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【爾は爾為り、我は我為り】(なんじはなんじたり、われはわれたり) [かわうそ@暦]

【爾は爾為り、我は我為り】(なんじはなんじたり、われはわれたり)
 孟子 万章・下 に有る言葉で、元は春秋時代、魯の国の大夫、柳下恵の言葉だとされます。「お前はお前だ、私は私だ」という単純な言葉です。元はもう少し長くて、「私の傍らで裸になったり、不作法な行いをするものがいても、お前はお前だ、私は私だ。その不作法な行いで、私を汚すことは出来ない。」と言う意味の言葉が書かれています。柳下恵、本名は展禽、字は季と言う人物。柳下という地に居り、死後に恵と諡(おくりな)されたことから後世、柳下恵と呼ばれるようになりました。流俗に動かされること無く、自ら信じるところを行った賢大夫として知られています。「時代が生み出した犯罪」だとか「現代社会が生み出した心の闇」だとか、つかみ所のない言葉を耳にする度、まるで原因が本人以外のところに有るかのように片付けてしまう風潮に嫌気がさします。時代がどうとか、世間がどうとかいっても、それに同調するしないは本人の選択なのに。とはいいながら、周りがしているからとそれを言い訳にしたいという弱さは誰にでも有ります。

  爾は爾為り、我は我為り

 柳下恵にもそうした弱さあったのでしょうか。強かった人ではなくて、強くなっていった人だったのかと、そんなことを考えさせてくれる言葉です。(「2020/02/24 号 (No.4895) 」の抜粋文)
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今日(2/24)のお月様は【新月】です [かわうそ@暦]

◆今日(2/24)のお月様は【新月】。
今日の月は日の出の頃に昇り、日の入りの頃に沈みます。空に昇っている時間は概ね太陽と同じ。
日食でも起こさない限り、月の在処はわかりません。旧暦では、この新月の日が暦月の一日(朔日)となります。

◆お月様の基礎データ
・新月の瞬間は 2/24 0時32分 (月齢は 0.0) ※新月とは、月と太陽の黄経の角度差が0度となる瞬間です。
・月出:2/24 6時51分 月没:2/24 17時58分 (東京での時刻)
・南中(真南に見える瞬間):2/24 12時22分 (東京での時刻)
・南中時の月と地球の中心距離は 404300 km (平均距離の 1.05倍)。

 月は平均より 19900km遠く、見かけの大きさはいつもより小さいです。(「お月様のお知らせメール」の抜粋文)


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2020-02-23 [twitter投稿]



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ボケ(木瓜)! [ヘッダー画像]

200211no16.JPG
撮影日:2020.02.11
JA直鞍なのはなガーデン
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令和最初の天皇誕生日に天皇誕生日の話 [かわうそ@暦]

■令和最初の天皇誕生日に天皇誕生日の話
 本日、2/23 は祝日。天皇誕生日です。昨年(2019年) 5月には今上陛下は御即位なさって、令和という新元号に変わりましたが、ご即位時点では既にその年の誕生日を過ぎておりましたので昨年は、「天皇誕生日」という祝日のない、寂しい年になってしまいましたので、今年、令和二年の今日が令和最初の天皇誕生日となりました。

◇昔の天皇誕生日
 平成の時代の天皇誕生日は12/23。この辺はまだ記憶に新しいところですがその前はというと、「知りません」という世代も増えてきたことでしょう。平成の一つ前、昭和の時代の天皇誕生日は4/29。もちろん昭和天皇の誕生日です。4/29といえば、気候もよい時期であり、 5月のゴールデンウィークと時期が近かったので大型連休の一部となって、有り難い存在でした。そのためか、天皇誕生日でなくなった後も「みどりの日」→「昭和の日」と名前は変わりましたが、今でも祝日の一つとして残っています。「天皇誕生日」という呼び名は戦後に作られた「国民の祝日に関する法律」から使われるようになったもので、それ以前の帝国憲法時代の天皇誕生日は「天長節」とよばれていました。天長節の「天長」は、老子の第七章の

  天は長く地は久し(天長地久)。天地の能(よ)く長くかつ久しき所以のものは、
  その自ら生ぜざるを以てなり。

 からとられたそうです。天は永遠であり地はいつまでもある。天が永遠で地がいつまでもあるのは、自身の命を育てようとしないからであると云った意味でしょう。天皇の徳を天に例え天が永遠であるように、天皇の治世が末永く続くようにという意味なのでしょう。明治以降は一世一元が原則となりましたから、天皇の治世が末永く続くということは、同時に天皇陛下の長寿を祝うことにもなります。ちなみに、もととなった老子の「天長地久」から、天皇陛下の誕生日を天長節と呼んだように、皇后陛下の誕生日は地久節と呼ばれました。

◇天皇誕生日(天長節)の日付の変遷
 明治以降の天皇誕生日(天長節)は、
  11/03 (明治時代)
   8/31 (大正時代)
   4/29 (昭和時代)
  12/23 (平成時代)
   2/23 (令和時代)
 となっています。さて、上記の天長節の中で、昭和時代の4/29日以外にも何となく見覚えがある日付がありますね。それは明治天皇の天長節、11/3。現在の「文化の日」の日付です。明治天皇の天長節は、「明治天皇の遺徳を仰ぐ」ということで昭和に入ってから再び、「明治節」という祝日(昭和2年~22年)となっていたなじみ深いものだったためか、名前は変わりましたが、現在も祝日となっています(日本国憲法の公布日というのが公の理由ですが)。脱線ついでですが、明治天皇の誕生日は、嘉永 5(1852)年 9月22日。11月 3日はこの日付を新暦に直したものです。

