で太陰太陽暦が正式な暦だった時代)、作暦はまず前年の冬至を含む月である十一月を決定することからはじまった。これも正しい話。だんだんと判ってきましたね。日本や中国で使われて来た太陰太陽暦の特長の一つとして、一年の始まりの時期を立春前後に置いていたことをあげる方がいらっしゃるのですが、そうと決まったものでは無かったのです。現在の旧正月が寅の月であることや、作暦の開始が前年の十一月(子の月)の計算からはじまるという理由を考えると、現在の旧暦十一月(建子月)を正月としていた時代があったということが朧気に判ってきます。その時代は何時かというと、それは十二支を暦の順番を表す数詞として使い始めた頃、中国の周王朝の時代です。

◇三種類の「正月」・・・三正
 周王朝の暦は冬至を含む月を「正月」として、年の始めと考えていました。ですから周王朝の末期に暦月の順番を示すために生まれた十二支は周王朝の年の始めの月(正月)から順に「子丑寅卯・・・」と割り振られました。また、暦作成もまずは「正月」に当たる「建子月」を求めるところから計算がはじまったわけです。至極もっとも。そしてこの「子の月」を正月とする暦は周王朝の暦でしたから、周正(しゅうせい)の暦と呼ばれるようになりました。中国では、古代の三つの王朝、夏・殷・周はそれぞれ違った正月を採用していたと考えそれぞれを、

   夏正(建寅月が正月)
   殷正(建丑月が正月)
   周正(建子月が正月)

 と考えました(三つまとめて「三正」という)。現在の旧暦は建寅月に正月をおきましたから「夏正の暦」ということが出来ます。

◇「夏正」の暦の勝利?
 漢の時代以後の暦は一部の例外はありましたがそのほとんどが夏正の暦を標準とするようになり現在に至ります。約二千年もの長い間ずっと、十二支の三番目の寅の月、建寅月を正月とする夏正の暦を使い続けていましたから、いつしか「太陰太陽暦は立春付近に正月をおく暦」だと誤解されるに至ったわけで、太陰太陽暦には正月を建寅月におかなければならない理由があるわけではないのです。そして漢王朝の暦の正月が現在の位置に決められても、十二支によってあらわされる暦月の順番は周代に決められた時からの連続性を保ったため、正月が十二支の 3番目に当たる寅の月(建寅月)となってしまったのでした。旧正月が十二支の三番目の寅の月であるということには、暦自身がたどった歴史が秘められているのですね。(「2020/01/24 号 (No.4864)」の抜粋文)

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