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2019-01-23 [twitter投稿]



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アセロラの実 ! [ヘッダー画像]

190114no50.JPG
響灘緑地(北九州市若松区)
撮影日:2019.01.11
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冥王星の日 [かわうそ@暦]

□冥王星の日
 今日、1/23は今日の記念日のトップに掲げたとおり「冥王星の日」です。アメリカのローウェル天文台のクライド・トンボーが 1930/1/23と1/29に撮影した写真から冥王星を発見しました。「冥王星の日」はこれを記念した日です。

◇二つの「冥王星の日」
 今日は「冥王星の日」ですが、実はもう一つ「冥王星の日」とされる日があります。それは、2/18。なぜ「冥王星の日」が二日もあるのかですが、これは至極現実的な話であって、特別な何かがあったわけではありません。写真は撮ったけど、これを現像し、写っている星々を精査するには、それなりの時間がかかります。当時トンボーが行っていた未知の惑星捜索方法は、同じ区域の星空を数日おいて写真撮影してそれによって得られた二枚の写真を比較するというものでした。同じ区域の星空を撮影した写真ですから、写っている星はほとんど同じ。星座を形作る「恒星」と呼ばれる星は同じ位置に写ります。ところが惑星は位置を変えますから二枚の写真では異なる場所に写っているはず。そうした「移動した星」を探すわけです。こう書いてしまうと簡単そうですが、実際の作業は大変。写真にはそれこそ「星の数ほど、星が写っている」わけですから。写真には偶然写った流星や現像の際についた汚れなどなど、星以外のものも写り込んでいるわけですから、そうしたものも一つづつ候補から外して、本命を探すわけです。今なら、CCD カメラで撮影して、その画像をコンピュータ解析することでスピードアップしていますが、写真乾板(ガラスの薄板に写真の感光剤を塗布したもの。精密な位置観測などには、変形しやすい写真フィルムでは無くて、こちらを使いました)を地道に人間が調べた時代には、これを調べるには結構な時間がかかったのでした。トンボーは典型的な「観測者」。観測命といった人物でした。こうした人は観測条件が良ければひたすら観測します。条件の良いときにせっせと観測し、条件が悪い日(例えば満月の時期とか、曇った日とか)に、溜まった観測結果を整理するというパターンになりがちです。たぶん、冥王星が写っていた写真についてもこんな具合で、撮影日と写真上で発見された日が 1ヶ月も違っていたのでしょう。こうした、作業にかかる時間のため、二つの冥王星の日が出来てしまったわけです。

◇ちょっと寄り道
 冥王星発見者、トンボ-が在籍していたローウェル天文台は、パーシヴァル・ローウェルという人物が海王星の更に外側にあるだろうと天体力学的に予測された未知の惑星を探す目的で設立した天文台でした。冥王星発見の時点では既に創設者のローウェルは亡くなっていましたが、冥王星発見がこの天文台のトンボーによって為されたのは、ローウェルの執念が生んだ幸運でしょうか。天文台創設者のローウェルも、草葉の蔭で喜んでいることでしょう。

◇冥王星その後
 こうして発見された惑星は、冥界を司る神の名をとって「Pluto」 と名付けられました。太陽系の最深部で太陽の光すら届かない闇の世界をイメージしたのでしょう。和名となった冥王星は野尻抱影氏が提案したものです(ちなみに、中国でもこの「冥王星」の名を使っているそうです)。Pluto の略号は「PL」。Pluto の先頭の二文字ですが、同時にパーシヴァル・ローウェルのイニシャルでもあります。この辺り、ローウェルへの敬意も込めたのでしょうか?ちなみにこうして太陽系第 9番目の惑星とされた冥王星ですが、発見当時は遠すぎて判らなかったその姿が徐々に明らかになって、近年になって続々と発見されているエッジワース・カイパーベルト天体と呼ばれる天体の中の最大級のものの一つであることがわかって来ました。カイパーベルト天体の中では最大級とはいえ、他の 8惑星に比べると、とっても小さい天体(質量でいうと地球の 1/400くらい、月と比べても 1/5ほどしかありません)であるということで現在は「惑星」から「dwarf planet」へと分類変更されました。dwarf planetは矮小な惑星と言うほどの意味です。dwarf planetへの分類変更があったため、冥王星には小惑星番号134340という番号が与えられました。ちなみに、小惑星一覧に記載された「発見日」は1/23。最初の写真が撮影された今日の日付が発見日とされています。(「2019/01/23 号 (No.4498) 」の抜粋文)
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