SSブログ

ツバキ(椿)! [ヘッダー画像]

240221no6.JPG
2024.02.21撮影
nice!(0)  コメント(0) 

天皇誕生日 [かわうそ@暦]

□天皇誕生日
 今日、2/23は天皇誕生日。昔風に言えば、天長節(てんちょうせつ)です。令和の時代になってから、5度目の2/23の天皇誕生日です。天皇誕生日は終戦までは天長節という祝日でした。戦後、新憲法の下で新しく国民の祝日に関する法律(一般に「祝日法」と呼ばれています)が作られるときに、世論調査の結果「新年・正月」に次いで二位の高率で祝日に取り入れることが希望された祝日です(世論調査の結果は86.7% だったとか。すごい率です)。

◇天皇誕生日の日付
 天長節と天皇誕生日と呼び方は違いますが、天皇陛下の誕生日を祝う祝日と言うことは同じです。厳密に言えば、「天皇誕生日」や「天長節」は祝日法等で定められた祝日なので、必ずしも天皇陛下の誕生日がイコール祝日ではありません。もちろん、「天皇誕生日」と天皇陛下の誕生日が別の日になるというのは、常識的にあり得ないことですし、現在の祝日法で天皇誕生日は、「天皇の誕生日を祝う」とありますので、違う日になることはないでしょうが、それでも前天皇の崩御と同時に、自動的に天皇誕生日の日付が変わるわけではなく、祝日法の改正を経て始めて日付が変更になります。

◇かつては天皇誕生日だった祝日
 現在、他の祝日になっている日付が、遡ってみると天皇誕生日という祝日があります。まずは、11/3の「文化の日」がそれです。11/3は元をただせば明治天皇の誕生日。明治時代は天長節でした。この日は大正時代には一旦祝日から姿を消しましたが、昭和の時代に入って「明治節」として再び祝日になり、現在は文化の日として、やはり祝日として残りました。もっとも、建前上は文化の日と明治節は何の関わりもないことにはなっているのですが。さて、その次は「昭和の日」の4/29。その名で解るとおり、昭和天皇の誕生日でした。私が物心ついた頃はこの日が天皇誕生日でした。そして社会人になった時にもまだ天皇誕生日でした(年齢バレバレ)。そんなわけで、一番なじみのある「天皇誕生日」といえば、私は4/29です。最後におまけでもう一つ。それは、「みどりの日」。その日付は5/4。いつの時代の天皇誕生日かというと・・・昭和の時代のです。現在は5/4が「みどりの日」ですが、1989~2006年の間は4/29でした。平成の時代となって、昭和天皇の天皇誕生日が祝日からは消えたわけですが激動の時代を乗り越えてくださった昭和天皇の威徳を偲び、生物学者としても知られた陛下に相応しい名称として「みどりの日」が選ばれました。みどりの日はその後、2007年に「昭和の日」が成立したことで4/29という日付を昭和の日に譲って、5/4に移動して現在に至っています。本日は、天皇誕生日と言うことで、天皇誕生日に係わるあれやこれやの話を書いてみました。

                          (「2024/02/23 号 (No.6355) 」の抜粋文)
nice!(0)  コメント(0)