◇天長節にまつわる雑話
 天長節(天皇誕生日)に関係する話として思い出すのは、「天長節祝日」というちょっと変わった名前の祝日。これは、大正時代(ただし大正 3年から)限りの祝日でした。天長節祝日という祝日があったからといって「天長節」はなかったのかというわけではありません。天長節は天長節で、ちゃんと存在しています。

  天長節 8/31
  天長節祝日 10/31

 どちらが大正天皇の誕生日かと云えばこれは天長節。では天長節祝日は何かというと、病弱でいらした大正天皇が残暑の厳しい時期に天長節の各種式典を行うことを厭われたため、式典は寒暑の厳しくない時期に行うことにしたため、これが「天長節祝日」となったのでした。以上、天皇誕生日にまつわる、本日の曆のこぼれ話でした。取り留めの無い話で済みません(いつものことか)。(「2020/02/23 号 (No.4894) 」の抜粋文)

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2020-02-22 [twitter投稿]



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ピンクユキヤナギ(ピンク雪柳)! [ヘッダー画像]

200218no22.JPG
撮影日:2020.02.18
福智山ろく花公園
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暦の基礎知識・・・干支の書き方と読み方 [かわうそ@暦]

□暦の基礎知識・・・干支の書き方と読み方
 2020/2/22を昔の歴史書風に書いてみると「庚子年二月乙未」という風になります。「庚子(こうし)年」「乙未(いつび)」はそれぞれ年と日を干支紀年法、干支記日法と呼ばれる方式で表したものです。先日、とある方と暦の話をしていて、話が六十干支に及んだとき、「六十干支ってなんですか? 聞いたことないです」と言われました。あまり、一般的には使われない言葉なのかな? 暦の話が日常の話だと勘違いしている私のような者の常識は一般社会の常識とずれているのかもしれないと気づいた瞬間でした。そんなわけで、暦の世界では常識と考えられている(私が勝手に思い込んでいる)干支の書き方と読み方について書いてみることにしました。

◇干支は順番を表す数詞
 この干支の歴史は古く、中国の殷の時代には既に使われていました。亀の甲羅や動物の骨に刻まれ出土したことから甲骨文字と呼ばれるようになった殷時代の文字にはすでにこれが存在します。干支は年や日にちを示すのに使われることが多く、占いの本などにも必ず登場しますが、これは順番を数えるために使われた詞であって、本来は占いとは無関係でした。このため干支自体は「暦注」の仲間とはされないのが普通です。こうした干支を用いた年や日の数え方を干支紀年法、干支記日法と呼びます。まず干支があって、後から占いがこれを利用するようになったのですが、今では占い以外のことにはあまり干支が登場しないので、干支とは占いのために作られたのかのようです。干支にとっては迷惑な話です。十干と十二支を組み合わせて六十干支が出来ます。六十干支は単に干支ともいいます。占いの世界では干支を、天干地支(てんかんちし)などと呼ぶようですが、その呼び名の通り、干支を書く順番は十干(じっかん)が先、十二支(じゅうにし)が後となります。

◇十干
  甲(こう・きのえ) ・乙(いつ・きのと) ・丙(へい・ひのえ)
  丁(てい・ひのと) ・戊(ぼ・つちのえ) ・己(き・つちのと)
  庚(こう・かのえ) ・辛(しん・かのと) ・壬(じん・みずのえ)
  癸(き・みずのと)
 の10種類。

 「きのえ」は「木の兄」のことで、はじめの「木」は木火土金水の五行の中の「木(き)」。「兄」は陰陽を表す「兄(え)」と「弟(と)」の「兄」。ちなみにこの「兄弟(えと)」から、干支全体も「干支(えと)」と呼ぶようになりました。

◇十二支
  子(ね・し)  ・丑(うし・ちゅう) ・寅(とら・いん)
  卯(う・ぼう) ・辰(たつ・しん)  ・巳(み・し)
  午(うま・ご) ・未(ひつじ・び)  ・申(さる・しん)
  酉(とり・ゆう)・戌(いぬ・じゅつ) ・亥(い・がい)
 の12種類。

 今年は「卯年(うさぎどし)」などでおなじみのもの。なじみの有る動物の名前では呼ばれますが、十二支以外では「いぬ」を「戌」と書くようなことはない特殊な使い方です。そのためか、昨今では「今月の犬の日はいつですか」なんて質問をしてくる人も出てきております。こういう場合は「今月の戌の日のことですね?」と念押してから答えています。

◇組み合わせた場合の読み
 干支を組み合わせて使った場合、

  甲申 ・・・ 1.こうしん  2.きのえさる

 のように読みます。ただ1の「こうしん」と読んだ場合「甲申」か「庚申」か解らないことがありますので、2を使って補足することもあります。この基本を押さえれば読み方はほぼOK。一部には慣習的に甲子と書いて「こうし」を「かっし」と読む場合が有ります。また、本日の日の干支である「乙未」などもちょっとだけ注意がいります。「乙」は単独では「おつ」または「いつ」と読まれますが、六十干支では「いつ」の方を使います(あるいは、詰まって「いっ」と読まれます。大化の改新でおなじみの「乙巳の変」は「いっしのへん」ですね)。この辺は慣れるしかないと割り切りましょう。暦の基礎知識、最初の話として本日は暦の話に度々登場する割に、案外知られていない干支の書き方、読み方の話でした。(「2020/02/22 号 (No.4893) 」の抜粋文)
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