2020-02-04 [twitter投稿]
hippocampus460ゲラニウム - 絵画風 https://t.co/A3lqDXXh0s @hippocampus460さんから02/03 17:49 hippocampus460『KAGAYA (@KAGAYA_11949)』hippo@home|https://t.co/6rm8U18R4802/03 18:23 hippocampus460おはようございます!7時起床、天気 /満ちていく凸月(7時26分、輝面比66%)視認できず。今日は宵月、月齢10.0。月の入:02時19分、月の出:12時58分です(北九州) /今朝の空は霞んで雲が在りますが概ね晴れ!PM2.… https://t.co/ZE4mCyu4pF02/04 07:32 hippocampus460『立春に卵立つ話』hippo@home|https://t.co/W2qs3xbiiZ02/04 14:33 hippocampus460『フクジュソウ(福寿草)!』hippo@home|https://t.co/0uaIh4VjhJ02/04 18:20 hippocampus460日中、晴れ続く。暖かった!PM2.5のレベルは15(14→15)、AQI:良い /午前中、花公園に出かける。今日は入園者が多かった。陽気に誘われたかな?園内を一周する。フクジュソウ、カワヅザクラをパチリ(*^_^*) 茶店で常連さ… https://t.co/dq0vLJ6h2X02/04 18:32
立春に卵立つ話 [かわうそ@暦]
■立春に卵立つ話
本日のこぼれ話は、立春に卵が立つという話です。 立春にまつわる話、何かないかなと考えていた時、いつかどこかで読んだか聞いたかした「立春の日には卵が立つ」という話を思い出しました。どこで読んだのか、聞いたのか、探ってみると行き当たったのは雪の結晶の研究で有名な中谷宇吉郎博士の「立春の卵」という随筆でした。以下、この随筆に沿ってこの話を進めます。
◇立春の日には卵が立つ?
昭和22年2月6日の朝日新聞、毎日新聞などの大新聞の朝刊に写真入りで 立春の日に卵が立つ という記事が載りました。その写真には7つの卵が木の机の上にきちんと立ち並んだ様子が写っていたそうです。この写真が写された場所はなんと、中央気象台の予報室。気象台の予報官の皆さん立会いの下での実験だったのです。「立春の日に卵が立つ」という話は、中国の『天賢』(※正しくは天賢ではなく、「貝」の部分を「且」とした漢字)と『秘密の万華鏡』という古書から、張平群という方が見つけたもので、これを戦時中(1945年)、中国の重慶に駐在していたUP特派員の記者、ランドル氏の前で中国国民党宣伝部の魏氏が試して、卵が立つこと確認したものだそうです。さすがに、太平洋戦争(大東亜戦争というべきかな?)末期のこの時期ですので、大きなニュースにもならなかったようですが戦争が終わり、終戦後の混乱も徐々に沈静化した1947年に、魏氏とランドル氏が上海で出会って、再び実験してみることになったのでした。この話は、事前に評判となって興味をひいたらしく、上海の他、ニューヨークと東京でも実験され、それぞれの場所で見事に実験に成功したとのこと。この東京での実験の写真が、日本の朝刊を飾ったようです。この時の実験の様子を、中谷氏の随筆の文を引用すると『上海と、紐育と、それに東京と、世界中到る処で成功している。立春の時刻はもちろん場所によって異るので、グリニッチ標準時では二月三日午後三時四十五分である。それが紐育では三日午前十時四十五分、東京では五日午前零時五十一分にあたるそうである。ところがジャン夫人の実験がその紐育時刻に成功し、中央気象台では、四日の真夜中から始めて、「用意の卵で午前零時いよいよ実験開始・・・三十分に七つ、そして九つ、すねていた最後の一つもお時間の零時五十一分になるとピタリ静止した」そうである。こうなると、新聞の記事と写真とを信用する以上、立春の時刻に卵が立つということは、どうしても疑う余地がない。数千年の間、中国の古書に秘められていた偉大なる真理が、今日突如脚光を浴びて、科学の世界に躍り出て来たことになる。』(青空文庫 中谷宇吉郎 「立春の卵」より
https://www.aozora.gr.jp/cards/001569/files/53208_49866.html)
そこはかとなく、昭和前半の時代を感じさせる文体。都合により長めに引用させていただきました。
へー、立春の日には卵が立つんですね。
◇卵が立つ話
卵が立つ話として、これに類する話としては、「赤道の上では卵が立つ」なんていうのもあります。何か特別な日や場所では、普通では起こらないことが起こるんですね。と言いたいところですが、こうした話、まったくの嘘ではありませんが、「ちょっと嘘を含んだ話」なので注意が必要ですね。種明かしは、中谷宇吉郎博士の「立春の卵」を読み進めるとわかります。現在はこの随筆、著作権の保護期間を過ぎておりますので、インターネット上の「青空文庫」などで読むことが出来ますので御一読ください。URL は先の引用分の後に記載したものです。お読みになる前に、「立春に卵が立つ」という話のどの辺が嘘を含んだ話かも、考えてみるのも面白いかもしれません。ヒントを出すとしたら「立春の日に卵が立つ」じゃなくて「立春の日にも卵が立つ」ってことですね。
◇中谷先生の随筆の謎・・・かわうそ@暦の悩み
「立春の日に卵が立つ」ことについては、中谷博士がその随筆で理由をきちんと説明してくださっているのでその点は問題がないのですけれど、改めてこの随筆を読んで、私には「立春の日に卵が立つ」とは違った謎に行き当たってしまいました。それは、先ほどの引用分の中の『立春の時刻はもちろん場所によって異るので、グリニッチ標準時では二月三日午後三時四十五分である。それが紐育では三日午前十時四十五分、東京では五日午前零時五十一分にあたるそうである。』の部分。え~、そんなはずは・・・。ちなみに、1947年の立春の瞬間を計算してみると、確かに東京(というか、日本時)では、1947/2/5 0時51分になるのですけど。中谷博士、グリニッチとニューヨークの立春の日付と時間、おかしくないでしょうか?変なところで、悩みが増えてしまったカワウソでした。皆さんも一緒に悩んでみてくださいませんか?※なお、もしかしたらグリニッチとニューヨークは別の年の値かと、1945,46年も計算してみましたがどちらの年も、随筆中の日時にはなりません。どこから出たのか、この日時?(「2020/02/04 号 (No.4875)」の抜粋文)
本日のこぼれ話は、立春に卵が立つという話です。 立春にまつわる話、何かないかなと考えていた時、いつかどこかで読んだか聞いたかした「立春の日には卵が立つ」という話を思い出しました。どこで読んだのか、聞いたのか、探ってみると行き当たったのは雪の結晶の研究で有名な中谷宇吉郎博士の「立春の卵」という随筆でした。以下、この随筆に沿ってこの話を進めます。
◇立春の日には卵が立つ?
