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左義長(さぎちょう) [かわうそ@暦]

□左義長(さぎちょう)
 左義長は、小正月に行われる火祭り行事で、現在は主に子供が主役となる火祭りの一種となっています。この行事自体は広く残っているのですが、呼び名は様々で

  左義長、 どんど焼き、 おんぺ焼き、 道祖神祭り、 三九郎焼き、 鬼火

 などいくつもの名前があり、地方によって違っています。左義長といってもピンと来なくとも、「ああ○○のことか」と上に掲げた呼び名を見て頷かれた方もいらっしゃるのではないでしょうか?

◇左義長とは
 左義長は1/14の夕方または、1/15の朝から火をおこし、この火の中に正月飾り門松、書き初めなどを投じて焼く行事です。左義長の火を焚く場所としては寺社の境内などが多いですが、他に田んぼの中であるとか、村はずれの辻といった場所で行われることもあります。火祭りの多くがそうであるように、この左義長も穢れを火で清めるとか、魔を祓うというお祓い行事の一つとなっています。この火の中に投じられた正月飾りや門松に宿った正月の年神様はこの火煙に乗って神の世界に帰って行くとされます。きっと、清浄な火で俗世で付いてしまった穢れをはらい清めて、戻って行くのでしょうね。寺社や、田んぼで行われるのはおそらく神が本来宿る場所で、神をその本来の場所に返そうというものではないでしょうか。つまり神送りの行事の性格が強いもの。これに対して村はずれの辻で行うというのは、外界からの邪悪なものの侵入を防ぐ、魔塞ぎ的な性格の強い行事のように思います。この行事を「道祖神祭り」と呼ぶ地域があるというのはこの魔塞ぎ行事が主となっているからのようです。左義長の別名としてよく知られた「どんど焼き」(あるいは「とんど焼き」)の名前は、この火が勢いよく燃え上がるとき、周囲の子供も大人もこれを「ドンド、ドンド」と囃(はや)したことによるそうです。でも、私自身はこの囃しことばを口にした記憶が有りません。どなたか、ご記憶が有ればお知らせ下さい。今でもしてるよという情報もよろしく。なお、この左義長の火に投じた書き初めの書は火の勢いにあおられてしばしば高く舞い上がりますが、これが高く上がれば上がるほど書も上達すると考えられました。そう考えると「ドンド、ドンド」という囃しことばにも力が入りそうですね。他にもこの火にあたったり、この火で焼いた餅などを食べると無病息災で暮らせるとか、子供は賢く育つとかといった言い伝えがあります。

◇左義長の起源
 左義長はもと宮中行事。正月の十五、十八日に清涼殿の南庭(後には東庭)に青竹三本を立て、陰陽師(おんみょうじ)の囃す中で天皇の書き初めや扇、短冊を結んで焼いたことが始まりだと言われます。遡れば平安時代からの行事でした。現在の左義長は、この宮廷行事がやがて庶民にも伝わって生まれたものです。私の自宅のある和歌山(の片田舎)では、神社で「どんど焼き」が行われています。もっともその神社では旧暦の日付でこれを行いますので、まだまだ後の話ですが。こうした行事も、最近ではなかなか続けることが難しくなっているとか。確かに街中や住宅地で盛大に火を焚くというのはね。消防法なんかで制限がかかってしまう気がします。とはいいながら、無くならずにいて欲しい行事だと思うのは、私が単に焚き火好きだからってことではないでしょうね。(「2021/01/15 号 (No.5221) 」の抜粋文)

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2021-01-15 [twitter投稿]



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クレマチス(冬咲き)! [ヘッダー画像]

210113no58.JPG
撮影日:2021.01.13
JA直鞍なのはな畑
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今日(1/15)の夕方、西の空に見える月は【三日月】です [かわうそ@暦]

◆今日(1/15)の夕方、西の空に見える月は【三日月】。
新月後に初めて見える月が見えるのはこのころ。夕方の空に見える月であることから「夕月」、古代の美人画の眉のように細い月であることから「眉月」とも呼ばれます。

◆お月様の基礎データ
・月齢: 1.9 (1/15 の正午の値)
・月出:1/15 8時29分 月没:1/15 18時53分 (東京での時刻)
・南中(真南に見える瞬間):1/15 13時38分 (東京での時刻)
・南中時の月と地球の中心距離は 383000 km (平均距離の 1.00倍)。

 月は平均距離付近にあり、見かけの大きさも平均的です。お月様、見えるでしょうか?見えるといいですね。(「お月様のお知らせメール」の抜粋文)
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