昭和22年2月6日の朝日新聞、毎日新聞などの大新聞の朝刊に写真入りで 立春の日に卵が立つ という記事が載りました。その写真には7つの卵が木の机の上にきちんと立ち並んだ様子が写っていたそうです。この写真が写された場所はなんと、中央気象台の予報室。気象台の予報官の皆さん立会いの下での実験だったのです。「立春の日に卵が立つ」という話は、中国の『天賢』(※正しくは天賢ではなく、「貝」の部分を「且」とした漢字)と『秘密の万華鏡』という古書から、張平群という方が見つけたもので、これを戦時中(1945年)、中国の重慶に駐在していたUP特派員の記者、ランドル氏の前で中国国民党宣伝部の魏氏が試して、卵が立つこと確認したものだそうです。さすがに、太平洋戦争(大東亜戦争というべきかな?)末期のこの時期ですので、大きなニュースにもならなかったようですが戦争が終わり、終戦後の混乱も徐々に沈静化した1947年に、魏氏とランドル氏が上海で出会って、再び実験してみることになったのでした。この話は、事前に評判となって興味をひいたらしく、上海の他、ニューヨークと東京でも実験され、それぞれの場所で見事に実験に成功したとのこと。この東京での実験の写真が、日本の朝刊を飾ったようです。この時の実験の様子を、中谷氏の随筆の文を引用すると『上海と、紐育と、それに東京と、世界中到る処で成功している。立春の時刻はもちろん場所によって異るので、グリニッチ標準時では二月三日午後三時四十五分である。それが紐育では三日午前十時四十五分、東京では五日午前零時五十一分にあたるそうである。ところがジャン夫人の実験がその紐育時刻に成功し、中央気象台では、四日の真夜中から始めて、「用意の卵で午前零時いよいよ実験開始・・・三十分に七つ、そして九つ、すねていた最後の一つもお時間の零時五十一分になるとピタリ静止した」そうである。こうなると、新聞の記事と写真とを信用する以上、立春の時刻に卵が立つということは、どうしても疑う余地がない。数千年の間、中国の古書に秘められていた偉大なる真理が、今日突如脚光を浴びて、科学の世界に躍り出て来たことになる。』(青空文庫 中谷宇吉郎 「立春の卵」より
https://www.aozora.gr.jp/cards/001569/files/53208_49866.html)
そこはかとなく、昭和前半の時代を感じさせる文体。都合により長めに引用させていただきました。
へー、立春の日には卵が立つんですね。
◇卵が立つ話
卵が立つ話として、これに類する話としては、「赤道の上では卵が立つ」なんていうのもあります。何か特別な日や場所では、普通では起こらないことが起こるんですね。と言いたいところですが、こうした話、まったくの嘘ではありませんが、「ちょっと嘘を含んだ話」なので注意が必要ですね。種明かしは、中谷宇吉郎博士の「立春の卵」を読み進めるとわかります。現在はこの随筆、著作権の保護期間を過ぎておりますので、インターネット上の「青空文庫」などで読むことが出来ますので御一読ください。URL は先の引用分の後に記載したものです。お読みになる前に、「立春に卵が立つ」という話のどの辺が嘘を含んだ話かも、考えてみるのも面白いかもしれません。ヒントを出すとしたら「立春の日に卵が立つ」じゃなくて「立春の日にも卵が立つ」ってことですね。
◇中谷先生の随筆の謎・・・かわうそ@暦の悩み
「立春の日に卵が立つ」ことについては、中谷博士がその随筆で理由をきちんと説明してくださっているのでその点は問題がないのですけれど、改めてこの随筆を読んで、私には「立春の日に卵が立つ」とは違った謎に行き当たってしまいました。それは、先ほどの引用分の中の『立春の時刻はもちろん場所によって異るので、グリニッチ標準時では二月三日午後三時四十五分である。それが紐育では三日午前十時四十五分、東京では五日午前零時五十一分にあたるそうである。』の部分。え~、そんなはずは・・・。ちなみに、1947年の立春の瞬間を計算してみると、確かに東京(というか、日本時)では、1947/2/5 0時51分になるのですけど。中谷博士、グリニッチとニューヨークの立春の日付と時間、おかしくないでしょうか?変なところで、悩みが増えてしまったカワウソでした。皆さんも一緒に悩んでみてくださいませんか?※なお、もしかしたらグリニッチとニューヨークは別の年の値かと、1945,46年も計算してみましたがどちらの年も、随筆中の日時にはなりません。どこから出たのか、この日時?(「2020/02/04 号 (No.4875)」の抜粋文)